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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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493話 シュウの苦難

アクセスありがとうございます。

 昨日の果樹園での果実狩りは楽しかったな。またすることが無くなったな。何だろうな、しょっちゅうこんな事思ってる気がするのだが、精神的にはよろしくないな。俺も定職みたいなものが欲しい! あ、領主の仕事は遠慮します。ちょっと誰かに相談してみよう。


 初めの頃からお世話になっている、シルキーに相談してみよう。


スカーレットの場合


「え? ご主人様がお仕事ですか? 何もしなくていいと思いますよ。必要な時だけ顔出してもらえれば私は満足です」


アマレロの場合


「仕事ですか? あ、それなら私たちが活躍できるように、もっと屋敷大きくしてもらってもいいですか?」


ミドリの場合


「仕事がしたいですか? 何寝ぼけたこと言ってるんです? いつもしてるじゃないですか」


コバルトの場合


「今忙しいので後にしてもらっていいですか? え? 仕事がしたい? 私たちの仕事をとらないのでしたら、何でもいいと思いますよ」


 シルキーは相談に向いてないな!


 次は四大精霊と光と闇精霊だ!


ガルドの場合


「仕事がしたい? 我と一緒に燃えてみるのはどうですか? 下級精霊が喜ぶと思いますよ」


ノーマンの場合


「仕事ですか? 一緒に畑仕事しますか? 農園楽しいですよ?」


アクアの場合


「そんなことよりのんびりしましょうよ。私はいるだけで水がきれいになって、栄養バランスのいい水になるので、この瞬間でも仕事してますし。ご主人様はいてくださるだけで感謝です」


メイの場合


「四大精霊の中で私が最後ですか~そうですか~私なんてそんなもんですよね~あ、気にしてないから別にいいですよ? 気にしてないですから」


シルクの場合


「一緒に魔道具の研究します? 仕事といえば仕事ですが」


ツィードの場合


「あ、ご主人様お久しぶりです! 仕事? そんなのほっといて遊ぼうよ! あ、ちょっと用事思い出したから……アデデデデ、アクアお姉さま許してください! 今から仕事に行きますから!」


 なんだろう、一緒に何かしようってことでしか誘われないのだが。


 気を取り直してドリアードだ!


ドリアードの場合


「あ、干し芋どうでした? 美味しいですよね。え? 仕事が欲しいんですか? じゃぁ私たちに甘酒たくさん作ってくださいよ! いい仕事じゃないですか?」

「それいいですね!」「あ、王蜜から作ったミードの量産でもいいですよ?」


 ドリアードたちは欲望に忠実だった。


 次はスプリガンのみんなだ!


スプリガンの場合


「和菓子が最近のジャスティス!」

「何馬鹿な事言ってるの? シュークリームが最強に決まってるじゃない!」

「馬鹿はあなたです。何故煎餅の良さが分からないのですか?」

「私は、ティラミスがいいですね」

「仕事が欲しいのですか? この人たちの間に入ってもらっていいですか?」


 ダメだ……精霊ってこんな感じだっけ?


 ブラウニーだ!


ブラウニーの場合


「「「「仕事をとらないでください! 何でもしますから家事だけは!」」」」


 何で俺が悪者みたいにならねばならぬのだ……解せぬ。


次は老ドワーフたちに相談してみるか。


老ドワーフの場合


「ん? 仕事が欲しいのか? 領主の仕事やってくれ、儂は鍛冶をしたいんじゃ!」

「仕事ですかい? わし等のために酒なんかを用意してもらいたいですな」

「ちょうどいい、クリエイトゴーレムの使い方もっかい初めからレクチャーしてくれ!」


 お前らはそろいもそろって、自分の利益だけしか考えんのか!


 何か疲れてきたわ……相談してるのに相談にならんってどういうことだ!


カエデの場合

「え? 仕事が欲しいの? 私とあっちに来てもらえる? イタァァァァイ! だから鷲掴みはダメだと思うの、だから手を放して、昼間からベッドに誘ったことは謝るからぁぁぁぁ!!」


 こいつ、落ち着いたかと思ってたら油断も隙も無かった……


ミリーの場合


「仕事ですか? 一緒に冒険者ギルドの仕事でもします? やっぱり嫌ですよね、私には思いつきませんね。ダンジョンマスターとして、活躍しているからいいんじゃないですか?」


リンドの場合


「十分仕事はしているのでは? 上に立つ人間など、下に仕事を押し付けているだけでも十分。肝心な時に頼りになればそれでいい」


 比較的、まともなはずの三人に相談してもどうにもならなかった。気を取り直して次だ次!


 グリエルとガリアは、行けば領主の仕事をしてください、とか言われそうなので相談相手から排除! 他には綾乃? 一応相談してみるか。


綾乃の場合


「仕事がしたいの? 私には仕事をしろとか言ってるのに、シュウは仕事をしてないの? ニートじゃんニート! 私の方が仕事をしている分えらい!」


 俺はニートじゃない! 金は直接稼いでないけど、毎日お金にすれば何千万ってかせいでんだからな! それにお前を雇っているのは、俺だからな! あいつに相談した俺が馬鹿だった。


 次は、バザールの所にでも行ってみるか。


バザールの場合


「仕事がしたいでござるか? 某は主殿に雇われてる? つかわれている? 身なので何とも言えませんな~どうしても何かをしたいというのでござれば、某と一緒に畑仕事や家畜を育てましょう! 楽しいでござる!」


 お前、不死の王だろ? その不死の王が植物や家畜を育ててるってどうなの? アンデッドでしょ? それってどうなの? どうなの? しかもさ、お前が楽しいでござるって言った後の、後光がやばいくらいにキラキラしてる。


 もうだめだな、心が折れた。


 最後に妻たちに相談してみよう。


妻たちの場合


「ご主人様は、いてくださるだけで充分です。お金が欲しいなら私たちが稼ぎますので、そのまま自由に過ごしてください!」


 なんだろう、たくさんの妻にたかるヒモみたいな感じだな。ダメ人間になりそうだ。何か仕事を探そう。

読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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