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第7話 地図を作ってみませんか?(挿絵あり)

 突然ですが、地図で大事なことは何でしょう?

まずは「正確さ」です。そして次が「見やすさ」です。

少なくとも市販の地図やWeb上の汎用地図(グーグルマップなど)についてはそうです。



 なぜ「正確さ」が大事なのでしょう?

その地図が何を目的として使われるか分からないからです。

地図上のどこの何を調べるのか。それは使用者次第。

ですから一般の地図では地図上のあらゆる場所について、位置を、または標高を、正確に記す必要があります。



 ならば、「なろう」の「小説の中で挿絵として使われる地図」で大事なことは何でしょう?

この場合は一般の地図とは事情が違います。

地図の目的は、ハッキリしています。

小説中に出て来る地名を地図上で確認してもらい、物語理解の助けとなること。

つまり物語が理解できるのなら、地図の「正確さ」は最低限でかまいません。

むしろ物語を理解するためには、「見やすさ」「解りやすさ」のほうが大事です。



 では、そういう視点で、次の地図をご覧ください。



挿絵(By みてみん)



素晴らしい地図だと思いませんか?



 これは、じゅー様、改め、友理 潤様が作られて、ご自身の戦国時代小説「天に掲げよ!懸かり乱れの龍旗を!〜もし上杉謙信が天才軍師を得ていたら〜」の中で挿絵として使用なさっているものです。



 今回使用許可をお願いしたところ、「どうぞ!いくらでもお使いくださいませ!!」という大変ありがたいお言葉を頂戴しましたので、もうひとつご紹介しましょう。



挿絵(By みてみん)



 こちらは上よりかなり以前に「太閤の見た夢」で使われた地図です。

私はこれを拝見した時、地図作者として衝撃と感動を覚えました。



 さらにひとこと添えるなら。

後者の地図から軍勢と矢印を消し、着色と灰色をやめて白黒2色にしたものを想像してください。

……それが「なろう」の挿絵地図に必要な姿です。

それがあるかないかで、読者の理解度は全く違ってくると思うのです。





 差し出がましいことだとは重々承知しているのですが。

このような機会が2度と巡ってくるとは思えないので、ここであえて書かせていただきます。



 作者の皆様、地図を作ってみませんか?



 これは時代小説に限らず、「なろう」の本流、「ハイファンタジー」の作者様方には特にお願いしたいことです。

舞台が戦国時代ならイザとなれば読者は自力で調べることもできるのですが、全く架空の世界のお話となるとお手上げですから。



 凝った地図や見栄えのよい地図は必要ありません。

最低限の線と印と地名があれば十分です。

ネット上には無料で自由に使える地図のアイコンも多数あります。

ファンタジーの場合は、前話でご紹介したサイトなどを試してみるのも良いかもしれません。



 地図作りは難しいし時間がかかりすぎるという場合は、文字とスペースを使って


山山山山山山山山

 村B

             村C

     町A

          村D


のようなものを欄外に載せてくださるだけでも、読者は大変助かります。



 さらには、紙に濃い鉛筆、できればサインペンで地図を描き、写真を撮ってそれを挿絵として使うという手もあります。

この場合、見やすくするためには若干の工夫が必要になりますけれど。

影を消すためスタンドなどを使って2方向から光を当て、なるべく正面から撮影するのがお勧めです。



 読者の物語理解のために、どうぞご一考ください。



 ただ、念の為。

地図作りのために更新が滞るような事態になっては本末転倒です。

というか、「おまえのせいだ!」と私が後ろ指さされるのでやめてくださいね?

文中で使わせていただいた地図の作者 友理 潤様 には日頃から物語で楽しませていただいております。そして今回は地図の使用を快く許可してくださいました。このレベルの地図を自作なさる作者様に対して、拙作を送りつける度胸はさすがにありませんので、お礼がわりにレビューを書きました。


読んでくださった皆様、ありがとうございます!

お急ぎでなければ、あと少し、レビューも読んでみてください。画面上部の「作者:ぼたもち」→「ぼたもちマイページ」→「レビュー」(PCなら画面左下)の2クリックで飛べます。


「太閤の見た夢」は「太閤を継ぐ者 逆境からはじまる豊臣秀頼への転生ライフ」と改題され、書籍化される運びとなりました。おめでとうございます。



拙文に対して、花和郁 様から大変示唆に富むご感想をいただきました。

作者様ご自身が地図を作ることが執筆に及ぼす影響、その利点と欠点についてです。

地図は作っても小説は書かない私には思いもつかない視点のご意見です。

ファンタジー系小説の作者様は、ぜひ感想欄もあわせてお読みください。11月12日付、かなりの長文なので一目でわかると思います。

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