010 はじめての能力行使1
「さて…実際にどんな能力か確かめておくか…」
さっそく俺は【神眼】を自分に行使した。
―うにゃっ!…ぷしゅう…―
あ、ごめん…ミラの認識かえてなかった。
------------------------------------------------------------------------------------
マナト(住所不定、職業自称ミラの代行者の20歳くらいの人間男性転生者、大主のお気に入り)
保有能力:【ミラの能力】【言語理解】【過去改ざん】【認識操作】
:<【時間逆行】は大主が行使制限しちゃったよ>
保有技能:ないよ?
保有魔法:だからないってば!
------------------------------------------------------------------------------------
…ざっくりだなおい!
って思ってた表記と違うし!なんだこの軽い感じ!
ってか名前の後ろ、事件報道みたいになってるじゃねーか!
それに職業自称ミラの代行者って職業なのかよ!
そもそも自称してないよ!初めて見たよこんな職業!
おまけに大主のお気に入りとか嫌な予感しかしないんですけど!
って【認識操作】ってなんだよ。いつの間に増えたよ!もらった記憶ないよ!
大体、ないよ?…じゃねーよ!だからないってば!とか念押しすんな!
ところで魔法あるんですねこの世界!
行使制限とか、それは大主グッジョブ!
あまつさえ、なんだよこの能力一つ行使しただけで満載のツッコミどころ!!
「【認識操作】は例のなかったことにされた人物に授けられた能力で、
他者の様々な認識を操作します。かの人物は自身の身元や奴隷等を秘匿しておりました」
それが過去改ざんで俺がもらった能力になっちゃったのか…
「街に出る際は【認識操作】でこの地に来て数日経過とするがよろしいかと」
「そのままだとよそ者扱いされそうな感じ?」
―最悪フルボッコで追い出されるかもしれないよ―
「そんなに閉鎖的なのかここ?!」
―すごく旅人にやさしい開放的なところだよ?―
「言ってること違うじゃねーか!」
―【認識操作】無しだと、アポ無しでやってきた旅番組のタレントみたいになるよ―
「言い方!」
快く受け入れてはくれるけど、好奇の対象にもなるといいたいのか?
「なるほど…【認識操作】は相手の前で念じればいいのか?」
―認識させたいことを思い浮かべて発動を念じれば住民全員に影響を及ぼせるよ―
「広範囲無差別型か…」
―もちろん特定の対象に絞ったり、矛盾しない内容なら重ね掛けもできるよ―
「なるほど、街に出るときに試してみるよ…それとミラ、言葉遣いが重い。もっと崩してほしい」
「仰せのままに」
「それの事だよ!」
「ど…努力します」
崩れすぎてアニーと区別付かなくなったりして…
さて…一番気になる謎を解明しておくか
「ところでツッコミどころが満載なのは?」
「…元の持ち主が…アレ…ですので…」
ミラがアニーをちらちらと見ながら、俺にそっと耳打ちする。
…なんか色々と納得した。




