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副業は剣士です  作者: パン職人
7/19

7 鍵主

ダンジョンを4階ほど降りた時比較的長い通路に差し掛かる。

「やっと鍵主の部屋か」

ダンジョンには鍵主がいる。5階ごともしくは10階ごとにある程度の強さのモンスターがいる。

このダンジョンは何度か踏破されており15階ほどある。その最初の鍵主の部屋にたどり着いた。

「クロ、お前は知らないだろうがここから先は相当強いモンスターがいる。無理はしないでいいからな」

(知っている 強き 者 )

「知っているのか!?」

(今 硬い 雪)

「スノーゴーレムだろうか?」

「なんでお前が分かるのか知らないが助かった。とりあえず中に入ろう」

大きな扉を開ける。通路には雪が無かったが扉を開けると雪が少し降っている。

「お出ましか」

二メートル程の雪でできたゴーレムがこちらに向かって立ち上がってくる。

「行くぞ!」

掛け声とともに駆け出す。

スノーゴーレムはDランクのモンスターである。しかし、魔法は使えず動きは鈍い。

「オラァアアア!」

剣に油をかけ火をつけた俺は立ち上がっている途中のスノーゴーレムに斬りかかる。

クロは後ろに回り込んで魔法を準備しているようだ。

バァアアン!

そこそこの音量で音が響く。

クロの雷魔法である。クロと出会ってから狩をともにする中で、雪玉ウサギでは無いと気づいた。特殊な個体で同族はいない。便宜上黒玉ウサギと名付けたが、雷の魔法を使う事が出来る。その分噛みつきなどはあまり強くはないようであった。

「まだだ!」

火炎瓶を投げる。

スノーゴーレムはほとんど火に包まれ悶えている。

「一旦引くぞ!」

ホセはクロとともに距離をとってスノーゴーレムが動かなくなるのを待つ。

少ししてからスノーゴーレムは崩れていった。

「クロ助かった。お前の魔法が無ければ時間がかかっていただろう。」

(頑張った)

クロをかかえ、撫でつつスノーゴーレムのいたところへ向かう。

「あった」

鍵が落ちていた。

その鍵を持った途端地面が開き落ちて行く。

「いつ来ても慣れないもんだ」

鍵を手にすると強制的にしたの階に降ろされる。

ここから出るときは魔法を使う。冒険者を目指すものが覚えなくてはいけない魔法だ。これを覚えるところから冒険者は始まる。

ホセはダンジョンを出るための魔法と弱い水魔法を使う。弱いといっても1リットル程の水を作り出し落とす。ウォーターフォールという魔法だ。基本的に相手から注意を逸らす事ぐらいしかできないが、水を作り出せる事はありがたかった。水筒などを持ち歩かなくて済む事で荷物を少なくする事が出来る。

下の階に落ちる。

今までは二、三センチ雪が積もっている程度で雪も降っていなかったが、ここからは五センチ程度の雪が積もっており、今も少しだが雪が降っている。

「行くか」

クロに声をかけ獲物を探す。

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