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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第四章
208/1016

168 契約書

マナト:さて…一応『下っ端作業員』の生け捕りに成功したわけだが…

ジーク:生きてる方が辛そうッスけどね…

俺とジークは、ミラが持ち帰ったボロ雑巾のような肉塊の処分に困っていた。

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※肉塊というのは、個人的な感想です。

※実際の作業員の状態とは異なる場合があります。

-----------------------


『野盗狩り』を宣言執行した以上、生け捕りにこだわる必要は無いのだが、

相手は一応、コア・リボーンのギルドマスターであるため、


『ヘタに処分してしまうと、コア・リボーンは経営破綻に陥り、

 その顧客の管理する迷宮の維持管理能力低下を引き起こし、

 世界的な迷宮閉鎖騒動に発展しかねない』


って営業マンが泣きを入れてきた。

確かにそうなると、コア・リボーンの顧客からの恨みを買いそうだな…


もっとも、コア・リボーンの実態は、

顧客保有の『天然モノ』を回収して『人工コア』を製造し、

顧客に販売やレンタルという、破綻必至のリサイクル事業であり、

しかも、コア・リボーン保有の『天然モノ』は底を尽きているため、

ほっといても、コア・リボーンは沈むんだろうけど…


だとしても、顧客からの恨みを買うような事態を避けられるなら、

破綻を回避するに越したことはない。


さて…どうしたものか…

あ、いいことを思いついた!


「営業マンの望み通り、契約しようではないか!」


俺は、早速思いついた内容をもとに、営業マンに契約書を作成させると、

作業員は、その契約書を熟読し、

満面の笑みを浮かべ(絶望にうちひしがれ)大変歓喜し(怨みをこめ)て契約書にサインした。

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盗賊ギルド(以下『甲』)と下っ端作業員(以下『乙』)は以下のとおり、

甲による乙の身柄拘束契約(以下『本契約』)を締結する。


第一条

 乙は甲に所属しなければならない。

第二条

 乙が甲に所属している限り、甲は乙に対する野盗狩りの執行を猶予する。

第三条

 乙は甲に所属した時点で、『盗賊ギルド協定』の『通り名規定』に従い、

 現在の通り名である『コア・リボーンギルドマスター』を放棄し、

 以後、乙は甲の許可なく放棄した通り名を使用してはならない。

第四条

 甲は乙の新通り名を『下っ端作業員』と命名し、

 乙の関わりある全地域に速やかに流布する。

第五条

 乙は『コア製造機』を対価として、新通り名の流布を差し止めることができる。

第六条

 乙は甲の許可なく、甲の管轄地域から転出してはならない。

第七条

 乙は甲の許可なく、甲から離脱してはならない。

第八条

 乙は常に、甲にその所在を明示しなければならない。

第九条

 乙が本契約条文をひとつでも違えた場合、

 甲は一方的に乙の登録を抹消することができる。


特約事項

・『コア製造機』保有者は『コア・リボーン』の運営義務と運営責任を負う。

・乙は契約順守の証として、

 甲が提示する『()()()()』をその身に刻むことを承諾する。

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