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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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628話 遊びたい!

アクセスありがとうございます。

 あれから一ヶ月が過ぎた。


「みんなのレベル上げも一段落したから、来週はゆっくりしよう」


 妻、スカルズ、ケモミミ三人娘、レイリーがレベル六〇〇になっている。従魔たちは六〇〇後半までLvを上げている。本当に規格外の集まりとなってしまったな。


 従魔たちというか、魔物はレベル制限がなく、普通に六〇〇を超えた時には、ちょっと嫉妬してしまった。ここまでくれば一匹一匹が、Sランクの底辺の魔物とためを張れるくらい、強いという事になるのだろう。


 元々の種族の差があるため同じレベルだったとしても、Sランクとして生まれてくる魔物は規格外なのだ。本当の意味で強い魔物には、一対一ではどうにもならない事もあるだろう。


 うちの従魔たちの本領は、群れる事による強さもあるからな。レギオン系と死霊系の魔物を除けば、Sランクの魔物は、番にでもならない限り一匹で生活しているので、うちの従魔たちが劣るという事は無いだろう。


 とはいえ、トリプルの冒険者と一緒で、SSランク以上の魔物は天災と言われ、敵対すること自体が無謀と言われる、規格外らしいので戦いたくない物だ。


 この前調べて魔物で一番レベルの高いドラゴンでも、Sランクの枠を超えないとの事なので、SSランク以上はどれだけ強いんだかな?


 この時は知らなかったが、ちょっと前に支配したリバイアサンは、自分のテリトリーである水の中においてはSSSランクともいわれている、超天災級の魔物らしい。嘘か真か、大陸全土を水で押し流したこともあるらしい。


 地上にいる魔物は、基本的には何とかなるレベルだという事だろう。


 来週は学校も休みにして、子どもは全員遊べるようにしている。それに加え、製塩しているエリアとディストピアの間位に、巨大プールを作っているので、そこに遊びに行く予定だ。


 流れるプールやウォータースライダー等も、DPで作っているので安全面は完璧だ。流れるプールには魔核を使った、ジェット水流を使っている。


 安全要員として準備したのは、魚人たちだ。遊びながらみんなを見守ってほしいと、手の空いている魚人たちに水の中の事を任せたのだ。


 もちろん仕事なので、給金を出そうとしたがそれよりは、ブラウニーの食事が食べたいとの事だったので、プールの安全要員として活動した人には、タダでブラウニーの食事ができるように、パスを発行することになった。


 週末は、設備の点検などで老ドワーフたちが頑張ってくれるので、俺たちはゲーム等で時間を潰した。


 月曜日になり、多くの子供や付き添いの大人、魚人たち、暇な老ドワーフたちがプールの入り口の前に集まっている。


「みんな! 集まってくれてありがとう! 今日は思う存分プールで遊ぼう! 流れるプールや水の滑り台、波の立つプール、色々用意しているから楽しんでくれ!


 でも、一時間に一回は、絶対にプールから上がって、水分を補給するように。思った以上に汗をかいて、水分不足になるから気を付けるんだよ! もし具合が悪くなったら必ず救護テントに行くか、友達に呼びに行かせるように! じゃぁオープン!」


 子どもたちが我先にと、更衣室に入っていく。こうやって見ると子供の数は多いんだな。孤児院の子たちも来ているのだが……あの子たちはたくましいな。


 出店エリアで飲み物や食べ物を、ブラウニーたちに教わりながら提供している。ずっと仕事ではなく、順番で遊びに行くようだ。


 俺は最後尾から、みんなの様子を見ながら移動して、更衣室へ向かう。俺はブーメランパンツは嫌いなので、トランクス型の水着だ。もちろんインナーは、はいてるよ!


 今日は妻たちも個々に遊ぶという事になっており、俺のお供はスライムである。クロやギンも来ているが、あいつらは街の子どもたちと一緒に、はしゃいでいる姿が遠くに見える。


 流れるプールも三段階の流れの強さがあり、遅い・普通・早いで分けているが、その中でも早い流れで逆走して泳いでいる。その背中に三人ほど乗せて泳いでいるので危なっかしいが、近くには魚人の子たちもいるので、問題ないと思う。


 俺は人が一番少ない遅い流れるプールで、ニコ以外のスライムを一気に投げ込んでみた。ぷかぷか浮いているだけのはずなのに、波紋がついてスイーっと泳いでいるのが分かる。誰が一番初めに帰ってくるかな? なんて思いながら他の流れるプールを見ていた。


 この街の泳げる子どもの数って、かなり多い気がするんだよな。泳げない子向けに、浅めのプールも準備していたのに、三人しかそのプールに子供がいなかった。


 しかも、その子たちも自信がないだけで、普通に泳げている感じなので、今日ここに来ている子どもたちは、全員泳げると思われる。


 なんてそれた事を考えていたら1位のスライムが戻って来た。やっぱりというか思った通り、青が一番に戻って来たのだ。


 前に、能力を検査した時には、大きな違いなんてなかったんだけどな。それなのに、ニ位を結構離してゴールしている。ニ位以下はドングリの背比べ、みたいな感じで団子状でゴールしている。


 スライム達を全部回収してから、クロとギンが泳いでいる早い方へ向かい。今は背中に誰も載せていなかったので、ニ匹にめがけてスライムを投げた。


 不意打ちに気付いたニ匹は器用に尻尾や頭ではじいて、プールの外に飛ばしていた。近くにクロたちを見ていた小さい子たちがいて、その子たちがスライムを見て喜びの声を上げて追いかけている。


 着かず離れずで、いい距離を保って逃げているのに感心した。子どもたちが転びそうになると、どこに眼がついているのか受け止める位置に移動して、クッションになっている……できる奴らだ。


 そんなことをしていると、一時間経ったようで水分補給をするようにアナウンスが流れる。みんながお店のエリアに集まり、小さなコップで水分を補給し始めた。


 最初に声をかけているが、全員が指示に従うとは思っていなかったので、アナウンスをして流れる機能や、ウォータースライダーを停止させて、みんなを集めた感じである。


 一時間稼働すると、十五分止まってを繰り返して、みんなが安全に遊べるように配慮したおかげで、初日は何のトラブルも無く過ぎた。


 ニ、三日目も特に何もなく過ぎたが、四日目に流れるプールで足がつってしまい、溺れかけた所を監視員をしている魚人たちが助け出したので、怖い思いをすることもなかっただろう。魚人たちは、水の中の事に関して、本当に優秀な種族の様だ。

読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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