021 ねんがんの むげんしゅうのうを てにいれたぞ
マナトです。ミラが1分に1個のペースで生活魔法や生活技能を覚えます。
マナトです。僕は10分に1個でした。
マナトです。《完コピ》だと1時間に1個だったとです。
マナトです。アニーが生活魔法を覚えてくれません!
マナトです…マナトです…マナトです…
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《模倣》修得値:まだまだスキップボタン一回押し
生活魔法&技能集〔オネーサマの愛〕より一部抜粋
家事全般
炊事:さすが独り暮らし60年の大ベテラン
掃除:姑「窓枠に埃がまだ残って…ないだと?」
洗濯:汗で汚れた学ランも驚きの白さに
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【神眼】よ、…修得値が絶妙に分かりやすくて微妙にわかりづらいぞ…
ってか黒い学ラン白くしたらだめだろ…
俺は気を取り直して無限収納系の【創成】に挑戦してみることにした
無限収納<エラー:既存>
空間収納<エラー:既存>
うん、知ってた。
だから今回は要素を細かく分けて道具創成してみよう。
容量問わず、時間経過問わず、形状問わず<エラー:未知の道具が創成可能。但し上位互換品が既存のため創成不可>
そんなエラーもあるのか…
本当に【創成】思った以上に使えないな…
―創ろうとする対象のイメージの仕方が悪いんじゃない?―
アニーに言われて俺はハッとした。
なるほど、確かに俺はラノベに出てくるようなのばかりをイメージしていた。
それこそ既存もいいところだ。
よし…ラノベに出てこなさそうなものをイメージして…
無限収納ポケット<成功:容量無限・時間経過:収納するものによる・生物無生物問わず収納可・形状:白の半月型>
やったぞ!できたぞ!
小躍りして喜ぶ俺だが、アニーの呟きが水を差す。
―これって、どう見てもよじげ―
「ストップ!それ以上言ってはいけない!」
―あっはい―
アニーがこれまでで一番素直に黙り込んだ。
俺は一計を案じ、手頃なポーチの内側に無限収納ポケットを張り付け、袋の口を閉じた。
―やったわマナト、どう見てもただの無限収納ポーチです!―
アニーが生暖かく遠い目とこの上ない棒読みで俺を祝福してくれる。
「本当にありがとうございました!」
俺もアニーに負けぬ遠い目と棒読みで応える。
ポーチの成功で【創成】の使い方がなんとなくわかった気がした。
―ところでマナト?―
「おう?」
―〔オネーサマの愛〕の中の〔冷蔵庫〕と〔物置〕って収納系だと思うよ?―
「え?!…」
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〔冷蔵庫〕:食品類を冷蔵、冷凍保存します。腐敗速度低下。
〔物置〕:オネーサマの愛情1個分の魔法空間収納が可能です。
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…あるなら言えよ…
危険な橋渡ってまで無限収納ポーチ創る必要なかったじゃねーか…
っていうか、オネーサマの愛情が広大すぎて辛い…
「見なかったことにして、次はオッサンを参考にさせて頂いた戦闘技能の試用だ」
俺はギルドの訓練場で、オッサンに模擬戦を挑んでみることにした。




