表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

543/2519

543話 ある日の午前中

アクセスありがとうございます。

 商会付属の治療院が出来て一ヶ月くらいが経過した。


 治療院は連日大盛況で、オープン当初は予想以上の収益を上げていたようだった。傷の状態で値段を決めていたのだが、施術をする数が数だった為予想以上になってしまったようだ。


 二週間を経過すると、以前から怪我をしていた人たちの治療も終わり、来られる人の数も安定したようだ。今来られる人で多いのは、値段を安く設定している年寄の、腰痛に対する施術の様だ。


 来られた人たちには孤児院に寄ってもらい、色々な話をしてもらっているそうだ。話を聞いていると何か寄り合い所みたいだな。


 それと同時に全体的に経済が活発化しているらしい。特に冒険者がある程度怪我をして帰ってきても、確実に安価で治療してもらえるという事で、少し大胆に狩りを行い始めたとの事だ。


 大胆に狩りを始めたのは今まで慎重に狩りをしてきたベテランが多いので、自分が窮地に追い込まれるような無理はしないから、特に問題は無いとの事だ。


 若手の実力のある冒険者が、治療師に上から目線で稼がせてやるからついてこい! 等と言って連れて行こうとするケースが何件もあったそうだ。


 商会の支部には最低でも一体は、強化されたリビングアーマーが配置されているので、特に大きな事件になる事も無かったようだ。あまりにも件数が多かったので、ディストピアの実力のあるパーティーに出張に来てもらっているらしい。


 ディストピアの産出量が減るかな? ちょっとゼニスに確認取るか。


『そうですね、ディストピアからの出荷が減っていますね。ですが、ディストピアの内部の食事に関しては、特に変化はないので問題はありませんね』


「ふ~ん、他の街に輸出している分は、減っても大丈夫なのか?」


『商会を大きくした時に、食事処みたいなのを作りそこで使う分は、確保できているので特に問題ないですね。それにドロップ品の肉は、どこの物でも同じ値段ですからね。ランクが高いお肉は、それだけでおいしいですし。


 噂で耳に挟んだのですが、マザースネークやポイズンセンチピート、イービルスパイダーをゴーストタウンの地下で、養殖していると聞いているんですが、そのお肉って売り出すのでしょうか?』


「俺はたまに食べてるけど、あそこの管理は今バザールだから、自分で聞いてみてくれ、バザールがOKなら数が減らない程度までなら、肉にしても問題ない事を一緒に伝えておいてくれ。この前行った時に養殖場所が広がってたから、数が増えてると思う。


 あそこにいる魔物は全部解放してるから、俺のダンジョンの中で野生の魔物が住み着いてるような形なんだよな、餌は豊富に準備しているから繁殖には問題ないだろうけど、供給は不安定かもしれないな。


 俺の支配下でダンジョンの中だと、何でかなかなか繁殖しなくて、解放したほうが繁殖してくれるからってそうしてるんだわ」


『魔物の生態はよくわからないですからね、管理はバザール様ですね。後で連絡を入れさせてもらいます!』


「あ、でも十八時から二十四時の間には連絡するなよ。あいつがゲームしている時間だから、めっちゃ不機嫌になるみたいだぞ」


『了解いたしました』


 ディストピアで何をしてるか把握できなくなってきてる。きっちりと調べないとまずいか? グリエルとガリアが回してくれてるから問題ないけど、今度でいいからしっかり把握しておかないといけないよな。


 今思い出せるのは、塩・和紙・乾物。後は農業の野菜類、ダンジョンから産出される資源、ドワーフの作成物、お酒やブラウニーたちの店か? ゼニスが気にしてた肉の養殖とか、そんなもんだと思うんだけどな。


 他にはかかわった覚えがないから、おそらく俺が主導していない物だろう。調味料作りが! とかブラウニーたちが騒いでた気がするから、そこらへんも何かあるかな?


 今度グリエルにまとめてもらえばいいんじゃね? 俺がわざわざまとめなくても、把握してくれている人がいるんだから、そこに聞けばいいじゃないか! 俺はDPを操るだけ簡単なお仕事でいいのだ!(現実逃避)


 何か作りたい気分だな。シルキーたちが何か作らないか、聞きに行こうかな。


「お~い、俺も一緒になって作れるような何かは無いか?」


「ご主人様も一緒にですか?」


 そんなに渋い顔しないでよスカーレットさん! 俺も何かをしたいんだって!


「あ~それなら、ソーセージ作り何てどうですか? 在庫があるとはいっても、作るのに結構手間がかかるので、まとめて作れるなら作ってしまいたいところですし、ちょうどいい感じに時間が空いてますので、人を集めてやってしまいましょうか!」


 何やら準備が始まるとキッチンから出て、ダンジョン農園の一角に作られた作業所みたいな所にシルキーとブラウニーたちが集合した。


 おぅふ、解体から始まるのか! さっきまで生きていたと思われる豚が、何匹も吊り下げられていた。そこからテキパキと肉と内臓が取り出されていく。肉はわかるけど、内臓は? そっちもミンチにするのか? 内臓もソーセージにするのか?


 きちんと管理されている上に、ブラウニーが手をいれているのだから、生肉でも食べる事が可能だから内臓だって問題ないのか?


 部位毎にミンチにしていくようだ。俺の担当は肉でも太腿あたりだ。機械を使ってのミンチなので、大した手間は無い。部位毎にミンチにする意味は分からないけど、シルキーたちの指示に従ってミンチにする機械に肉を投入していく。


 後で部位毎に何で分けたのかを聞いてみると、部位によって多少味付けが変わってくるので、それに合わせて調味料を混ぜてソーセージを作っているとの事だ。色々あるんだな……


 俺の作業が終わったので、周りを見ていると内臓を処理しているブラウニーたちは、真剣に作業をしていた。見慣れないグローブをつけて、一生懸命頑張っている姿はかわええな。


 作業工程が進むごとに内臓のソーセージは、白くなっていっている。これって白ソーセージとか言われてるあれかな? 朝作ってもお昼の鐘の前に食べないといけないほど、鮮度が落ちやすい幻のソーセージか? この後に食べられるってことだな! 楽しみだ!

読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ