表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

創作怪談

【創作怪談】携帯電話

作者: ペンギン軍総帥

最近怪談を聞くのにハマっているので、自分でも書いてみました。

読みにくい部分もあるかもしれませんが、よろしくお願いします。

もう15、6年前の話になるんですが、

ある日僕の後輩(こうはい)のB君が友達のM君を誘って茨城(いばらき)にある心霊(しんれい)スポットで有名な墓地に肝試しに行ったんですね。

車で真っ暗な道をずーーっと行って、着くんですが、当然誰もいませんが駐車場に止めて明かりも無いような坂道をちょっと上ると墓地があるんですね。


懐中電灯(かいちゅうでんとう)を持って、歩いていくと墓地ですからお墓がわーっと並んでいます。

そんな中をおっかなびっくり歩いていくんですが、もうこの時点でM君は怖気づいてしまってB君に「もう帰ろう。なんか嫌な予感がする。」と帰りたがっているんですが、B君は「アホか、こんなところまで来て帰れるか。」と進んでいきます。


怖気づいているM君を引っ張ってお墓の奥まで来るんですが、何も起こりません。

B君が「なーんだ、何も起こらなかったな」とM君の方を見るとM君が急に「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」と言い始めます。

するとB君の耳元で女性の声で「ゆるさない」と聞こえ、

びっくりしたB君はM君を連れて車まで走って、車に飛び乗ってわーっと運転して逃げました。


しばらく行って、心が落ち着いてきてB君がM君と「怖かったな」なんて話していると急にプルルル プルルル プルルルという音がします。

「なんだ!」と思ったらM君の携帯電話が鳴っているんです。

でもM君は画面を見たまま電話に出ない。

B君がM君に「早く出ろよ」と言うとM君が「でもこれの発信者B君なんだよ」と言うんです。


確かに画面にはB君の番号が表示されています。

「でも俺電話かけていないよ。」

「知っているよ。B君の携帯は?」

「あ、あれ?ない。さっきの墓地に落としたのかも」

「とりあえず出てみる?」

「もしかしたら拾ってくれた人かもしれないしな」

「よし、出るぞ」

ピッ

「もしもし?」

するとさっきB君が墓地で聞いた女性の声で

「ゆるさない ゆるさない ゆるさない ゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない」


それを聞いたB君とM君はうわーとなって急いで車を走らせてとにかく明かりのある町まで戻って、朝すぐにお寺に行ってお祓いをしてもらって一安心するんですが、

次の月にB君は霊が言っていた「ゆるさない」の意味を知ることになるんです。


なんと携帯の料金が10万円を超えていたそうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ