358話 下半身に忠実な奴ら
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ディストピアの冒険者として活動して、自分を買い取ったパーティーはやっぱり優秀だな。自分たちの能力をしっかり把握して、できる事できない事をしっかり理解しているので、無駄に無理をすることがない。ただ話を聞いていると、大切な所では命を懸けるような戦いもしているそうだ。
そんな状況というのは、仲間がピンチになり助けるために無茶をする時らしい。仲間思いなのはいいけど身の丈に合った場所で狩りをしろよな!
獣人のパーティーは、俺たちを地上まで送り届けると再度ダンジョンへ潜ろうとしていたので、呼び止めて無線機を渡しておいた。ついでに他のパーティーの分の無線機も渡して届けてもらう予定だ。案内役はフェアリーたちに任せて誘導してもらおう。
無線機を受け取った獣人たちは、よくわからないといった顔で無線機をながめていたが、どういう風に使うか説明して、無線機から音が聞こえるとびっくりする。
フェアリーたちの声だと教えると、そういう物なんだと理解してくれた。この声に従って進めばディストピアの冒険者のパーティーに会えるから渡してほしい事、渡すときの説明をお願いした。
無論、ディストピアからの依頼の上に俺が面倒事を重ねたので、俺のポケットマネーから追加報酬を出すことにした。後で連絡しとかないとな!
ゴーストタウンの住人は俺の事を知っているので、引きずられている男たちを見て、あ~捕まったんだなみたいなリアクションをして興味をなくしていた。わめいて無罪だとか、急に襲われたとか言っているが、誰も聞く耳をもっていなかった。
ゴーストタウンの兵士たちはディストピアから派遣しているので、もちろん俺の事を知っており話がスムーズにすすんだ。その際に死刑になることを伝えると。青い顔になり奴隷でもなんでもいいから生かしてくれ! と縋り付いてきたが、蹴とばして迎撃した!
そんなこと知らなかった! とは言うが、知らなかったら強姦していいのか? その理論から言えば、殺しちゃいけないの知らなかったから助けてくれよ! と言っているのと大差ないと、俺は思っている。
それにここの説明を受けた時に、強姦した者は拷問の後に死刑ってしっかり説明してるからな! もしこれを聞いていなかったとなれば、不法侵入になるわけで、どこから入ったかを調べて、目的を聞き出してからどのちみち死刑なんだけどね。
お城に戻ろうとしていると、言い争い? の様な声が聞こえてきた。
「この街では強姦は死刑なんですよ!」
と、住人風の可愛い女の子が貴族っぽい男の従者に言っている。だが、その可愛い女の子は貴族の騎士達に囲まれており泣きそうになっている。
「馬鹿な事いうな! 主様は強姦などするつもりはない! 主様が抱いてやるって言うのだから、それは強姦などではない! そんなこともわからんのか? 主様に抱かれることは光栄な事なんだぞ? だから早くついてこい!」
またトラブルか! それにしてもこの世界って、下半身直結のアホがデカい顔してるってどういう事なんだろうな?
「おい、そこの貴族っぽい奴。その娘から離れろ!」
「誰だ貴様? ん? そこに美人が沢山おるではないか! 獣人もいるがまぁ処理に使うだけだから気にする必要は無いか。これなら全員の相手をこの娘だけにやらせる必要は無くなったな。そこの小僧、その娘たちを私の所によこせ、褒美はたんまりと渡すぞ!」
「はい、アウト! 制圧しちゃって、さっきの冒険者たちほど強くないから手加減するんだよ!」
「はぁ? この私に剣を向けるというのか? この街は本当に物を知らんようだな。お前らとりあえず多少怪我させてもいいから全員捕らえろ、男は殺してもかまわん。女たちは、この街の領主にでも言って賠償としてもらってやろう……え?」
貴族っぽい奴が何かを言っている間に、騎士は全滅していた。残るは貴族っぽい奴だけだ。
「俺は可愛い娘がいたから抱いてやると言っただけなのに、どうしてこうなったんだ? 貴様ら私に手を出したらこの街がどうなっても知らんぞ!」
「お前らってみんな同じこと言う気がするな。有利だと思っている時は傲慢な態度をとるし、不利になれば他人の権力をちらつかせるんだからな。
ちなみにこの街に入る際の注意事項に【貴族の方や富豪の方は、自分の街のような振るは禁止行為に触れる内容が多いので絶対にしないようにしてください】っていう内容があったの覚えているか? この街では今お前がしていた事も、禁止行為に当たるんだよ!」
「は? 街の娘を抱くのは貴族に与えられた権利だろ!ふざけたことを言ってないで、騎士を解放しろ! ま、待て! 近付いてくるな! 他国の貴族に手を出してタダで済むと思うのか? この街を巻き込んでの戦争になるぞ?」
「へ~そうなんだ。じゃぁ是非戦争をしようか? いつ始める?」
「馬鹿か! 戦争がそんなに簡単にできるわけないだろ!」
「それができちゃうんだよね、だって俺がディストピアとミューズ、グレッグの領主なんだからな。で、お前はどこの国の人間だ? 騎士の装備だとよくわからないけど、まぁ今さっきの発言を聞いてれば分かるが、自分の口から言ったらどうだ?」
「お前が領主だと? 少し背伸びをしたい年頃なのは分かるが嘘はいけないな。貴様には礼儀という物を教えてやらねばならぬようだな、私が王国の貴族だから作法を教えてやろう」
「はい、ダウト! 嘘つくなって」
「何の話だ?」
「ポーカーフェイスを保っているけど、お前の胸についているミューズからの通行許可証が動かぬ証拠だぞ。それに俺は、背伸びをしているわけじゃない、本当にこの街の領主なんだよ。
そんな相手に剣を向けたんだから、命の覚悟はできてるよな? お前の国の教皇様は、かばってくれるかね? 俺以外の有象無象ならかばってくれたかもしれないけど、教皇様は俺の顔なんて見たくないだろうからな」
「かばってくれるに決まっているだろ! 私の父は、教皇様に仕えている偉い神官なんだぞ!」
「そっか、またあの教皇にはお仕置きが必要か……お? お前たちいいところに来た、このアホ坊ちゃんを牢屋に入れて、この騎士は全員奴隷商に連れてってくれ」
「わかりました、領主様!」
ん? 俺、領主様って呼ばれたの初めてじゃないか? 首をかしげていると兵士のリーダーが小さい声で話しかけてきた。
「今までの経過を見ていたので、話を合わせておきました」
なる程! そういうことか。意外に機転の利く兵士だな! 後で美味い物を、シルキーたちの晩飯を食べれる権利を与えよう! 喜んでくれるかな?
貴族の息子らしい男は最後までギャーギャー騒いでいたが、そのまま牢屋へ放り込まれることになった。
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