397話 ゲーム大会後、RPG(Real play game)
高熱が出ました…
インフルエンザにかかりました。
書溜め分を投下しておいて良かったです。
節々や頭が痛くて何も出来ないことが辛いです。
皆さんも気を付けて下さい。
一時間くらいのんびりと狩りをしていると、ブラウニーの一人が昼食ができたと、呼びに来たのでみんなで、家の食堂へ向かおうとしたら『こちらに準備してあります』と別のフロアに案内をされた。
無駄にハイテクな魔道具を利用しているのが一目でわかる。あれって保温系の魔道具に、劣化防止のエンチャントをかけているやつだな。話を聞くと、時間経過のない収納のカバンに後五回分の食事を入れてあるとの事だ。シルキーとブラウニーたちの本気度がうかがえる。
それにしても時間経過が無い収納系のアイテムがあるのに、移動や転移系のアイテムや魔法が一切ないんだろうな。時間を止めるより移動系の方が、楽にできそうな気がするんだけどな。空間拡張ができるんだから、空間いじる技術はあるのに転移ができないのは謎だ!
それはさておき、今日の昼食は昨日のカレーをアレンジした、カレー料理が多く出ていた。間食用としてチキンカレーとナンも収納のカバンに入っているようだ。
俺の昼食は、カレーで煮たタンドリーチキンをパンに挟んだものや、カレー味のカツサンド、カレーパンなどガッツリ系で攻めている。飲み物はマンゴーラッシーだ!
昼食が終わりみんなが、解放された部屋に向かおうとした時に思い出した!
「みんなちょっと待ってくれ! 相談したいことが一つあったんだわ」
席を立っていたメンバーが全員戻ってきて、椅子に座ったので話を進めていく。
「グリエルから話があって領主っぽく、家を大きくしてほしいって言われたんだ。で、二つの選択肢があるんだけど、みんなの意見がききたいんだけどいいかな?」
みんなの様子を見てから、話を進めていく。
「一つ目は、今の家を拡張して大きくする方法。この場合は、今の家の部分を中心にしてプライベートエリアにして周りに増築する形になるかな。もう一つはこの家とは別に家を建ててそれを使う形かな」
そうやって話すと、この家が無くなるのは嫌だけど新しい家に住むのもな……といった話が中心だった。
「今の家はそのままに、新しく作る家に直接行けるような形にしようか? 増築というよりは、二つの家をつなげる形に近いけど、離れみたいな家だろうか? そんな感じならいいかな? 何かある時だけ新しい家に行って、普段はいつもの家のまま。新しい家はメイド達に任せるってことでどうかな?」
それならいいかな、という意見が全般になったのでこの方針で進めていくことになった。この二日が終わったら新しい家の構想を考えようと言って、解散となる。嫁たちに限らずシルキーにブラウニーたちも、足早にゲームをする場所へ向かっていく。
召喚した精霊たちは、俺の知識を引き継いでいるからゲーム好きなのには納得できるけど、妻たちは何で好きになったんだろうな? やっぱり前にも思っていたけど、娯楽の少ない世界で日本のゲームに触れたからだろうか?
それから一日半はゲーム大会になった。大会の中心はやっぱり綾乃なので、装備の素材集めをしているメンバーが多かったが、他にもたくさんゲームしているメンバーがいたので、装備を統一して討伐時間競い合っているメンバーも多かった。
やっぱり強かったのは、総ゲーム時間の多い年少組だ。効率よく攻撃して倒しているのが見て取れるな。
だけど、最後に参加した俺と綾乃、ミリーとリンドのチームが一番早く討伐してしまったのだ。もちろんボッチプレイヤーの綾乃の指示のおかげだろう。何せ部位に対するダメージのカウントまで、他人の分を含め完璧だったのだ。効率よく倒すために上手に罠も使うし、もう別次元だった。
その後に大会とは別に、綾乃が率いた年少組のチームが討伐時間をはかったところ、さらに十秒ほど早く討伐が終わったのだ。やっぱり現役で長時間ゲームしているメンバーは強いな。
大会も終わり次の日が来た。綾乃がこれ以上ゲームにのめりこむ前に、あいつの仕事を準備しておかないとな。その前にレベル上げもそうだけど、スキルをいくつか与えておかないと。なので、朝食後綾乃を呼び出す。
「綾乃、RPGは好きか?」
「そうね、ドラ〇エ、エフエ〇、テイ〇ズ、なんでもござれ!」
「そっか、オンラインのラグナ〇クオンラインなら、何の職業やるタイプだ?」
「あのゲームも私やってたわね。五キャラカンストさせたわよ! あえて言うなら回復系と思わせ、殴るタイプのアークビショップかしら?」
「あーそういうタイプなんだ。お前には回復系とバフ系に鈍器、メイス系のスキルでいいか? それに盾を持たせて、付与系を使わせればそれっぽくなりそうだな」
「どういうこと? 何の話してるの? ゲームの話じゃないの?」
「ゲームは昨日までだろ? 今日は綾乃の適性を考えるターンだ。いわゆる殴り支援を希望したから、そういう風にスキル構成を組んでるところじゃないか」
「希望したって、そんなにスキルが簡単に覚えられるわけないじゃないですか~やだな~も~」
「お前は、俺の事を誰だと思っているんだ?」
「悪の大魔王!」
「まだそれを続けるのか……まぁ間違ってないけど、俺はダンマスだぞ? ダンジョンで宝箱に入っている、スキル宝珠っていうのは聞き覚え無いか?」
「聞き覚えはないけど、もしかしてそれが召喚できるってこと?」
「正解!」
「じゃぁじゃぁ一つ欲しい魔法があるの! 召喚魔法欲しい! 召喚魔法!」
「残念! 召喚魔法はあるか分からないんだよ。綾乃にはサービスで、クリエイトゴーレムをプレゼントしよう! 便利だぞ!」
「ゴーレム使いね! 悪くないわ! そうだ、私にもモフモフ要因が欲しいんだけど! あなたのそばにいる、ハクちゃんみたいなのが欲しい!」
「さらに残念! ハクはユニークらしく一度しか召喚できなかったんだよ。他のドラゴンは今のとこ召喚できないからな。クリエイトゴーレムの使い方は、そのうち教えるからそれまでは適当にな。先にレベルをあげておきたいんだよ」
「じゃぁ、あの狐ちゃんが欲しい!」
「わかったから! それ以上近付くな! 近い近い! 何匹いればいい?」
「狼のモフモフも捨てがたいけど、モフモフ要因を前に出して戦わせたくないから、狐ちゃんに後ろから支援をしてもらえればいいわね!」
「四匹くらい召喚しておくか。白・黒・黄色・茶色の狐で決定な! 異論は受け付けない!」
「モフモフなら何でもありよ! よろしくね!」
さっと狐を四匹召喚して色に合わせた魔法を覚えさせて、二〇〇までLvをあげておく。もちろん能力向上スキルはLv十で覚えさせている。魔法スキルは三くらいで止めているけどな。
そのまま綾乃にもスキルを覚えさせる。狐と一緒で能力向上スキルはLv十で回復魔法もLv十で、それ以外のスキルは三で止めている。ここから先は自分であげてくれ!
「それと、これを渡しておくな。収納の腕輪だ。ポーションは入れてあるから無理すんなよ。装備はレザー系にハイプリみたいな、羽織る感じでいこうか。さすがに重装はいやだろ?」
「そうね、可愛くないからパス! どうせハイプリなら、女のタイプより男タイプのハイプリがいいわ!」
「ご主人様、話についていけません」
「あとで教える! 男のハイプリなら下に着るレザー系の装備は、多少ごっつくても行けるか? 少し防御力に余裕が出来そうだな」
「そうね、よろしくお願いしていいかな?」
綾乃は俺に乗せられて、MMORPG的なノリでレベル上げに参加させることになった。強く生きろ! コスプレは作るから任せろ!
「じゃぁ付き添いは、誰に任せるか?」
「同じ狐の従魔を持つから、私が行ってこようか?」
「ミリーか、なら大丈夫だな。戦闘スタイルは違うけど、前に出て戦うっていうのは似てるから問題ないよな」
これからの綾乃の育成スケジュールが決まっていった。
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