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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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361/2519

361話 パワードスーツ試作品完成

アクセスありがとうございます。

 ゴーストタウンが一般開放されてニ週間が経った。


 一般開放されたと言っても、まだ樹海の外とつながっている出入口の砦を経由してから、ゴーストタウンに入るので、入ってくる人間には多くの規制がかかっている。


 それなのに初日にあれだけのトラブルがあったのは、自分だけは大丈夫などという甘い考えの人間が多すぎたからだ。


 ニ日目に行われた公開処刑のおかげか、その後ニ週間経った今日まで、貴族によるトラブルは無かった。その理由も、心のどこかで貴族である自分は大丈夫と思っていたが、それが淡い期待だったことを理解したため、ゴーストタウンの宿の外に出なくなってしまったせいだ。


 それでも、お付きの騎士たちがトラブルを起こし、端から捕まってトラブルや禁止行為の度合いによって、奴隷落ちになるものもいた。もちろん下半身に忠実な馬鹿な奴らもいたので、例外なく首を落としている。


 ちなみに強姦もしくは強姦未遂で処刑された人間は、一〇〇人を超えていた。その中に三人ほどゴーストタウンの住人がいたため、ディストピアの行政府の人間は苦い顔をしていた。


 どれだけ厳選しても、強姦をしようとする人間は出てくるんだな……と。まぁ三人とも住人の俺たちなら大丈夫だと思っていたようなので、その人間たちの処刑が他の住人への抑止力になってくれればいいな。


 まぁ一番トラブルを起こしていたのは、絶対数の増えた冒険者たちだ。狩場のトラブルが特に多かった。ある程度下まで潜れる実力者たちではなく、実力もなくディストピアに来て、ダンジョンの上層部で燻ぶっている冒険者がトラブルを起こすのだから、面倒の一言だ。


 ダンジョン内でのトラブルには、一部を除いて干渉しないことになったくらいだ。もともと自己責任の仕事なので、今までが過保護すぎたな。


 ただ取り締まりが緩くなったとたん、欲望のはけ口としてダンジョン内や、ゴーストタウンに戻った際に女性を襲う冒険者が増えたので、処刑する人間の数が増えてしまったのだ。


 ディストピア以外のどの街でも見られるトラブルなので、しょうがないと言えばしょうがないのだろうか? そもそも街中にダンジョンのある街が珍しいので、街の外に出なくても冒険者活動ができる街には、どうしても冒険者が集まりやすかったりするのだ。


 その中で宿に泊まる金を節約するため、勝手に空き家に住み込んで『俺達の家だ!』と言い張る馬鹿どもが出てきて困ったものだ。


 俺が出向く程の事がなかったニ週間の間に俺は、助けた女冒険者たち用の装備を作っていた。スカルフェイスのマスクが気に入ったようで、仕事として活動している時は、常につけていたのでスカルズと呼ぶことにしてみた。


 スカルズのみんなにあった武器の作成からだろう。といっても俺は武器に関しては、刀しかまともに打てないので俺の出番はなかった。


 刀だってカエデがいるのだから、俺が打つことなどありえないしな。やるとすれば、アダマンコーティングくらいだろう。という事で老ドワーフとカエデ、リンドに任せて俺は、パワードスーツの作成に回った。


 作成しなければならないのは、インナーだろうか? でもこれはDPで呼び出せる、向こうの世界のハイテクの衣服で問題ないから、そのままスーツの開発でいいか。


 体にフィットする部分の作成からだ。ぴっちりしているけど伸縮性抜群の物がいいってことだよな。よく考えたらそんな素材ってなくないか? 素材を調べても分からないから、端から召喚して検証が必要かな? さすがにそれはめんどくさいな。


 いい生地無いかな……ん? 隣を見るとスライムと遊んでいる年少組が目に入った。その中に透明のスライムがいることに気が付く。前にスライム型ゴーレムを作ろうとした時に試作した水スライムゴーレムじゃないか?


 はっ! よく考えたらクリエイトゴーレムで作った金属って、伸縮性をもたせることもできるじゃんか! マッスルメタルを使った生地、それだとさすがに伸縮性が良すぎるから、普通の金属繊維で作った生地を作って、それにクリエイトゴーレムをかければいいじゃないか!


 いいヒントをくれた年少組の全員をなで繰り回しておいた。みんな訳が分からずびっくりしていたが、なでられるのがうれしいのかみんな喜んでいた。


 まずは、軽くて頑丈な金属繊維、六四チタン合金が確か余ってたから、それを加工して使おうか。


 まずはクリエイトゴーレムで、絹糸くらいまで細くした金属繊維を作成する。その後織機にセットして生地を作成していく。


 なんでクリエイトゴーレムで生地を作成しようとしないかといえば、以前実験したときに脳みそが焼き切れそうな程頑張ったのに一メートル×一メートル程の生地を作った段階で、頭がオーバーヒートして、魔力が枯渇しかけたのでそれ以来やっていないのだ。


 だけど、出来上がった繊維を加工する際には、クリエイトゴーレムを使用している。ハサミを使って加工しようにも、切れるハサミはオリハルコンで作った物に魔核を埋め込んだ上、アダマンコーティングを施さないと無理だったのだ。


 ミスリル等ではどんなに強化を施しても、切れなかったのでどうしようもなかったのだ。その上加工する針にはアダマンタイトで作った針が必要だった。


 それならクリエイトゴーレムで加工しちゃえば、という声がチビ神から聞こえてきて、その手があったと愕然としてしまった。実際に今までにそうやって加工したこともあるのに、何で思いつかなかったんだろうな。


 スカルズの一人に体形の似ていたシュリの体に合わせて、パワードスーツの内側を作成した。その上に体に沿って外骨格を六四チタン合金で、内側をハニカム構造にしてアダマンコーティングした、中抜きをしたものを使っている。


 その上に、ミスリル合金のマッスルメタル十本に対して、アダマンタイトのマッスルメタルを一本の比率で作成した、マッスルメタルを配置していく。あんまりごっついのは良くないので、そこまで厚く配置する予定はない。


 うぬ、思ったより細くできたな。それにしてもバイ〇ハザードな五作品目で、ウェ〇カーと一緒に出てきて一緒に広い空間で戦った時のジ〇のスーツに見た目が似ているな。


 でも失敗したのは体形が似てるとはいえ、シュリを使ったことだろう。元の筋力が強すぎてどれだけ強化されたか分からなかったのだ。スカルズに実験してもらうか。


 パワードスーツは、厚さ三ミリメートルほどなので、多少身体が大きく見えるが、スーツの上に違う装備を身に付けても問題ないだらう。

読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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