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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第三章
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095 本物の敵襲だ!(タイムシフト再生)

とりあえず【認識操作】で予防線を張っておこう…

『ボスの言ってることは全てウソ。ジークがスパイのはずがない!』

よし、今度はレジストのメッセージは出てない。

…いや、少なくともボスにはレジストされるはずなんだが…


試しに

『ボスは俺を認識できない』

と念じてみるが

<【認識操作】がレジストされました>

と返ってきた。


やはりボスにはレジストされるようだ。


『ボスの言葉は全てうそと認識する』

…今度はレジストされなかった。

いや…違うな。

不特定多数にかけた場合はレジストされてもわからないのか?


「マナトさま。どのみち【俯瞰】映像と現在の状況に時間差があります」


あぁそうだった。今観てるのはタイムシフト映像だ…

その映像に【認識操作】が効いたところで

現状を観てみないことには、どうなるものでもないか…


【認識操作】に気を取られていた間にも映像がだいぶ進んでる…

とりあえず続きを確認しよう。

「おい、聞いたかよてめぇら!この下っ端がギルマス様だとよ!」


どうやら【認識操作】に気を取られていた間に

ジークは、自分がギルドマスターだということを伝えたようだ。

もっとも、ボスはまるっきり信じちゃいないようだが…


部下連中はジークを馬鹿にするように大爆笑だ。

おや?モブ職員も一緒になって爆笑してるのはなんでだ?


「マナトさま。ボスが【賊のカリスマ】を行使したようです」


【賊のカリスマ】の効果対象は“賊”または“犯罪者”で、

行使した者…つまりボスに心酔し絶対服従となる能力だ。


まさか、盗“賊”ギルド職員も“賊”扱いになるのか?!

かなり面倒な能力だな…

ボスみたいな悪意ある野盗に持たせてたら、

盗賊集団やら犯罪組織やらはリーダーが片っ端から服従させられて、

乗っ取られ放題だ。


特に、盗“賊”ギルドなんて、

『ギルドマスターを服従させるだけの簡単なお仕事です』

とか、冗談じゃない!

『服従する人間をギルドマスターにするとても難しいお仕事』

をさせられた俺の身にもなってみろ…


だがその簡単なお仕事で済むにもかかわらず、

ギルマス暗殺とか、わざわざ事を荒立てるのはなぜだ?

このボスは、もはやチートの域に達している能力を有しているというのに。

甚だ疑問だ。


「…そうかそうか、ならお前を殺れば、俺がギルマスってことだなぁ!」


あ、テメェ待てコラ!

ボスが薄ら笑いで、ジークにケンカキック入れやがった!


お前はもう謝っても許さないぞ…

もちろん謝ったら許すつもりだったとは、言ってないけどな!


「おら、自称ギルドマスター様…とっとと本物のマスター殺ってこいや!」


ボスは、今の蹴りでうずくまるジークを怒鳴りつけた。

こいつ本性隠すどころか、随分と直接的な言動になってるな…


「ジーク殿に【賊のカリスマ】が効かないので、苛立っているようです」


ああそうか…さっきの疑問が解決した。

ターゲットが必ずしも服従するとは限らないからだ。

俺自身【認識操作】をレジストされたばかりじゃないか!


そもそも、

ここみたいな登録者0のギルドですら、このボスみたいな輩が湧くのだ。

多くの登録者を抱えた他所のギルドなんて、それこそ敵も多いはずだ。

そんな敵の多いギルドのギルドマスターともなれば、なんらかの方法で、

能力対策や暗殺対策は万全にしていることだろう。


だから、対策が行き届かないであろう下っ端を操って、

ギルド職員による内部からのギルマス暗殺を実現させてしまえば、

ギルマスがどんな外敵対策をしていても関係ない。

暗殺に失敗しても、単純に下っ端が裏切っただけの話で終わるから、

ボス自身は素知らぬ素振りで高みの見物を決め込める。


ボスが直接動いてギルマスを服従させようとして、レジストでもされたら、

ボスは言い逃れできないからな。


ジークは《隷属の首輪》のレジスト効果でボスの能力を無効化してはいるが、

これは偶然『隷属主(マナト)以外の精神攻撃無効』だっただけの話で、

精神攻撃対策を念頭に置いていたわけではない。

その意味では、ジークは…いや、ギルド全員が全くの無対策状態なのだ。


今回の場合も、無対策であろう下っ端(ジーク)を能力で服従させて利用することしか

ボスは考えてなかったから、目論見が外れて苛立っていると…


「それで苛立って本性を露にしてたら、このボスもう言い逃れできないじゃん…」

「もはや、武力で一気にギルドを落とすつもりなのでしょう」


ああ…モブ職員は全員ボス側に堕ちてるからな…

あとは、暗殺だの服従だのと回りくどい事はもうやめて、

数に物言わせてギルドを直接落としてしまえという事か。


ボスの怒鳴り声を合図に、ジークを馬鹿にしたように爆笑していた部下どもと、

モブ職員が一斉に武器を抜いた。

っておい!モブ職員の矛先までもがジークに向いてるよ…

今後はこの街のギルドのモブ職員にも、この手の能力対策を考えておくか…

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