467話 チビ神とのやり取り
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『それにしてもあなた、あんな人気のないユニークスキルが欲しいなんて、変わってるわね。どうせまた実験か何かに使うんでしょ?』
まぁな、どの程度の魔力でSランクができるのか気になるからな。
『魔力量にすれば大体、四億分くらいを注ぎ込めば、Sランクになったと思うわよ。そこの骸骨さんの魔力量なら、一日三回注ぎ込んだとして、二十年近くかかったんじゃないかしら?』
時間がかかったんだな……アンデッドになって、時間の経過が大分適当になったんだろうな。
『まぁ脳みそないしね! 寝ないし、何が楽しいのかしらね?』
そういってやるな、今は農家になって満足してるっぽいぞ。Sランクの魔物って召喚するのに、何か条件があるのか?
『そんなのないわよ? さっきも言ったけど、運がいいダンマスじゃないかしら? 確かある程度成長したダンマスのレベルが上がると、〇.〇一パーセントとかの確率で、召喚できるようになった気がするけど、どうだったかな? 後は、ダンジョンバトルの賭け試合かしら?』
ある程度成長した……ね。この前攻め落としたダンジョンは、かなり運が良かったってことか。Sランクのレッドドラゴンが召喚できるようになってたからな。後は、賭けバトルってことは、こっちもそれなりのリスクがあるものを出さないといけないってことか。ギャンブルだな。
『ドラゴン系は、中でも特にレアだから、かなり運が良かったと思うわよ。そんなギャンブルがしたいなら、私が試合を組んであげるわよ!』
それは結構です。賭けに出せるようなものが無いからな。それより、DPで回せるガチャみたいなのが欲しいわ。
『それは無理ね! そんなことしたら、あなたが全魔物コンプリートしちゃうもの。現状でもかなりバッシングされているけど、ルールをきちんと決めてなかった、あなたたちが悪いって言って突っぱねてるわ!』
それって俺が言ったセリフじゃね? その様子だとただ掌握するだけっていうのは無理になりそうか?
『そうね、私たちは文句言うのやいたずらは好きだけど、色々決めるのはめんどくさがるから、そのうち我慢できなくなったら、面倒でもできなくするんじゃないかしら?』
本当に娯楽だけで生きてる畜生共だな。その点お前は、俺というダンマスを味方に付けてるから、楽しんでんだろ? いいご身分だな。
『そうね、最初にあなたを召喚した時は、はずれだと思ってけど、今は召喚してよかったと思ってるわ! 特にこのブッ君っていいわね! それにこの前くれた、あのノートパソコンすごいわ! 今まで売り出されたファミ〇ン、スーファ〇、プレ〇テシリーズの大半のゲームができるなんてびっくりしちゃった!
もうね、時間が足りないくらい忙しいの! しかも一緒にくれた、あの大画面のテレビもいいわね! 4Kで高画質のゲームができるとか幸せよ! あえて他の神に見えるようにして、ゲームする優越感! 最高よ!』
あっ! そうじゃん! DPでめっちゃ魔改造したノートパソコンに、いろんなデータを上げたのに、何のお返しももらってないな、何かお返しくれよ!
『しまったわ……とうとうその事に気付いてしまったのね。お返ししたくても……他の神共が邪魔してあなたへのお返しに、大分制限がかけられちゃって、あなたの満足するものを準備できないのよ。スキルなんてどうにもならないくらいで、制限かけられちゃったわ』
お前は何も考えるな! 満足するしないは俺が決めるから、できる事を教えろ!
『そうね、Aランクまでの魔物を一体から五体位の付与とか、ある程度珍しい素材の召喚ができるようになるかな?』
おぃ! 珍しい素材って、そこ結構重要だろうが! お前に任せるとだめじゃねえか!
『え? 珍しい素材なんて、あなたには必要ないんじゃない?』
だからお前が決めるな! 俺が決めるから、珍しい素材の召喚をできるようにしろ! できる限り、回復系を中心にお願いする。後、あるなら錬金系で面白そうなものを召喚できるようにしてくれ。
『そんなんで良ければ、今の状態でもかなりの物を召喚できるようにできるわね。このブッ君とノートパソコンを天界での価値だけで考えれば、Sランクの魔物数体分の召喚権に匹敵する代物だからね』
神様なら、自分たちで召喚すればいいんじゃね?
『それは出来ないのよ! 主神様にお仕置きされて、世界のどこかに力のないまま放り出されちゃうのよ!』
そうか……苦労してんだな。可能な限り素材をたくさん召喚できるようにしてくれ。
『素材じゃなくて、DPが余ってるんだから、現物を召喚できるようにとは思わないの?』
思わなくもないけど、現物より素材の方が使い道が多いからな。多少手間でも作れるんだから、素材の方がいいだろ? それに龍の肝や血が定期的に入手できるんだから、素材でもらった方が高性能の物を準備できるわけだ!
『そういえば龍を倒せるようになったのよね。何とかキラー系は、武器だから基本的に制限がかかってない召喚物だもんね。DPさえあれば複数用意できるんだから、龍が沸くダンジョンがあって、倒せる実力があるなら定期討伐するわよね。そうだ! ならレシピ集とかも欲しくない?』
ん? そんなものがあるのか? 世界に出回ってるレシピを集めて、試行錯誤をして作ってたからな。あるなら欲しい所だ。
『おっけー、色んなレシピ集を召喚できるようにしておくわ! あと、ダンジョンバトルでダンマスの経験値貯めれば、上位のスキルの宝珠も召喚できるようになるから頑張ってね~』
っ! 俄然やる気が出てきた! 馬鹿神共のレールに乗るのは業腹だが、十分に元を取ってやる!
『ほどほどに頑張ってね~』
なんだか前みたいにせっつかないんだな?
『だってダンジョンも作ってくれたし、ダンジョンバトルにも参加してくれるから、しばらくは特にいう事は無いわ!』
そんなもんか。ちょっとは骸骨君が頑張るから楽しみにしとけ。
『あんたが頑張るわけじゃないのね。でもあなたの力の一部が頑張ってることになるから、問題ないわ! じゃぁまたね~』
チビ神は去ったか。
「ん~やる気は出たんだけど……問題が増えたな」
バザールの所から散歩しながら帰っている最中、黙ってニヤニヤしたり複雑な顔をしていた俺の事を、心配した三幼女が俺の顔を見上げて、
「「「お兄ちゃん、だいじょうぶ?」」」
今は俺と三幼女以外いないので、お兄ちゃん呼びだった。
「大丈夫だよ。チビ神と色々話してて、ちょっと問題があってね。ダンジョンバトルに勝っていくと、上位のスキル宝珠が解放されるみたいなんだ。
俺みたいにDPの余り倒している奴はいないと思うけど、勝てばそれなりにDPがもらえるから、お気に入りの魔物には、俺みたいにスキル宝珠で、スキルを覚えさせているダンマスがいてもおかしくないなって思ってな」
そんなことを三人に伝えても、何の問題ないと言われ、気にするだけ無駄だと言われた。負けた所で強化した魔物たちの分のDPくらいしか、損がないんだから気にするだけ無駄だと考えた。
ペナルティーがあるわけじゃないし、負けたらそれを改善すればいいだけだ。
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