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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第五章
241/1016

195 しょくざいの迷宮

オネーサマの『迷宮食材料理』の食材収集依頼を冒険者ギルドが受注し、

正式に各種クエストが発生すると、

たちまち『レア食材の迷宮』は、食材を求める冒険者たちで大盛況となって――


――は居なかった。


やはり配置したエネミーが強かったのか、

それとも、『ダンマス用』食材以外の料理に興味が無いのかはわからないが、

思っていたほどの挑戦者はいないようだ。

まぁ、それでも今までよりは冒険者数が増加してるから、良しとするか。


一方『並食材の迷宮』の方は、一般人でも挑戦可能な難易度のせいか、

思っていた以上に賑わっていた。

並の力量の冒険者たちの利用に加えて、


季節に関係なく収穫できる野菜や、乱獲しても数が減らない獲物を求めて、

一般(モブ)農家や一般(モブ)猟師が冒険者登録して迷宮を利用しているからだ。


ただ、海洋エリアは『漁師』のノウハウ不足が原因で、

趣味の釣り人が休日に埠頭で釣り糸を垂らす程度の漁獲量しか出ていないなぁ…

まぁ、いずれはノウハウを蓄積して、

船を出しての沖釣りや、底引き網漁等に挑戦してくれることを願おう。

ギルドの受付は、食材持ち込みの()()()()()たちで賑わっていて、

受付係もフルメンバーで応対していた。


「はぐれモブですら逃げ出すヒマがない」

…と言えば、その忙しさが伝わるだろうか?


『ダンマス用』の食材がクエストと別で良かった…

この行列に並ばなくても『温泉宿迷宮』に直接お届けできるからな。


というわけで温泉宿迷宮の勝手口に来てみたのだが、

なんか、俺よりちょい上(24~5歳)くらいの冒険者が、女将さん(オネーサマ)に食材を見せてるね…


どうやら、俺以外にもクエストに無いレア食材を持ち込む冒険者は居たようだ。

どれ…ちょっと様子を見てみるか…


()()()()ドラゴンの尻尾肉なんてレアもの、

 こんな辺境じゃ、そうそうお目にかかれない逸品だろ?」

「だから、滅多に手に入らないようじゃ困るのよぉ…

 おねーさんが求めるのは、定期的に手に入る食材なんだから」


などという問答を延々と繰り広げているようだが、

そもそもオネーサマが求めているのは、

『温泉宿迷宮』宿泊者に毎日お出しする『迷宮食材料理』の材料なのだから、

この街では滅多に手に入らないような『レア(希少)食材』ではなく、

ある程度安定して手に入る『レア(貴重)食材』でなければならないんだよな。


その後も話は平行線で、ほっといたらいつまでも続いてしまいそうだ…

ええい!割り込んでしまえ!


しびれを切らして、その冒険者とオネーサマの間に割って入ると、

冒険者はうっとおしそうにこちらを見ながら、


「なんだ、きみは?」


と俺にあからさまに不機嫌そうな声をぶつけてきた。

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