第2話 そうだ、地図作ろう
時代小説の地名が分からない件。
剣と魔法のファンタジーなお話なら、最初から諦めがつきます。
なにしろ全てが架空の世界、地図も地名も作者様の頭の中にしかないのですから。
でもね、「府内」?
きっと実在した地名なのでしょう。
調べたら判りそうな気がするじゃありませんか。
それから資料を片手に(=ブラウザの別窓を開いて)時代小説を読むようになりました。
まずは困った時のwiki先生。
呼べばすぐに(無料で)来てくれる大変博識な先生です。
でも必ずしもこちらの求める情報が得られるとは限りません。
ごく稀にはウソついたりするので要注意。
wiki先生曰く、
「府内は、大分県大分市中心部の明治時代初期までの旧称です」
ほうほう、そうですか。勉強になるね!
「佐賀関半島」に「佐田岬半島」?
何となく想像はつきますが、念のため「グーグルマップ」を開きます。
別に「ヤフーマップ」でも「国土地理院地図」でも良いですけど。
ふむふむ、勉強になるね!
「常磐城、天ヶ森城、大森城、黒瀬城、法華津本城、萩森城、地蔵岳城」?
この段になると、専門の先生をお呼びすることになります。
城郭放浪記。
お世話になります!
さすが専門家、詳しい説明と現地の情報がたっぷりですね。
もれなく地図がついてくるところが何よりも素晴らしいです。
結構な時間をかけて1話を読み終えました。
そこはかとなく漂う満足感。
「斜め読みではなく、今回は完璧に理解したぞ!」
……と。
そして数日後。
お話が更新されます。
楽しみですね!
物書き様の苦労とか知らないし知りたくもないけど、毎日更新してくれてもいいのよ?
……で。
お話は面白いけど。面白いんだけど。
「萩森城」ってドコだっけ?
……
そうだ、地図作ろう。