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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第四章
182/1016

145 シンクロ率マイナス100%(タイムシフト再生)

「じゃなくて!お前ら、ユニゾンよりダンジョンコアの話だよ!」

-あ、やっと本題に帰ってきた-

「どうせなら、セリフだけじゃなく行動もユニゾンして欲しかったッスね」

「だから、ユニゾンじゃなくてコアの話に戻せってば!」


-……-

「……」

「……」


って、今度はジーク()()乗っかって来ないのかよ!

せっかく頑張ったジークが滑ったみたいになったじゃねーか!


…仕方ない、そのジークの頑張りを無駄にしないためにも、

ユニゾンとコアの話を同時に進めてみるか…


確かにさっきの映像は、セリフこそ見事なユニゾンだったが、

行動は?と言うと、際立って違っていた部分があった。


その違っていた部分というのは、元のコアの扱い方だ。


両者とも『すごいコア』だと歓喜していたにもかかわらず、

営業マンは手荒に扱い、作業員は丁寧に扱った。


そもそも『ひとの言動なんて、そうそうユニゾンしない』のが当たり前で、

普段なら、コアの扱い方の違いなど気に留めるものではない。


気に留めたとしても、せいぜい、

『営業屋と技術屋のコアに対する価値観の違いを見た』

くらいにしか思わないだろう。


だが、見事なユニゾンセリフを聞かされた後では、

その違いが、逆に当たり前とは思えなくなってしまった。


もしかすると、見事なユニゾンセリフも、

セリフが同じなだけで、その意味は全く違うのかもしれない。


実際、一番最初のタイムシフト映像でも、

単語は同じ『マスター』なのに、それぞれ違う人物を指していた。


ついでに、娘さんの『マスター』にも、二つの違う意味があるし…


ここは、頑張ればひとの心情すらも訳してのける《ggrks》翻訳で、

さっきの映像のユニゾンセリフを字幕補完してみるか…


<が…頑張ります…>

-------------------------------------

「こいつは…すごい(オンボロ)コアだな…」

「こいつは…すごい(オタカラ)コアだな…」

「…(いつ壊れてもおかしくない。)早くコアを交換するぞ」

「…(コイツがコアをぶっ壊す前に)早くコアを交換するぞ」


「ここまですごい(オンボロ)コアなら、確実に(レンタル契約が結べるぞ)…」

「ここまですごい(オタカラ)コアなら、確実に((コア)製造機の動力になるぞ)…」

-------------------------------------


「こ…これは!…よく頑張ったぞ、《ggrks》」

「本当に同じセリフでも、まるっきり違う意味になてるッスね…」


営業マンは、うちのコアを見た目通りの『オンボロ』と判断したようだ。

その上で、壊れる前に急いで新品に交換しようとしている。

そしてコア交換後のレンタル契約に思いを馳せているようだ。


契約前に勝手に交換しておいて、手荒な扱いをすると言うのもどうかと思うが、

とにかくオンボロのつもりでいるから、その扱いも手荒なんだな…


一方作業員は、見た目に惑わされず『オタカラ』と判断したようだ。

そして、はなから営業マンがコアを手荒に扱うと見抜いているのか、

営業マンに壊される前に急いで交換しようとしている。

そして、交換後は――


って、ちょっと待て!

()()()()()()()()()()()())…だと?

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