576話 諸問題解決!
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明るい表情をしている奴隷たちの様子を見てから、足こぎポンプの様子を見に行くことにした。道中で何人もの奴隷たちとすれ違うが、清潔にしているようでみんな臭くない。
力仕事をして汗をかいているので、汗臭いにおいはするが、放置されて何日も経っているわけではないので、酸っぱいにおいはしない。
スライムたちが浄化してくれているとはいえ、さすがに不潔のままでは、飲み水として嫌なのでこのまま清潔な状態で、生活してもらいたいものだ。
力仕事が中心のためかやっぱり、筋肉がある程度ついている奴隷が多いな。男は無駄のない細マッチョ? 女性はメリハリのあるボディ? ん~見た目だけで言えば、どう考えても貴族共や馬鹿な跡取り、令嬢何かより魅力的だな。
ちなみに跡取り以外の次男以降の人間は、武官になるか文官になるかなのだが、結構厳しいのであまり不健康な身体だとついていけないため、かなり鍛えているとの事だ。
足こぎポンプの所に行くと、ここに派遣されていたドワーフが先に来ていた。
「お~リンドさんお久しぶりです。ちょっと相談したいことがあるんですが、いいですかね?」
「ちょっと、シュウに挨拶も無しに相談って、それにここの道具は、シュウが監督してたの忘れたの?」
「そういえばそうだった。イカンイカン、シュウ様、お久しぶりです。ポンプは上手く作動してるのですが、足こぎポンプの軸の周りが、あまりよくなくて負担が大きくなってるんだが、いい方法は無いかのぅ?」
ドワーフは相変わらずマイペースなのが多いな。でもこういう職人タイプの人間は嫌いじゃない!
「かなり難度の高い話になるけどいいか? それと今見て回ってる最中だから後で工房に行くから、今起こってる問題点を書き出しておいてくれ。俺にわかる範囲なら対応策考えるから」
「おぉ、それは助かる。工房に戻ってみんなの意見をまとめておくわ」
ドシドシ走って工房まで戻るようだ。何というかドワーフは足が遅いが体力があるので、あのスピードでずっと走り続けるらしい。
遅いとはいえここは異世界、一般的な冒険者に比べて遅いだけであって、地球のマラソン選手より気持ち遅い位のスピードで走るのだから、あの速度でずんぐりむっくりしたドワーフが、近付いてくると若干怖いんだぜ。
「軸の部分が上手くいってなくて、無駄な力を使っている感じか? ベアリングに使う球とか作る技術は、あるはずなのに何で作ってないんだ? リンドはどう思う?」
「ドワーフにもよるけど、あんな体型でも手先は器用だし、彫金技術も高いドワーフが多いから、多分それなりの物を作ってくれると思うよ。作りなれてきたら、武器みたいにクリエイトゴーレムで、大雑把な形まで作れるかな?」
そっか、ドワーフは作りなれた剣類なら、結構な精度でクリエイトゴーレムが出来るようになってるから、問題ないかな? 相変わらず魔核を作り出すことはできないけどね。真球は俺でも最初は、苦労したし時間かかるかな?
ため池の上の段から順々に見て回っているが、パイプの途中から少し水漏れしている様子が見られる。一本で五メートル以上のパイプは難しいようで、一メートル程のパイプに、溝を刻んでネジのように回しいれて作っているようだ。
多分つくりが甘いのと、溝の部分を埋めていないから漏れてきちゃうんだろうな。ボンドのような物があればいいんだけど、確か石油から作るんだったっけな?
セメントの様な物でもあれば別だろうけど、どうやって作るんだろうな? DPで作り方の本でも出せば、ドワーフたちが何とかしてくれるか。
他には特に問題なさそうかな? 俺には分からないけど、悪い環境じゃないようなので問題ないだろう。室内や作業場、調理場はブラウニーの管理下にあるので、やっぱりどこも綺麗にしてあるな。
見て回る所も無くなり今度は、街の中を見に行く。できてからまだそんなに時間が経っていないのに、かなりの数の人間が集まっているな。
その多くが近くの森で狩りするための冒険者の様で、食事処は何処も繁盛している感じがするな。住人より冒険者が少ないためか、雑貨屋や鍛冶屋の稼働が多いかな?
食材を売っている場所は少ない印象だ。見た感じ持ち運んで食べられる物や、保存のききそうな食料が売られている所が多いような気がする。
アンソニの話を聞いて納得した。冒険者が多くお昼は持ち運べるものが多いのは、移動しながら食べられる事を念頭に置いて、作られているからだそうだ。
他にも保存がききそうな食料は、パンに挟むだけでも美味く食べれる物が多いとの事だ。基本は日帰りなので、昼食と念のための数食分を持ち歩いて探索するため、この時間はそういった物が売られていることが多いようだ。
朝食は簡単に食べられて腹持ちが良く早く出せる物が好まれており、夕食は汗をかいて仕事から戻ってきているので、お酒や味が濃い目で量の多い物が好まれるとの事だ。
さらに話してくれたのだが、街を作り始めてここまで来るためには、本来十年単位の日数が必要だと言っていた。土木組の活躍が期待されるな。
日本の建築スピードもかなりのものだと思うが、魔法を使ってステータスに物を言わせた建築は、それをしのぐスピードだからビビるよな。魔法でセメントとか出せれば、土木組以外も活躍できるかもしれないな。今度バザールと綾乃に相談しよう。
ドワーフの待つ工房に到着すると、いきなり紙を渡された。まぁ書いてある内容は、足こぎポンプの軸、パイプの水漏れ、スライムたちによる酒の浄化、最後のこれって、お前たちの管理が悪いんじゃねえか?
「軸に関してだけど、この道具を使えば軸の問題は解決するんだけど、この道具の中に入っているのが、この球なんだけど、俺の所では真球って呼んでるものだ。みんな同じ大きさ重さ形をしているんだけど、作ることって出来るか?」
「ん~多分できると思うがしばらくは、練習が必要だろうな」
こいつらは、ベアリングを知らないんだな。
「そうか、できたらいいなくらいで考えておくのがいいかもな。素材も均一にしないといけないから、大変だろうけど頑張ってくれ。それまではグリスを使って、滑りをよくするくらいしかないかな?」
「あ~油に何か混ぜたあれか! 確かに滑りが良くなるな。応急処置でグリスを塗っておこう」
グリスって通じるんだな。
「次にパイプだけど、俺も漏れてるのに気付いたよ。つなぎ目の所だから、その部分を水に強い接着剤なんかで隙間を埋めてやれば、水漏れは少なくなると思うけど難しそうか?」
「接着剤か、言われてみれば家の屋根とかで、水に強い接着剤とか使ってるのに、何でパイプに流用が思いつかなかったんだ、盲点だ。良しこれもすぐ対応が可能だな! わしら的にはこれが一番問題なのだが」
「地面に置きっぱなしにするな。きちんと酒を保管する場所に置け、そこ以外の物はキレイにされても、文句は言えないからあきらめてくれ。もし仕事しているスライムを殺すようなことがあれば、溶鉱炉を取り上げるからな!」
最後の一言を聞いて、若干青い顔になっていた。まさか殺して無いよな? 悪さをしていないスライムは、益魔物なんだぞ! よかった殺そうと思ったところまで行ったらしい、一線を越えてたら俺のフルコンボだったな。
また問題が出たら、アンソニを通して連絡すように話をしておいた。
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