496話 やる事を手に入れた。でも仕事ではない!
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ずっと見てても飽きちゃうよね! スプリガンのみんなは、良くこの仕事受け入れてくれたな。デスクの横に積み上げられている甘味を見れば、満足している感じはするけどな。スプリガンって何かの本で、遺跡だかなにかを守るための存在とかだったかな?
見た目はドワーフみたいなのに、ガールズトークなどをしている時があるので、変な錯覚に陥ることがあるけど……俺は負けない!
さてすることがないので、今さっきの計画をつめてみよう!ホムンクルスやドッペルゲンガーに意識を憑依させられるのかを確認しないとな!ってことでチビ神、どうせ見てんだろ?そこらへんどうなんだ?
『え? 見てないわよ? 聞いてるけど』
ぐっ……こいつに言葉遊びで負けるとは。
『いつまでもあなたにやられてばっかじゃないのよ! 意識を憑依させれるかって話だっけ? ホムンクルスは魔物じゃなくて、疑似生命だからどちらかというと、アイテム感覚ね。勝手に成長するはた迷惑な生物よ。
一応一つの生命なので、意識を憑依させられないわ。それに対してドッペルゲンガーは、魔物で相手を写し取る特性の持ち主だから、意識共有スキルを覚えれば問題なく憑依できたはずよ。昔馬鹿な男の神たちが憑依して遊んでたから覚えているわ』
そういうものか、意識共有スキルだな。確かに意味不明な宝珠があるな、とは思ってたけどそういうスキルだったのか。あれ? 人間同士でも意識共有覚えたら憑依できるのか?
『無理よ。今さっき言ったでしょ、生命がある者には意識を憑依させられないのよ。魔物っていう縛りがあって、見た目も似せたいってことで、ドッペルゲンガーを馬鹿神共が作ったのよ』
おっと、ドッペルゲンガーのできた理由がひどいな。魔物は生命っていうくくりじゃないんだな。じゃぁドッペルゲンガーを……ってあいつってCランクの魔物なのか、微妙に強い感じか? ちょっと召喚してみよう!
うん、不気味だ。鏡でもないのに同じ顔って。なんだろ、ドッペルゲンガーに会ったら死ぬみたいなのってきっと、発狂でもして自我が保てなくなるみたいな感じか? そうだ、召喚して気付いたことがあったが、コピー対象よりレベルが高いとスキルやステータス、記憶まで完璧にコピーできるらしい。
ってことは、その相手に化けるってことは、ステータスが下がるのを受け入れるってことだよな。魔物ってそこらへん深く考えないのだろうか?
相手よりレベルが低い場合は、劣化コピーとなるそうだ。その場合は基本的に、見た目とスキル以外はドッペルゲンガーだった時のステータスまでしかなれないみたいだ。記憶に関しては、相手が任意である程度コピーさせることも可能だとの事。マジでご都合主義的な魔物だな。
ドッペルの方が強かったら、成り代わられるんだよな? マップ先生で検索したら、冒険者の何人かはドッペルゲンガーになってる気がするわ。
完全コピーした場合は、コピーした相手の行動を真似るようなのだ。あれ? ってことは、ドッペルゲンガーの子とかもいるのか? ってそうなると半人半魔物?
こんな事を考えていてもしょうがないので、ドッペルゲンガーの仕様を考えていくか。単純に一から自分であげていきたいから、強制的にLvを下げて、十位から始めたいな。スキルも全くない状態からのスタートが望ましい。
ソロで潜り続けるわけにはいかないので、俺の知識を一部引き継いで見た目は、ランダムで決めようか。でパーティーのリーダーは俺で、ある程度自分で判断できるので、AIみたいに覚えて行ってもらう予定だ。指示がもちろん最優先されるようにしておかないとな。
うおおおおお! 何か、ドラ〇エⅣの五章かドラ〇エⅤの命令させろを選んでない時の感じだな。とりあえず専用ダンジョンを作ろう。ドロップ品はダンジョンの外の街で売れて、武器なんかも買えるようにしておきたいな。そうすればゲームっぽくなるもんな!
経験値を稼いでレベルを上げてスキルを覚えて、何か楽しくなってきた! おっと、時間を決めて潜らないと怒られるから、そこだけ気を付けないとな。
初心者用から上級者用のダンジョンを、ランダムで十個程難易度を変えて作成した。もちろん宝箱もあって、それを空けるためのカギやスキルも必要になってくるような感じだ。まさしくゲームだな! ダンジョンの奥に進むギミックもあるし、これは楽しそうだ!
これって、妻たちに話しておかないと、後で怒られるかな? みんなの前で怒られるのは嫌だから、ピーチと姉御組あたりに先に話して、怒られてから楽しむか? 他のダンマスから見れば、ものすごい贅沢な娯楽だろうな。
怒られる覚悟をして、ピーチ、カエデ、ミリー、リンドを呼びだした。
作ったいきさつなんかをタラタラと語って、すいませんでしたと謝る。妻たち四人の反応は……
「別に街の外に出るわけじゃないし、憑依するなら体は安全な所にあるんでしょ? 何の問題もないと思うわ」
「シュウ君が何が怖くて謝ってるか知らないけど、別に危ないことするわけじゃないから、私たちから何もいうことはないかな?」
「そんなことのために鍛冶仕事中断させたの? シュウの考えていることが分からなくなるわね」
「ご主人様のしたいようにするのが、一番だと思います。私たちは全力でそれをお支えしますので。ですが、ご自身の身が危なくなるようなことは、できる限り避けてほしいです」
あれ? あれれ? 思っていた反応と全く違うな。妻たちはDPを無駄使いする事は、何とも思ってないみたいだな。今回で妻たちが何に怒るか、やっとわかってきた気がする。
あれだな、皆に影響が出すぎる物や、俺自身が危ない場所に行くことが問題なんだろう。だから、ディストピアの中とかなら、比較的自由でいられるんだな。そこの中心に考えるなら、身体が安全な所にいるなら、妻たちはそんなに怒らないっぽい。
「しばらくは、ダンジョンバトルと新しく作ったダンジョンを、ドッペルゲンガーに憑依して攻略を目指して頑張るわ」
「シュウ君、遊びはほどほどにね」
「「私たちは、戻るわよ」」
「ご主人様、私たちも時間がある時は、ドッペルゲンガーでそのダンジョンにいけるんですか?」
「希望があるなら、いけるようにできるよ。ちょっとだけ時間かかるかもしれないけどね」
「一応、私たち全員分のドッペルゲンガーを用意してもらってもよろしいですか?」
「わかった、今日の夜にでも用意しておくよ」
「ありがとうございます。では、明日の朝食の時にでもお話しお願いします」
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