006 ツッコミどころにも囲まれて
「そんなことより、大主。いい加減に説明をしてくれ」
驚きとツッコミで疲れ果てた俺を見て、大主はようやく説明を…
『いい加減な説明でいいんだな?』
…してくれなかった。
確かに言葉は合ってるけどな!
ようやく大主が説明をはじめてくれるようだ。
『今回のミラの一連の不祥事について、おとがめなしとはいかなくてね』
「まぁそうだろうな」
レイは奴隷落ち、俺は寿命を削られ、その存在すら失った者もいる。
『通常はミラを封印すべき事態だが、それはそれでちょっとした不都合が生じる』
「例えば?」
『ミラの関わった転生者も、もろともに封印される』
「それは…レイもか?」
『きみもだよ』
どこがちょっとしただよ!大問題だよ!
『なので、通常の封印ができない。そこで…試しにミラをアニーに封印したらこうなった』
「だからなんでだよ!…ってか、なんで試そうと思ったんだよ!」
『それはだな…うん、そうだ。とつとつと説教して心を入れ替えさせたのさ』
「説教とか絶対今思いついたよね?!
そして心入れ替えるの意味違うようね?!
というか心入れ替えちゃったら心の方が主体だよね?!」
『人間はそうなるだろうけど、我々の場合は、名前自体に能力が宿るんだ』
「よくある魔法の呪文の〇〇の名のものとに…ってやつか?」
『まさしくそうだね。だから名前さえそのままなら、心が入れ替わる程度大した事ではないんだ』
名は体を表すってやつか?…いや、違うか。




