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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
402/1016

324 安全地帯

今の俺たちにとって好都合な場所が、この街にはある――


そう聞かされた俺たちは、

副隊長に連れられて一件の店にやってきたわけだが……

「ここが、今の私たちが安全に朝を迎えられる場所だ」


副隊長が指し示すその場所は、

いわゆる『24時間営業型の食事処』だった。

なお『ペット同伴不可』とのことで、

リスネコ(新旧ペット)コンビは〔物置〕に放り込んでおいた。


この際アニーには、是非とも〔物置〕仲間の親睦を深めて、

リスさんの恐怖心を和らげておいてもらいたい。


それはさておき副隊長曰く、

『この場所は、夜遊びの果ての門限破りで

 家や寮に帰れなくなった血気盛んな専門学校生たちが、

 しばしば宿代わりに使う』

食事処なのだそうだ。


なんだか、

『合コンで獲物も終電も逃し、行き場も金も失った野郎どもが、

 始発までファミレスのドリンクバーで時間を潰す』

ような話だな……


だが、確かにその感覚であれば、

今の俺たちが、宿代わりに使える場所なのかもしれない。


だが『安全に』というのはどうだろうか?

敵は、平気で宿に押し入って襲ってくるような相手だ。

そんな相手なら、こんな食事処でも構わず襲撃して来るだろう。


「それは大丈夫だ。この店のオーナーは今は引退した身だが、

 かつては『つわもの』として名をはせた冒険者でな……」


そう言われて店内を見回してみれば、

ここの店、驚くべきことに『ドリンクバー(迷宮産魔道具)』があるんだぜ!

もちろん誰でも簡単に使えるような場所に“ポン!”と置いてあるんだ!

『この魔道具を売れば、一生遊んで暮らしておつりがくるくらいレア』

って【神眼】が言うような魔道具をだぞ?!


「この店は、そんな高価な魔道具を簡単に盗み出せるような場所に、

 平気で放置できるような人物が、オーナーを務める店なのだ」


なんかスゲー豪気なオーナーだな……


「この店を襲撃するという事は、

 そんな豪気なオーナーを敵に回すという事だ。

 そうなれば襲撃者がどうなるかくらいは、貴様でも想像がつくだろう?」


多分『おるとろすをいぢめてミラを敵に回した結果』と同じ……

いや……

『雑貨屋を襲撃してオネーサマを敵に回した結果』の方が近いか?


どっちにしろ、命は無いな。


「そもそも、この街では『つわもの』冒険者は、

 『冒険者ギルドサブマスター』と同等の地位を持つのだぞ?

 そんな地位にある人物を敵に回すような愚か者は、この街にはおらん」


『冒険者ギルドマスター』と同等以上の地位を持つ

ゆうしゃ(副隊長)』を暗殺しようとした愚か者なら居るけどな……


だが、一応はこの場所が安全だと思うことにした途端、

急に腹が減ってきたな……


せっかく食事処に来たんだし

とりあえず、ドリンクバーでも注文(≪完コピ≫)して、

夜食タイムとしゃれこむか!

ジーク:とりあえずで高価な魔道具を《完コピ》する愚か者が居るッス……

娘さん:そんなんで、よく『普段の行いが良い』とか言えますねぇ……

マナト:何でも欲しがる、僕の悪い癖……

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