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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第四章
201/1016

163裏 まぁ、返却の意思はねぇけどな!

映像が消えた後のマスター野郎の説明は、

にわかに信じられねーことばかりだったが、

さすがにあんな映像を観せられた以上、信じるしかねーな…


例えば、ネコミミ女と透明な水晶球のことだな。


あれ、ネコミミ女が逃げるときに抱えっぱなしだったもんだから、

ネコミミ女の知性を、ぜんぶ水晶球が喰っちまったんだとよ…

だから映像の最後でまっくろくろす…じゃねぇ!黒い水晶球になっちまって、

ネコミミ女自身も、ぶっ壊れちまったらしいや。


最初の方のネコミミ女は、知的でクールな…ぶっちゃけイイオンナだったな…

若干バケモノじみた怪力の持ち主ではあるが、

正直、オレの秘書にでも引き抜いてお持ち帰りしてやろうかとまで思ったぜ。


だが、目の前で玉遊びしてるネコミミ女は…見た目こそ変わってねぇが、

…いろんな意味で残念なオンナになっちまって…もったいねー話だぜ。


ところで、この黒い水晶球こそが、

オレがいただいた『オタカラ(コア)』だってんだから、また驚きだぜ!

ヒト一人を素材(犠牲)にすれば、あんなオタカラが造れちまうのか…


でもよ?ヒト一人をぶっ壊して出来たようなモノを、

ダンジョンコアとして利用しちまうってんだから、

マスター野郎の神経どうなってやがんだよ…


そんなダンジョンコア(ネコミミ女の知性)が『消えてなくなっちまった』のに、

こともなげに諦めちまえるとか、マスター野郎の無頓着さも大概にしろよ…


と、ツッコミどころを挙げてたらキリがねーじゃねーか…


まぁ、オタカラがオンボロでありながら全然壊れちゃいない理由は理解したぜ。

ネコミミ女がドロドロのボロボロになるような場所を

必死こいて逃げてきた結果だったんだな。


なんで、ここのダンジョンはコアが第一階層にあったかも説明してくれたぜ。

なんでも『また異常が起きても、すぐ逃げられるから』だってよ。


…異常起こすような危険なシロモノ、そもそも置いとくんじゃねーって話だよな。

まぁ置いといてくれたから、このオタカラを手に入れることができたんだけどな。


まぁ、映像を観た今でも、もちろん手放すつもりはねーけどな!

…いやまぁ、このオタカラは確かに危険なシロモノかもしれねーが、

仮に捨てちまうとしても、『消えてなくなった』モノを

この場で取り出すわけにいかねーじゃん?


幸い、オレの『ポーチ』は中身の時間経過を遅らせるスグレモノだから、

仮に異常が起きるとしても、数年は大丈夫だろ?…多分な。


しかも、耐火耐水耐熱耐冷耐圧耐刃耐衝撃の魔法までかかってて、

中身も外身もあらゆる脅威に対抗できる逸品だぁ!

これひとつだけで家一軒は建つんだぜ?

もちろんコアリボーンの経費で落としたけどな!


つーわけで、『遺跡型コア』のお話といきましょうや?

映像全部見たらする約束だろ?

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