379話 襲撃開始
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「ただいまの時刻、午前一時……HQ、HQ、こちら蛇、現場に到着した! 指示を乞う」
「…………」
「HQ! HQ! こちら蛇! 現場に到着した! 指示を乞う!」
「ご主人様、これは何の遊びなんですか?」
「ピーチ、遊びとはひどいな、潜入といえばこれなんだよ!」
「ご主人様は放置しておいて、話を進めますよ」
最近みんなが俺のノリをスルーすることが増えてきたな。付き合ってくれるのは、三幼女くらいだな。その三幼女もノリに付き合っているというよりは、遊びだと思って一緒に遊んでくれている感じなんだ。
「皆さん、配置につきましたか? カウントしますよ。三……二……一……今!」
ピーチの掛け声に合わせて、目の前にあった兵舎が姿を消す。予定通りにダンマスのスキルでつくった空洞に落としただけだ。
大体三十メートル位落ちたかな? 何人助かるのだろうな? マップ先生で確認すると、初めに確認していた数が三三五人だったのが三三三人。おぉ! 切りのいい数字だ。じゃなくて、二人しか死ななかったのか? この世界の人間って本当に体が頑丈だよな。
「この中の人間は放っておいて大丈夫だから、蓋だけして放置しよう。今の音で人が見に来るから、みんな隠れろ! 各個捕縛していくから捕まえたら、手足だけ縛ってドンドン例の穴の中に放り込めば、下であとはやってくれる。捕まえる事だけを考えるように!」
例の穴とは、ダンジョンの中に送り込むためのウォータースライダーの事だ。下に行くと、サキュバス・インキュバス軍団が待っているので、性気を奪ってくれるから動けなくなるだろう。
俺たちはブラインドになる場所に隠れて、マップ先生と索敵を使って、敵がどこにいるのか探っていく。初めに来たのは、五人の小隊だろうか? 動きやすいように軽装のようだ。
「あれ? ここって兵舎がなかったか? 壊れたにしても瓦礫すらないぞ……何かないか探せ!」
小隊のリーダーらしき奴がメンバーに指示を出している。となれば初めのネタのように、スニーキングミッション的なあれをするか?
散開する小隊をみて、ブラインドに近付いてくるメンバーを一人ずつ引きずり込んでいく。
異変に気付いた他のメンバーが声をかけながら近付いてくるが、それも俺の目論見通り。捕らえた奴も必死に抵抗してきているが、シェリルに浸透勁で意識を刈り取ってる。大きな音を出せば、何かいると完全にばれてしまうので、極力音の出ない方法で意識を刈り取っている。
三人目をブラインドに引きずり込んだら、さすがにおかしいと判断して援軍を呼ぼうとしている。気配を消して忍び寄っていた、俺とアリスが意識を刈り取る。あ、ちょっと力入れ過ぎた。こいつ大丈夫か? 骨とかは折れてないけど、アリスの方と違って泡吹いてるわ。死んでもかまわないしいっか。
捕えた五人を例の穴に入れて、次の対応を考える。
「残り五十人くらいかな? そのうち十二人が皇帝の近くに、いつもいるんだっけ? 確かレベルも高いんだったよな。こいつらは、インペリアルガード的な何かだろうな。残りの四十人くらいをさっさと捕えてしまおう。
非戦闘員の文官たちもいるから、無抵抗なら手錠付けて穴の中へ、抵抗するなら無力化をしよう。手加減間違えて死んだら、放置でいいよ。捕えに行こうか」
こっちに近付いてくる小隊がいなかったため、城に入って捕えていく方針になった。文官は今のところ起きた者はいないようで、動いて居るものは見当たらない。危機意識が薄いのか? それともこの城って防音効果が優れているのかな?
広い敷地に豪華な城なんだけど、城自体はそこまで大きくない印象なんだよな。王国の城の中には、倍近い人間がいたはずだ。強いからそこまで多くの人間を置かないってことか? こちらとしては好都合だからいいんだけどな!
この時間城の中を見回っている兵士たちは、大体が三人組のようで、ここに様子を見に来た小隊はどうやら、二組が合わさって対応をしに来たらしい。俺たちは七人程のグループに分かれて、一気に制圧していく。
ゲームで段ボールマニアが行うようなスニーキングを行いながら、音をたてて近寄らせてから死角から一気に制圧する。これが通じるのってゲノム兵だけかと思ってたけど、侵入されると思っていないこういった城でも通じるもんなんだな。
何のための見回りなんだろうな? レベルが高くてもポンコツすぎる。これならまだ初めに会った小隊の方が、まだ使えるんじゃねえか? これだけ時間が経ってるのに、インペリアルガードは動く気配はないし、やる気はあるのだろうか?
三十人程捕まえたあたりで、文官も異変を感じたのだろうか? 動き出す人物が増え、兵士が見当たらないことを不思議に思い、声をあげて確認する者が現れる。面倒だけどやるしかないよな!
「文官も起き始めたから、面倒だけどできる限り捕えていこう。兵士じゃなければ、真正面からでも問題ないだろうから、捕縛していこう。
皇帝の近くにいる、インペリアルガードらしきメンバーには注意をしておくように! ステータス的には問題ないだろうけど、全員レベルが三〇〇超えてるから、何かあると思った方がいい。動き出したら合流しよう」
この世界で三〇〇を超える人間はそれなりにいるようだが、その全員が何かしらの試練を乗り越えているはずだ。俺らも三〇〇で停滞していたけど、チビ神の力で限界突破したんだよな。
三〇〇超えているやつらは、油断できる相手ではないので注意が必要なのだ。特にグループ、インペリアルガードとして活動しているなら、連携がいい可能性が高い。注意しないとね。
事態が進行していくが、文官にも抵抗がなくこっちの指示通りに動いてくれている。中に文官に扮した兵士が二名いたが、俺たちに通じるわけもなく出合頭に顔面を強打されて、痛みにもがいているところを簀巻きにされたようだ。
これだけ騒ぎになっているのに、インペリアルガードが動かないってどういう事だ? 本当に皇帝や皇族しか守らないってことなのだろうか? でも、一番強いのが皇帝なんだよな……
動かないなら動かないで都合がいいので、ドンドン例の穴に放り込んでおこう!
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