488話 バザールはウザールでござーる
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「ん~やっぱりダンジョンバトルが始まっても暇だな。ってことでバザール、後よろしくな。スプリガンのみんなもよろしく。バザールは問題なければ、農業や畜産してていいぞ」
俺のお願いを聞いてスプリガンはやる気に満ちた顔をして、バザールはアンデッドなのに魔法を使い光って喜びを表していた。無駄に器用だ。
そしてまたやることが無くなった。ダンジョンの整備でもしようかな? その前にグリエルの所にいくかな。何かすることがないか聞きに行こう。
「という事で仕事をもらいに来た!」
「どういうことか分かりませんが、そんなに仕事がしたいなら私と変わりますか?」
「嫌だ!」
「本当に何しに来たんですか?まぁいいです。そういえば塩作りをしている住人から、海水から作る塩だけじゃ大変なので、どうにかならないかと話がきてます」
「あ~やっぱり塩は、作るだけじゃ色々大変だよな。岩塩でも近くにあればいいけど、さすがにここら辺にはなかったからな……」
「ダンジョンの中に岩塩の鉱床? なんていえばいいんですかね、ダンジョンの中に岩塩を生み出せないんですか?」
「ダンジョンに岩塩? ダンジョンの一部なら復活するか? ちょっと実験してみるか。この下の訓練場は、人がいるからやめて……って自分で岩塩をとらなくてもいいか。バザール、今ダンジョンの中にいるか?」
魔導通信機でバザールに連絡をとると、
『自分の農園に戻ってきてるでござるよ。あ、牛舎や鶏舎、豚舎も一緒にありがとうでござる。方針としては、よく食べさせて良く運動をさせようと思うでござる。赤身の味が濃いお肉を目指して頑張るでござる』
「そっちは頑張ってくれればいいんだけど、ダンジョンの壁とかの一部を岩塩にして掘ってもらっていいか? その岩塩が復活するかを知りたいんだ、実験してくれ」
『それなら復活するでござるよ。昔、某の街に人が増えてしまった時に、塩をいちいち生み出していると、DPがいくらあっても足りなかったでござるから、岩塩を生み出してダンジョンにして、掘らせたら復活したでござる。奴隷を使って塩の貿易も行って、がっぽり儲けたでござるよ!』
「あ、復活するんだ。じゃぁ、どっかのダンジョンの壁を岩塩にするのがいいか?」
『主殿、ダンジョンの壁は残念ながら岩塩にできないでござる。岩塩をダンジョンにすることはできるでござるが』
「あ~そういう事か、新しくもう一つダンジョンを作るか? ディストピアじゃ高く売れないから、冒険者達が取りに行くことはないか……」
『ディストピア周辺のダンジョンを見る限りでは、岩塩ではちょっと弱いかもしれないでござるね』
「ちょっと綾乃にも意見を聞いてみるか? あいつ通信機持ってるかな? 綾乃、綾乃! いるか?」
『ん? シュウどうかしたの?』
「今、塩を作っている人たちから、何とかならないかっていう話が上がってきてて、バザールに話を聞いたら岩塩を壁にすることで、永久的に岩塩が取れるようになる事まではわかったんだ。
だけどさ、ディストピアの冒険者だと、ダンジョンでドロップ品を集めてた方が効率良いから、微妙だなって話になったから、いいアイディアがないかって綾乃に相談をしてみた」
『ふ~ん、あの骸骨さんね。相場はよくわからないけど、ディストピアの冒険者ならドロップ品を集める方がいいのね。ってことは、ディストピア以外の冒険者に掘らせるか、身内か奴隷を使って量産するかのくらいしか、選択肢がないんじゃないの?』
『綾乃殿……骸骨さんはあんまりでござる。主殿のバザールも大概でござったが』
『あ、骸骨さんいたんだ』
「名前何てどうでもいいが、ディストピアで奴隷という線はないから、ディストピアの冒険者以外ってことか?」
「シュウ様、ゴーストタウンで冒険者のドロップアウト組が増えて、警備隊の人間が困っているそうです」
「……グリエル、お前狙ってたな?」
「さて、何のことですか?」
『グリエルさんもそこにいたんだ。新しいダンジョンができたと言って、岩塩が取れるダンジョンを初心者用に作ればいいと思うけど?』
『そうでござるな。クソの役にも立たないドロップアウト組冒険者の仕事を斡旋して、塩も確保できるでござるから一石二鳥ですな』
「なんかグリエルに乗せられた感じだけど、まぁいいか。グリエルもさすがに岩塩をダンジョンにできる事を、知ってたわけじゃないだろうからな。でもそうすると管理の問題が出てくるな」
「シュウ様、そこでいい方法があります。ゴーストタウンの冒険者ギルドの数を増やしてほしいと、飲兵衛から依頼が出てます。
完成した岩塩のダンジョンはできたてなので、弱めの魔物が出る初心者用……と言っていいのでしょうか? そんな感じにして、ダンジョンの上にギルドを作って、ドロップアウト組も冒険者ギルドの監督下に置けば、問題は減るかと思います」
「グ~リ~エ~ル~、分かってたなら初めから提案しろよ!」
「え? 仕事が欲しいって言ってましよね? ですからてっきり……」
「俺の言ってる仕事は、こういう事じゃない!」
『シュウ、話が進まないから止めておきなよ。グリエルさんの案を採用すれば、問題ないはずだから、さっさとやっちゃおうよ。今アニメがいい所だから早くしてほしいのよ』
「綾乃、優雅な生活してるな。しっかり素材だしt『アニメでござるか!!!!』……うるさいな。骨もアニメ見たいのか? DP渡してあるんだから、自分で召喚すればいいじゃないの?」
『そんなもの召喚できないでござるよ。この世界の物が中心で、地球の物は家畜とか野菜とかその辺しか召喚できないでござる。主殿……拙者にもアニメを……』
「お前さっき自分の事を某とか言ってたのに、今回は拙者なのか?」
『そんなことは、どうでもいいでござる! 拙者にもアニメを!』
「わかったわかった、暑苦しいな……アニメだけでいいのか? ゲームや小説とかも色々出せるけど、そうs『全部ほしいでござる! 専用の家をこの農場の中心に立てて、農業と畜産の合間に楽しませてほしいでござる! 拙者は眠らない故、暇な時間が多くて困ってたでござる』
……わかった、ゲームは初代・二・三・四と、パソコンも置いておくか? それに、ポータブルゲーム機もいくつか出しておくよ。ソフトは……めんどいから全部召喚しておくわ。
あ、一狩り行こうぜのゲームだと、俺の妻たちや俺の家で働いてる精霊もやってるから、ボッチになる事は無いぞ。時間にもよるけど、Wi-Fiを使ってみんなで出来るようにしてるからな」
『主殿! 一生ついていくでござる』
「ウザいから泣くな! アニメも出しておくから、場所は入り口近くに置いておくから、自分で取りに行けよ。後、一生っていうけど、お前死んでるからな」
『気分でござるよ! 楽しみでござる!』
「あ、そのうち気が向けばオンラインゲームもできるようにするつもりだぞ」
『主殿~』
「だからウザいって!」
綾乃から、私の分も! と声が聞こえていたが、黙殺した。
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