表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

420/2519

420話 25階に到着

アクセスありがとうございます。

「さて、領主への報復はこんな感じで問題ないかな?」


「殺してしまうのは、むしろ楽にしてしまう事なので、その辺が妥当だと思います」


 昼食後の領主への報復内容会議の結果、殺すことなくもっと長く苦しむ方法で、対応することが決定した。スカルズたちの出番が多くなるようにしたので、若干ウキウキしている空気を出していた。


「ちょっくら最下層まで行きますか。予定では、中層の手前の予定だったけど、可能なら中層のできれば下側まで行こう!」


 冒険者ギルドで売っていた地図には、二十六階までの地図しかなかったので、できるだけこの地図が有効な場所の最後まで行って、明日は下層を制覇するつもりだ。可能ならコアまでたどり着きたいところである。


 迷賊から聴取して、この下には自分の仲間がいない事は確認している。簡単にあしらわれているため弱く感じるが、こいつらも冒険者として活動していれば、中層での活動も問題ないレベルだ。


 実際、普通に冒険者活動もしているようだが、俺たちみたいな……俺とレイリーを除いた全員、妻たちを捕まえれたら相当いい金になると判断して、非常呼集をかけていたそうだ。


 こいつらの事なんてどうでもいい。こいつらとは別に、迷賊のようなことをしている集団が、いないことを祈るだけだ。


 昼食を食べてからのダンジョン進行は早かった。六階から十三階までの七階を、二時間ちょっとで踏破した。


 十三階にいたボスは、オーガ三匹とオークジェネラル七匹の合計十匹だった。


 こいつらもそこそこの経験値になるので、手早く両手両足を切断してから、ブラウニーたちに攻撃させてみた。


 ステータスを考えると、こいつらに苦戦することは無いと思うのだが、何せ体が小さく戦闘向きの精霊ではないため、慎重に現状を把握するためにこういう風に、抵抗できないようにしてから攻撃させてみた。


 結果は、子供が戯れ交じりに二メートルを超える巨体を殴って、宙に浮かすような攻撃をしていた。


 それに対してブラウニーたちは、私たちは強い! と調子に乗り出しそうだったので、デコピンを全員にくらわして黙らせておいた。こいつらは放っておくと調子に乗るから、くぎを打っておかないといけないんだよな。


 綾乃はそれを見て、ワナワナしていた。自分よりはるかに小さいブラウニーたちが、自分より上手く武器を扱っているのだ。嫉妬に似た視線を向けている。


 十四階からの敵は、ゴーレムとドール系なのでブラウニーたちには、片手鈍器ソードメイスのようなものと、片手盾バックラーみたいなものを渡して戦闘へ参加させる。


 ブラウニーたちは普通に空を飛んでいるので、装備が重たくても大丈夫なのかを、確認してから召喚した武具だ。ちなみに重くてもステータスが上がったブラウニーたちには、何の問題もなかった。軽いと鈍器の効果が半減するからな。


 それにしても小人が空を飛びながら、色々な方向から鈍器で殴りつける光景って。精霊ってそれでいいの!? って気持ちになるんだけどどうなん?


 年少組は「つよーい」とはしゃいでいるが、立体起動的な動き方でボカスカ殴っているのは、確かに防ぎにくくて強いけどさ……違うんだよ! こいつら武器系のスキル以外で、何が欲しいか聞いたらそろいもそろって、隠密系のスキルを希望しやがったんだよ。


 それが今現在目の前で行れれている、気配を消しながら殴ってまた気配を消して殴る。ウッドゴーレムやロックゴーレム、ウッドパペット、ロックドールがなすすべなくやられている。


 ファンタジーな精霊が、古代ローマのコロッセオで戦っていた剣闘士ばりの武器を、自分より数倍大きい敵に対して行っているのだから……確かに強いけど、さすがにこれは調子に乗りすぎだよな。


 今まで戦闘系の精霊以外は戦う事が、ほとんどなかったのだろう、そのせいで悪戯好きでお調子者の精霊ははっちゃけている。今日の夕食後にでも、もっかい釘を打っておかないとな。


 今はできるだけ下層を目指さないと。順調にレベルも上がってるし、今回の目的の一つは達成できそうだな。


 十八階に到達すると、アイアンゴーレム・アイアンドール等が混ざってきた。ロックゴーレムに比べると、動きはそこまで早くならないが、力と耐久力が段違いに高くなる。


 Lvが上がり、能力向上でステータスが上がり、気配を消しながら飛んで攻撃している、ブラウニーたちには大した違いはなかったようで、ロックゴーレムやロックドールの様に倒されている。耐久力が高いため、それなりに時間はかかっていた。


 十三階から四時間ほどで二十三階に到着した。後三階でボスの階層に入る所まで来た。十九時を過ぎていたが、二十五階まで降りる事を選んだ。


 大きな理由として、この階層からレア魔物というほど稀ではないが、出にくい魔物としてミスリルゴーレムやミスリルドールが出てくるので、冒険者の数が多いので敵の密度が少ないのだ。戦闘を回避して進めるので助かる。


 二十五階の休憩場所に到着するまでに、行った戦闘の回数は四回。大部屋で二回、通行中の小部屋で急に湧き出して、二回の戦闘をしていた。


 その中にミスリルゴーレムが四体も出てきていたため、周りのパーティーにうらやましそうな目で見られていた。欲しいならあげたいとこだけど、それをすればまた違うトラブルになるからな、すまんな!


 二回の内一回、まだ俺たちが攻撃していないが、俺たちの獲物という距離のミスリルゴーレムだけ、ヘイトを奪って獲物を横取りして攻撃する、横殴りという行為をされた。


 どうしようか迷いながら戦闘をしていると、それを見ていた他のパーティーから物言いが入って、ボロクソに言われていた。以前にもしたことがあるようで、ペナルティーをくらったようだ。ドンマイ!


 そいつらが倒してドロップしたミスリル鉱石は、俺たちの取り分になったが、ここまでしてもらって丸々手に入れるのは気まずかったので、ドロップしたミスリル鉱石の六割を物言いに入ってくれた、二パーティーに半々ずつプレゼントしておいた。


 これで味方になってくれるなら安い物だしな。正直ミスリルは減って来たけど、DPでも召喚できるし、ヴローツマインのダンジョンに潜ればすぐに集まるから、全部渡してもよかったんだけど、さすがに辞退されてしまったので三割ずつ渡している。


 さて、休憩場所として使われている大広間に到着した。結構な数のパーティーが野営の場所を確保している。見た感じ八個ほどの集まりがあったので、その位はこの階にパーティーがいるのだろう。


 場所の確保をする際に、注意しなきゃいけない事を近くの人に聞くと、空いている場所ならどこでもいいけど、あまり近いと文句を言われるようだ。それに各パーティー毎に夜番の人間を出さないと、ここが使えなくなる可能性があるとの事だった。


 お礼にさっきの残り四割のミスリル鉱石の内、半分ほどを情報料として渡したら、ついでに野営をするならあの場所がいいと勧めてもらった、壁際の場所にテントを張ることにした。中央は夜番の人たちが集まる場所なので、テントは建ててはいけないそうだ。


 ここにテントを建てているパーティーは半数が昼間、半数が夜間狩りをしているそうだ。ここ以外にも、もう一ヵ所休憩ポイントがあって、同じような感じだそうだ。


 夕食を食べている時に、情報を共有しておいた。

読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ