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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
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閑話 『○○使い』にできること

「なんで『人間』は使役難度が高いんス?」

「人間は『使役対象として自由を奪われること』

 を極端に嫌う生き物だからだよ」


人間はあらゆる生物の中でも、特にエゴが強い生き物なのだ。


「俺が初めてジークに《首輪》を巻いた時も、

 奪えたのは身体の自由だけで、心までは奪えなかっただろ?」

「……そんなこともあったッスね……」


あの時はジークをフルボッコにして心を折ることで、

ようやく奴隷にしたわけだが……


基本的に使役対象が使役主に対して、

『抵抗を諦める』か『服従してもいい』と思わない限り、

『使役主は使役対象を使役できない』というわけだ。


「自分わかったッス!

 【賊のカリスマ】や【無邪気な笑顔】は、

 直接心に作用して『服従してもいい』と思わせるから、

 相手が『人間』でも使役対象にできるんスね!」


そういうことか!(そういうことだ!)


「アニキ、わかってなかったんスね……セリフとルビが逆っス……」


し、しまったぁ! 

……たった1字の違いなのに……


ここは、ジークの使役主としての面目を保つべく、

誤魔化すように話をかえて、

『○○使いの使役主と使役対象』について説明してみよう!


「……いちおーきかせてもらうッスー」

「棒読みやめて!」

さて『使役対象は使役主に絶対服従となる』ことについては、

わざわざ説明する必要はないだろう。


当然、使役主は様々な命令を使役対象に下せるようになるわけだが、

この時、使役対象の知力が低いと、

命令内容を正しく理解できなかったりするし、

命令内容を理解できたとしても、

使役対象の能力を超えた命令を完遂することはできないわけだ。


例えば……

『近所の銀行に忍び込んで金庫を破り、中身を盗んで来い』

という命令を、使役対象の『チャバネなGくん』にしたとしよう。


この場合どうなると思う?


「まず命令内容が理解できないッスね」


だな。では、同じ命令を『見直し隊副隊長』にしたとすると?


「命令内容は理解できても、彼に金庫は破れないッスね」


そういうことだ。

だが、使役主がこの命令内容を、

なんとしても完遂したいと願った場合はどうすればいいか?


「使役対象を『操って』使役主自ら、命令内容を完遂する…ッスか?」


その通り!

だが『Gくん』を操ったところで、

『Gくん』の身体能力では金庫は破れないし、

『副隊長』を操ったところで、

使役主が『金庫を破る能力』を持ち合わせていなければ、

やっぱり金庫は破れない。


結局のところ、

『○○使いは、最低でも使役主か使役対象のどちらか一方が、

 単独でできることしかできない』

というわけだ。


「『受付嬢とリスさんコンビの副隊長毒殺』

 の件ではどうだったんスか?」


どう…とは?


「『リスさんが命令を理解できる知能の持ち主』だったのか

 『受付嬢がリスさんを操れば、実行できる殺害事件だった』のか?

 ってことッス」


あぁ、そういうことか。

それは…………

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