519話 モンスターパレード
5月22日~5月28日の1週間通して1万PVを超えている事に若干震えています。
((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
これからもダンマスを緩く長くお願いします。
視察? が終わってディストピアに戻る。特にする事も無く、撮って来た動画の確認を行う。素人が撮るせいか、かゆい所に手が届かない感じの動画になっちまったな。伝えたいことはわかるから、大丈夫かな? それより普通に写真の方が良かったか?
これを見てもらえるのは、夕食の後だな。みんなどんな反応するんだろうな? 一応土木組にも見ておいてもらいたいから、今日はあのメンバーにも食事の後に残ってもらおう! あの子たちにもいずれ、作ってもらう事があるかもしれないから、しっかり見ておいてもらおう。
することがなかったので、世界樹の下でボーっとしてたら眠ってしまったようだ。目が覚めたら年少組が、世界樹の下に出したでかいソファーに集まっていた。俺の周りでキャイキャイやってたので、目が覚めたのだ。
「あ! ご主人様の目が覚めた!」
みんなが騒ぎ出したので、三人程抱えて体を起こしてから、少し高く投げると子供みたいにはしゃいで、みんなが投げてほしがっていたので、ポンポン投げていたら時間がだいぶたってたようで、鬼の仮面をつけたような表情でスカーレット様が現れたので、みんなで慌ててソファーを片付けて土下座をする。
みんなで、頭を地面につけて謝ってやっと許してもらえた。笑顔に戻ったスカーレット様は天使の様だった。
「みんな、ごはん食べ終わったよね。今日、メギドの近くに作った街に行ってきたんだけど、みんなの意見を聞いてみたくて、写真や動画を撮って来た。という事で、上映開始!」
簡単に動画編集した動画をサクっと流してみんなに見てもらう。十分位の短い動画だ。
「現状がこんな感じで、一ヶ月後に街を開放する予定で動いてもらってる。ゼニスに話を通して、シングルマザーを中心に人を集めてもらって、孤児院を任せようと思ってるんだけど、もしかしたら宿の方を任せることになるかもしれないな。
宿には宿付きのブラウニーも配置する予定なので、多分大丈夫だと考えてる。孤児院は街を離れられない人たちを中心に、運営していこうと考えてる、って話がそれたな。現状はこんな感じだけど、みんなはどう思う」
意見を求めると、ピーチが手をあげて答える。
「最初に映っていたのって炭窯ですよね? 五個もあって大丈夫なんですか?」
「俺と同じとこに眼を付けたな。あれって、ドワーフお手製の魔道具が組み込んであって、薪が少量、もしくは魔力が潤沢にあれば、薪がいらない炭窯なんだって。
五徳の強化版とでもいえばいいのかな? 薪が大量にあるとはいえ、魔力で代用できるならと思って、魔道具に付けられるバッテリーみたいなものを準備してきたよ」
「問題なさそうですね」
ピーチの話が終わると、シェリルが伸びをして手をあげた。
「は~い、ため池のポンプってどれだけ力が必要なの?」
「実際に踏んできたけど、軽かったよ。それでもずっと続ければ、疲れるだろうけどね。そこで使われる奴隷たちは、数を確保してもらって、しっかり休みも取れるようにしてあるから、多分大丈夫だと思うよ。
それによく考えたら、あの街に置いているドッペルってピーチのだから、何かあればピーチドッペルの回復魔法で何とかできるし問題ないだろう」
「シェリルも今度踏みたい!」
「今度行った時に体験しような!」
「「「はーい」」」
何故そこで三幼女達がシンクロする? 三人とも踏んでみたかったのかな?
「他に何かないかな?」
細かい質問は出たが大きい内容はこの二つだけだろうな。ただ、一ヶ月後に新しい街が動き出すと聞いて、何人かが気合を入れている仕草をしている。君たちに何か仕事があるのか? と思いながら様子をみていた。
話し合いも終わってくつろいでいると、ゼニスから急に連絡が入った。
『シュウ様、夜分遅くすいません。王国にある支店からどこかで、モンスターパレードが起きたそうです。どのようにしたらいいか、相談をしたく連絡をさせていただきました』
「モンスターパレードって、魔物がいっぱいいるってこと? 初めて聞く言葉なんだけど」
『魔物の領域の魔物の数が、一定数を超すと領域から魔物があふれ出ると聞いています』
「聞いているってことは、正確な理由は分からないってことか。で、その魔物があふれる現象が、王国の何処かで起きたってことか?」
『そうですね。奥方のミリー様が良くしていただいたと言われている、フレデリクの街の近くの亜人の森でモンスターパレードが起きたそうです』
「あ~あの街か、そっちから情報が入って来たってことは、もうフレデリクの街は落ちてるってことか?」
『いえ、そういう事ではありません』
「はぁ? どういうことだ?」
『ミリー様の大切な街だと聞いていたので、支店を出していたのです。その支店から先程連絡がありまして、現在進行形で城壁に魔物達たちが取り付いているようです』
「そうなのか、少し待ってて」
ゼニスとの話を中断して、ミリーを部屋に呼ぶとゼニスから聞いた話をサラッとする。
「あの街にはいい思い出も嫌な思い出もあるけど、不幸になってほしくないですね。シュウ君、何とかなりますか?」
「いいよ、どうにかしようか」
ゼニスに魔導無線をつなげる。
「ゼニス、何とかすることに決めた。フレデリクで今外に出ようとしている騎士団や冒険者っているか?」
『話では、籠城をするので持久戦になると言っていました。私どもの商会も協力を求められています。戦時中なので、安く食料品を吐き出せと。本当にたまたまなのですが、元シングルの三人組とスカルズの四人が遊びにきていたので、実力行使を防いでもらえましたと言っています』
「俺の後釜になった奴もろくでもない奴なのか? 気が滅入るわ~。というか戦時中の物資取り上げというか、安く売り出せっていうのは違法じゃないのか?」
『実際に安く売りだすことはありますが、今回は領主が買い上げて、高値で売るという流れがあったうえで、戦力があったので拒否した形になります』
「明確に犯罪って証明できないってことか」
『そうですね。その後あの七人を街の外に出して、数を減らさせるみたいな話になっているそうです』
「ろくでもね~。今の所外に出る気配がないなら、その近くに俺が何かを召喚して減らしたら、良さそうだな。その間に俺らが向かえば問題ないだろう?」
『そうですね。そうして頂けると助かります』
「そだ、あの七人は絶対に支店から離れさせないでくれよ。最悪フル装備を使っていいと伝えてくれ」
『了解しました』
「それと、誰かそこに待機させといてくれ」
魔導無線を切って、ミリーに全員を集めるように伝えて、俺は冒険者ギルドに今すぐ集まれる人間で、遠征できるメンバーを募りに行った。
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