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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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404話 クリエイトゴーレム講義終了

講義系の文章を書いてみましたが難しいですね。

忘れていることも多くて色々読み直して書きましたが間違っていることが多々あるような気がしてなりませぬ・・・

拙い文章ですがこれからも異端者をよろしくお願いします。

「造形に関しては研鑽を積んでもらうしかないとして、次は魔核について話していくよ」


 俺の講義が進むとわかったら、みんなが静かになった。


「魔核っていうのは、魔石にクリエイトゴーレムで情報を書き込んだものを指す。


 魔石の状態だと内包されている魔力を、消費しきると使えなくなるけど、クリエイトゴーレムで魔力を吸収したり、作り出したりするようにプログラムすると、魔核が劣化しない限り半永久的に、魔力を生み出してくれるようになるんだ。


 注意が必要なのが魔石のランクが低いと、作り出せる魔力が少ないから永久機関として使うには、複数を直列に繋げたりしなきゃいけないね」


「シュウ先生! 直列って何ですか?」


「簡単に言えば、魔核同士と繋げて出力を上げる感じかな? ディストピアの魔道具のエネルギーになっている、魔力電池は使ったことあるだろ? あれの膨らんだ部分と平らな部分をつなげてくと、出力が上がるのは知ってるかな?


 あれが直列っていう繋ぎ方だね。詳しい事は理科の教科書で、電気や電池っていう所にあるから自分で読んでおいて」


 みんなが一斉にメモを取り始めた。あれ? 小学生レベルの理科の勉強は、ほとんど終わってる人間が多いはずだけど、みんな使わない知識だから忘れた?


「話を戻すけど、一番身近にある魔核はどこに使われていると思う?」


「は~~ぃ、街の中の光!」


「シェリル正解! 電灯に使われている魔核が、一番身近だね。あの魔核には魔力を生み出す、魔力をため込む、暗くなったら電灯の光を灯すように魔力を流す、という簡単なプログラムが書き込んであるから、スイッチの類はないんだよ。


 他にも恩恵を受けているものとして、街を囲っている壁だね。みんなは知らないかもしれないけど、あの壁はゴーレムなんだよ。


 クリエイトゴーレムで壁を作って、魔核には魔力を生み出す、魔力をためる、元の形に修復する、の三つのプログラムを書き込んで、大量に配置してるから綺麗なまま壁が存在するんだよ」


 妻たちも含め「へぇ~」と言っている。あれ? 妻たちも俺のしてることを、わかってなかったか?


「人形のようなゴーレムを動かすためには、もっと複雑なプログラムを組めないといけないんだ。歩く動作にも、足を交互に前に出すとか、足をあげるという動作があるけど、そこまで細かく組む必要がないのが、クリエイトゴーレムの良い所かな」


 お手本を見せるために、一般的なクレイゴーレムのような物を目の前で作ってみせる。


「この魔石に歩くというプログラムを組んで取り付けると……っと、これだと指示でも止まらないから危ないな。指示に従って止まる、というプログラムも書き込んでおこう。この動きをよく見ておいてくれ、今のがクレイゴーレムで、今度はアイアンゴーレムを動かしてみよう」


 同じ魔核を取り付けて、鉄で作ったゴーレムを動かしてみる。動きがぎこちなく、行動がゆっくりになっている。


「止まれ。見てもらって分かるように、クレイゴーレムに使った魔核をアイアンゴーレムに使うと、動きが遅くなった。この理由はわかるかな?」


 みんなが悩んでいる中、老ドワーフが


「土より鉄の方が重いからじゃろ?」


「ほとんど正解なんだけど、本当の理由は重いからではなくて、クリエイトゴーレムをかけた際の魔力消費量に、影響されるからなんだ。


 仮定なんだけど、魔核の中にある魔力を使ってプログラム通りに、クリエイトゴーレムを使い続けていると考えている。だから魔力消費量の多い素材には、それなりの魔力を生み出す魔核を使わないと、動きがよくないと考えている」


 俺が今まで加工した、素材をランキング形式で発表していくと、ドワーフたちから「なるほどな」という声が聞こえてきた。理由を聞くと簡単だった。「俺たちが加工する労力と、消費する順番が一緒」との事だった。そういう共通点もあったのか。


「みんなごめんね、難しい話はまた今度にしよう。今日の目標は覚えてるかな? 壁を作れるようになる事だったね。可能なら子供の泥人形みたいな形でもいいから、歩かせられるところまで行ってもらいたい。という事で、実践編へ移ろうかな。みんな表に出るよ」


 全員がついてきて、荒れ地のような庭にでて、早速壁を作る作業を開始してもらう。


 ドワーフや妻たちを抜いた人間で壁を作るのが上手かったのは、ウォール系の属性魔法を使ったことがある、メンバーの壁の出来が良かった。シルキーやブラウニーは、どうも大きい工作物は苦手のようだ。魔力は問題ないはずなのに、何でだろうな?


 二時間ほど指導すると、一応全員が合格点の壁を作ることはできた。綾乃は何でも作れることが楽しくなったみたいで、調子をこいていたので蹴飛ばして、落ち着くように言い含めておいた。


 クレイゴーレムを歩かせることができたのは、綾乃だけだった。この世界の人たちは、魔核にプログラムを書き込むことが難しいようだ。何が原因か分からないが、書き込む事は出来てるんだが、きちんと意味をもたせられていないみたいなのだ。


 ドワーフたちもできていないので、何かしらの原因があるのだろうか? 今度パソコンのプログラミングでも、勉強させてみようかな?


 この結果に俺は多少がっかりしたが、ドワーフたちや生産系の仕事をしている人たちは、「効率が上がる」「品質が良くなる」と喜んでいたので、まぁ良しとしよう。


 綾乃には今度は、人造ゴーレムのつくり方を教えていかないとな。俺とは違ったアプローチがあればいいんだけどな。


「今日は貴重な時間を割いてもらって、ありがとございました。プログラムの件に関しては、もうちょっと研究してから、また実験に付き合ってもらうと思うけどよろしくね。最後に俺が今持てる技術を使って、一つ作品を作ろうと思うのでお付き合いください」


 鉄と炭素を取り出して鋼を作り出す。


 そこから三枚の板を作り出し一枚を手に取り、縦に長く伸ばして折り畳み圧縮、長く伸ばして折り畳み圧縮、という行動を何度も行う。もう一枚も同じように作業を行っていく。最後の一枚は、三回ほど同じ作業を行って机の上に並べていく。


 何度も折りたたんだ板の間に、最後の板を入れて圧縮する。縦に伸ばして片刃の少しそるような形に、成型していく。


「今見てもらったのは、日本刀をクリエイトゴーレムで作る時のやり方で、折りたたんだりする行為は、頭でイメージしたところで、実際に折りたたむ行為を行わないと、実際の刀の劣化品しかできない。


 クリエイトゴーレムで作れる武器というのは、同じ素材を使って高Lv鍛冶スキルを使用した物より、品質が良くなることはないから悩みどころだけどね。きちんと生産スキル上げる意味もあるから、みんな研鑽を怠らないでね。この辺で講義を終わりにします」


 さて、この後は綾乃に人造ゴーレムについて、教えないといけないな。

読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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