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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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771/2519

771話 のんびりのびのび

アクセスありがとうございます。

 2日目は特に俺の挨拶も無しに開始となっている。次に挨拶するのは、5日目のビンゴ大会とその後の祭りの閉会式での挨拶だ。


 屋台や出店の種類は大して変わらないんだけどな。2日目から追加される大きなものとしては、2日目から4日目まで続く、ディストピアの住人による出し物だ。


 出し物とは言っているが、多岐にわたっていて、フリーマーケットのような物もあれば、ダンスのような見世物、各種族に伝わる工芸品や民族衣装の展覧会のような物、等々色々だ。


 今日は、みんなとそれらを見て回る予定だ。最初に合流したメンバーは、マリー・ライラ・チェルシーの3人だ。俺の妻たちは、自分の種族に関係なく仲良しで嬉しいね。ディストピアでも変な差別はないが、やっぱり心の奥に住み着いた負の感情を、払拭できるものではないので、ゆっくりと交流している感じだ。


 街の中心には、比較的誰とでも仲良くなれる人たちが住んでおり、少し離れた所に小規模なコミュニティーができているような感じだろうか? まとまっていると言っても、排他的になるのではなく、自分たちのエリアを確保して外に出て交流する感じだ。


 自分達を攻撃する人はいないと言っても、怖いのだから仕方がない。問題を起こしていないのであれば、俺から言う事も無いしな。特に次世代を担う子供たちが、仲良くしているので時間が解決してくれるだろう。


 さて、マップ先生で3人のいる場所を確認して、ビックリして振り返る。そこには悪戯が成功したと喜ぶ姿の3人がいた。3人で喜んでる仕草も可愛いな。


「さて、お嬢様方、今日はどこに行きましょうか?」


 なんとなくそんな風に言ってみると、ツボにはまったらしく、ノリノリで今日の予定を話してくれた。3人はどうやら武器や防具を見に行きたいとの事だった。それなら別に今日じゃなくても付き合うんだけど、と思うが、今日はドワーフの爺さんや、そのお弟子さん達が装備の相談に乗ってくれるらしい。


 それを利用して新しい装備を考えたいとの事だ。それならドワーフたちを呼び出すのにと言ったのだが、そんな権力の濫用はダメ! と怒られてしまった。


 自分たちが特別だという意識があるようで、これ以上はよくないとの事だ。


 ディストピアには冒険者以外にも戦闘に携わる人間は多いので、ドワーフの出し物と言うか相談会はかなりの人気だった。普段だと自分たちは話すことができない、ドワーフに相談に乗ってもらえると、繁盛していた。


 ここのお金も全部俺が出すので、ここぞとばかりに集まっているらしい。ここの相談料金に関しては、大した額じゃないのだ。本命の武具もゴーストタウンで買う際の半値で済む。ディストピアに住むドワーフたちは、お金に関しては困っていないからな。酒には困ってるとよく言ってるけどな。


 スピードや動きやすさを重視しているので、それについて相談していた。戦闘の相談というよりは、自分たちにあったスタイルの武器について、相談しているような感じだった。


 攻撃を早くするためには武器自体を軽くすればいいが、そうすると攻撃力も耐久性も低くなってしまう。アダマンコーティングで、耐久力に関しては大分あげられるのだが、それでも限界があることを心配しているようだった。


 総アダマンタイト製にすれば、耐久力と攻撃力は確保できても、かなりの重さになってしまうのだ。それに総アダマンタイト製にすると、エンチャントができなくなってしまうのだ。


 そうすると結局使いにくくなってしまう。新しい合金でも開発されないと厳しいようだ。それが分かっただけでも良かった、といった感じでドワーフの所を後にして、買い食いタイムになった。


 甘いもの中心のチョイスは昨日のメンバーとは違うな。俺も甘いものは嫌いではないが、この後も他の妻たちとお祭りを楽しむ予定なので、食べる量は控えめである。午前中は、3人と過ごして、次はピーチ・ライム・シュリの3人と合流だ。


 このメンバーは、シュリがいるので行動が分かりやすい。


 戦闘では、シュリがぐいぐいと他のメンバーを引っ張っている姿を見るが、こういったオフの時のシュリは、この2人に面倒を見てもらっている、と言うと語弊があるが、シュリの行動に合わせて行動していることが多いから、マップ先生に頼らなくても発見しやすいのだ。


 簡単に言えば、食事ができるエリアを探せばすぐに見つかる、という事だ。それに今回の屋台は、大半がブラウニーたちがやっているので、シュリ用に食べ物を確保してもらっているので、昼食時の今なら間違いなく食べ物のある所にいる。


 マリー・ライラ・チェルシーの3人と別れて、屋台のエリアに行くとすぐに発見できた。ただ、俺の予想とは違い、何故かフードバトルみたいな事をしていたのに驚いた。


 その相手をしているのが、ニコ……そういえばお前、今日は俺の近くにいなかったな。こんな所でシュリと勝負しているとは思わなかったぞ。でも何でこんなことになってるんだ? 近くにいたピーチとライムに聞いてみた。


 1匹でいたニコを見つけ、回収して一緒に食事をしていたのだが、ニコが余りにもシュリの分の食事をねだるため、自分でもらってきなさい! と怒ってしまい、ニコが自分でブラウニーたちと交渉して、シュリの分も追加でもらって、一緒に食べ始めたのが原因でフードバトルになったらしい?


 多分俺だけじゃないと思うんだ。何でその流れでフードバトルに発展するか訳が分からなかったが、当の本人たちが楽しんで食事をしているので、俺はその様子をピーチとライムと一緒にながめていた。


「それにしても、2人とも? 1人と1匹は、どれだけ食べるんだろうな?」


 俺は思わず2人に聞いてしまった。


「そうですね。シュリは食べ始めてから、それなりに経っていますので、そろそろお腹いっぱいになると思いますよ。ご主人様が来る時間に合わせて、早めに食べてまってようとの事でしたので。ニコちゃんは、どのくらい食べるか分からないので……スライムって、お腹いっぱいになるのでしょうか?」


 確かにスライムって食事自体が、よくわかんないよな。それにうちのスライムたちは、舌が肥えてるから、不味い物は食べなかったりするんだよな。


 味覚なんてないだろうに、本当に謎生態だな。30分も見守っていると、フードバトルは終わりデート開始となるが、終始いろんな所の屋台で買い食いをしながらお話をして時間を楽しんだ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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