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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第四章
178/1015

141 すれ違う想い(字幕付きタイムシフト再生)

地域の長であるナイスガイに営業をかけたところ、


『管理はマスター(両ギルマスとダンマス)に全権譲渡している』

『それでは、管理するマスター(冒険者ギルマス)と直接話させていただきます』


という事で、冒険者ギルドを訪ねたところ、オッサンに、


『ダンジョン管理は全て盗賊ギルドの受付係(ジークと娘さん)に任せてある』


と言われて、盗賊ギルドの受付に来たようだ。←いまここ


そちらの(冒険者ギルド)マスターから

 『管理は全て盗賊ギルドの受付係に任せてある』

 と、お伺いしたのですが、あなた(はぐれモブ)がそうですか?」

「いえ。私は冒険者ギルドの所属でして、

 現在、盗賊ギルドの受付係はこちらのM-IRAさん()()となっております」


はぐれモブがM-IRAを営業マンに紹介すると、

M-IRAは、唐突に


ますたぁ(マナト)は、あたしに、すべてをまかせるっていってたよ』


などと言い出した。

ますたぁ(マナト)がすべてまかせる』…だと……?

全く身に覚えがないのだが…

よし、ひとまず保留(聞かなかったこと)にしよう。


「なんか見事に全員の主語がバラバラッスね」


っていうか、ナイスガイよ…

全権譲渡先にダンマスを含めて本当にいいのか?


-ダメって言っても、勝手に好き放題やるくせに…-


…否定でき(する気も)ない…


ところで、はぐれモブ。

お客様に職員を紹介する時は、職員名に敬称は付けない方がいい。


それと『現在、盗賊ギルドの受付係はM-IRAのみ』

というのは、一応間違ってはいないけど、それよりは、

『現在、()()()()()()()()盗賊ギルドの受付係はM-IRAのみ』

と言うべきだ。

なぜなら『下っ端受付係』と『兼任受付嬢』も一応盗賊ギルドの受付係で、

オッサンが全てを任せていると言った受付係も、このふたりのことだからだ。


それを『ギルド舎内に居る』を省いて『のみ』と言ってしまうと、

お客様には『外出中の受付係が居る可能性』が伝わらずに、

M-IRA一人しか所属していないような誤解を招くから気を付けて!


-え?…マナトのセリフが…あれ?-

「ん?何かおかしかったか?」


今のご時世、強く言うとパワハラだのモラハラだの言われるから

極力言葉を選んでみただけだが…

あぁ、そうか!


「【俯瞰】映像に言っても本人に伝わらないのか…」

-そうじゃなくて…先生!マナトが常識的(マトモ)なこと言いだした!-

「ゴルァ!ネコ!俺が非常識みたいに言うな!」


「先生!マナトさん(非常識の代名詞)が、たわ…うわごと言い出しました!」

「ゴルァ!娘さん!そのルビはどういう意味だ!?

 そして、高熱でうわごと言ってるわけじゃないから!

 っていうか今、確実に『たわごと』って言おうとしただろ?!」


「先生はマナト君を保健室に連れて行くので、皆さんは自習していてください!」

「だから!どこも悪くないから!そして保健室とか無いから!」


「ところで、アニキ。『すべてをまかせる』なんていつ言ったッスか?」

「お前も…じゃなかった!なんで乗っかってこないんだよ!」

「ええ…難しいんスよ…」


ってうか、アニーと娘さんはミラ先生との接し方に完全適応してやがる!

一方ジークには、一度徹底的に教え込まなくてはならないようだ。


まぁそれは、また今度にするとして、

俺はM-IRAに『すべてをまかせる』なんて言った覚えは本当に一度も…


…あ!あったわ…

129話で確かに『新人受付獣に全てを任せる』と採択してるわ。


だがM-IRAよ。

それは『例のチンピラの対処のこと』であって迷宮管理の事じゃない…

というか、そもそもセリフとしては言ってないんだぞ!

なんで、みんな地の文をセリフとみなすんだよ…

もしかして、俺、声に出してるのかな…

アニー:マナトしょっちゅう声に出てるよ?

マナト:マジでか!

娘さん:気付いてなかったんだ…

ジーク:アニキ、かなり独り言多いッスよね

先生 :まぁ、全部が全部声に出てるわけじゃないので…

マナト:…どれが声に出てるかわからんのが一番困る…

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