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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
1010/1011

876 終わりと言ったな? アレは嘘だ!

※前回までの女神末


カケラの回収が絶望的と知って

遂に心が折れたサブマス……


俺は全てが終わったと確信し

静かにこの場を去ることにしたのだが……

静かに立ち去ろうとしたのだが

実は俺ってば……

今なおパリンといかない

『パリンと割れるアレ』に囚われたままで

これじゃあ

立ち去るなんてできないじゃあないか!


というワケでサブマスよ……


「そろそろこの『パ割レ』を

 解いちゃぁくれませんかねぇ?」


俺がそう懇願するも、サブマスは……


「いや、まだだ……まだ終わらんよ!」


……などという台詞を返してきやがった!

ちっ……しぶといヤツめ……


つーか……もう勘弁してくれよ!

アンタの探してるカケラは

もうとっくの昔に

誰にも宿ることなく消え去ったんだよ!


「まぁ確かに……

 吾輩が『絶対ある』と信じていた

 『見直し隊隊員ども』の中に

 カケラが無かった時点で

 もはや在処の手がかりもなく

 カケラはキサマが言うように

 もう既に失われたのかもしれない……」


そうそう、その通り!

だからさ?

悪いことは言わないから

ここら辺で潔く終わっとこうぜ?


「だがしかぁし!

 吾輩、気が付いたのだ!

 失われたカケラを補って余りあるモノが

 今まさに

 吾輩のすぐ目の前にあるという事実になぁ!」


サブマスの目の前には

『空虚核』を掲げたままの姿勢で

人形と化したオーナー殿が居て……


その人形(オーナー)の中には

 ()()()()の偉大なる古代遺産

 『英知の守護神』があるだろう?──」


まぁそうだな……

サブマスの一族じゃなくて

オーナー殿の一族の……だけどな?

それで?


「──この『英知の守護神』があれば

 ()()の《らび・らいふ》は真の能力を発揮する……

 さすれば

 失われたカケラの再生成くらい

 造作もなく行えるコトだろう!」


サブマスはそう言いながら

勝ち誇ったように

高らかに笑い声をあげた。


いやだから……

《らび・らいふ》も

オマエのじゃなくてオーナー殿のだからな!


それはさておき

どうやらコイツ……

人形と化したオーナー殿を意のままに操って

『英知の守護神』を行使するつもりのようだが……


どうしよう

はやく『パリンといかないアレ』をパリンして

その人形をかっさらって

エリクサー温泉に放り込んで人間に戻さないと!

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