906 決意
※前回までの女神末
「フフフ……
坊ケンオーは一族の中でも最弱の面汚しよ!」
などと学長さんが言い出した!
それにしても……
随分酷い言い草だなぁ……
坊ケンオーってば
そこまで言われなきゃ
いけないようなコトでもしたってのか?
ちなみに俺の知る限りで
坊ケンオーがしたことと言えば……
冒専校を金の力で卒業したりとか
新人冒険者に対するテンプレムーブで
初対面の俺をいびってきたりとか
冒険者証をブン盗って
丸めてポイしようとしたりとか
ポイした冒険者証の
再発行手数料を
ギルドの受付と結託して横領しようとしたりとか
俺の悪評を吹聴して
この街の宿屋に泊まれなくしたりとか
夜中に魔犬引き連れて闇討ちしようとしたりとか
治療費の恐喝目的で
大ケガの特殊メイク用品を常備してたりと――
――って
改めて
坊ケンオーのしたことを思い返せば
俺が知ってるだけでも
そこまで言われなきゃいけない勢いで
結構な小悪党ムーブをやらかしてるじゃねぇか!
これじゃあ学長さんも
坊ケンオーをこんなのに育てたオーナー殿に
大文句の一つや二つや三つや四つも
ぶったれたくもなるわなぁ?
もしも
こんなのが俺の子だったら
二言目には
『オマエなんざ息子じゃねぇ!』
とか言っちゃいそうだ……
つーか、なんで俺
こんなのを元に戻そうと思ったんだっけ?
やっぱりこのまま戻さずに
『魂魄核』に封じておいた方が
いずれ世のため人のため……って、いやいや!
坊ケンオーを封じるということは
つまり『お父様』をこのまま野放しにする
というコトになるワケで……
そうなるとやっぱり
坊ケンオーよりも
『お父様』の方を封じないとだし……
『お父様』を封じるには
坊ケンオーを元に戻さざるを得ないワケで……
なら仕方ない……
当初の予定通り
坊ケンオーを戻してやることにするか!




