4 スノーマン
俺は早速スノーマンに囲まれていた。
Eクラスのモンスターでそれほど目立った強さではない。しかし五体ほどのスノーマンを一人で相手にするのは厳しいと言ったレベルである。
モンスターにはクラスがありFが一番下、Aからは数字がつく。A1よりA2の方が強いといった感じだ。Fクラスのモンスターは一般的な成人男性が角材などを持って勝てるくらいのものである。
「逃げるか」
俺は的に手製の煙玉を投げて駆け出す。
スノーマンに効くか分からないが唐辛子が入っている。催涙の効果もあるだろう。
俺は一気に走り込み茂みに入る。
スノーマンが俺を見失いバラバラに分かれていく、一匹になったところを狙う。
後ろから縦に剣を振り下ろす。スノーマンはゴブリンの亜種のようなもので見た目は雪だるまのようだが、中には白いゴブリンに似た生き物がおり厚着をしているためにそう見えるのだ。
「スノーマンの歯か…」
あまり価値は無いが拾っておく。近くのスノーマンに狙いを決めナイフを投げる。
後頭部に命中し、絶命する。
「おっ!これは!」
スノーマンのレア素材であるスノーマンの書である。
モンスターはごく稀に○○の書を落とす。これは基本的にモンスターの弱点や手に入る素材、美味しい調理法などが載っている。
「スノーマンは…、美味しい調理法が載ってないだと!」
基本的どんなモンスターであっても共通して落とすアイテムの一つに肉がある。基本的にダンジョン内ではモンスターや植物などを食べることになる。調味料のみ持ち込むことの方が多い。
「じゃあ、スノーマンの肉は罠に使うか」
そう呟くといそいそと罠の準備をする。
ネズミ捕りの大きなものだと思ってくれれば分かりやすい。
「美味しくないんじゃモンスターも来ないか…」
俺は期待をせずに進んでいく。