354話 ゴーストタウン整備終了
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ゴーストタウンを制圧してから、およそ一ヶ月。ゴーストタウンの整備が終了した。
大まかな整備は一週間ちょっとで終わったのだが、細かい所の調整や商店などの配置などに、大きく時間をとってしまった。
ゴーストタウンの北側、ディストピア側へつながっているトンネルがある場所には、検問所のようなものを設けている。まぁ兵士たちの詰め所みたいなものだ。
一応、総合ギルドの地下には、ディストピアの近くにある鉱石ダンジョンの劣化版を配置予定だ。内容としては掘れる鉱石の種類や品質を落としたり、鉱石系以外をドロップする魔物を配置したりしている。
ノーライフキングを隷属させてから大幅に召喚できるようになった、スピリチュアル系の魔物を配置している。ここに潜る冒険者は正直いくら死んでもかまわないので、俺は即死トラップとかも配置した。
この中でも進んでいける冒険者であれば、下層には上質な鉱石が産出される鉱床なども用意している。踏破できた冒険者たちのマナーや品性が良ければ、ディストピアに取り込みたいところだ!
インフラの整備はニ日ほどで終わり、残りの五日ほどは街の朽ちた場所や、俺たちが破壊した建物の修繕を行っていた。この時はいくつかのチームに分かれて修繕していったので、思ったより早く終わったのだ。
俺たちからしたらこれで終わりだと思っていたところに、街の出来具合を見に来たディストピアの行政の人間たちから、修繕依頼が次々と舞い込んできて、結果初期の修復より、ディストピア側からの修繕依頼の方が、三倍近くも時間がかかってしまったのだ。
まぁ時間をかけただけあって、俺たちの希望とディストピア行政府の希望がしっかりと入った良い出来上がりになった。
ちなみにゴーストタウンの位置付けはディストピアの衛星都市という扱いになった。完全にディストピアの下に入る街として、上下関係がしっかり分かれたようだ。色々問題が出てきた時に対処しやすい事や、ディストピア側の人間以外が権力を持てないようにするためにこの形になったそうだ。
権力と力はディストピアが抑えているので、他の勢力の入り込む余地は全くのゼロといっていいだろう。
グリエルの話では、形式上そうしているだけだと笑いながら言っていたけどな。グリエル曰く
『樹海からディストピアの出入り口を抑えているのだから、戦争にすらならないですよ。それに暴力でほぼすべてを解決できる世界で、超理不尽な力の化身シュウ様たちがいるのだから、何かが起こってもどうにでもなるんですよね。それにディストピアの兵の数は少ないですが、兵力だけで言えば三大国にも負けないですからね』
との事だ。
超理不尽とは言うが、シングルの冒険者も大概理不尽な強さを持っているんだけどな。普通のシングル冒険者であれば同数でも何とか勝てると考えている。ダブル以上の冒険者はまだ見たことがないので、どのくらい強いのかが理解できていないから正直ビビっている。
ミリーにシングル以上の人間はどんな人なのか聞いてみたことがあった。その時の返答で、
『シングルは戦闘能力も極めて高く、品性やマナーが良い人達だと思えばいいよ。ダブルはさらに特殊能力を持っていてギルドとして、有用だと判断された人がシングルから昇格する形ね。
職員として言えるのは、ダブルが冒険者としての最高峰だと思っていいよ。トリプルに関しては、本当に力だけの人間で何とか話が通じることが条件なの。単純に言ってダブルの戦闘力を持った荒くれものってところよ』
と言われた。
正直これを聞いた時は冷や汗が出たもんだ! だけどこの話には続きがあってミリーは『シュウ君達が冒険者ギルドのランクに付けをされるなら、不本意だけどおそらくトリプルになると思うわ』と付け加えた。
俺、シュリ、ピーチ、アリス、ライムは確実にシングル以上の実力の持ち主で、他のメンバーも経験を積んでそれが生かされるようになれば、レベル的に考えてもシングルになれるだろう。
俺とシュリに関しては、ダブルと位置付けられてもおかしくない実力との事。シュリは英雄症候群のせいで、俺はダンマスだからだろうけどな。なんでトリプルになるかといえば、王国が悪いとはいえ戦争を起こしたのだから、そう判断されるだろうとの事。
ん? なんか話が脱線した気がするな。
そういえば、街を整備している時に行政府の人に、一番問題になるのは、排泄物の処理と強姦についてだと言われたのだ。
排泄物については、これだけ公衆トイレを設置してもダメなのかと思ったが、そもそもこの世界の人間のほとんどは、トイレという概念がないのだからしょうがないですよ、と言われてしまった。
対策としてはいたるところに【排泄の際は指定の場所で行う事、それ以外の場所で用を足してしまった場合は罰金もしくは強制労働に処す】という看板を設置したのだ。街全体で合わせて四桁に届くくらいは設置した。
強姦については、荒くれものが増えれば増えるほど、弱い女性は餌食にされてしまうとか。ただその分女性側からの反撃は苛烈だとの事。過去にある女性冒険者の妹が強姦され、その際に現場にいたと思われる男をすべて粛清対象にして、街に血の雨が降ったことがあったらしい。
人望もあり自身も強かったお姉さんは、冒険者に協力を募り協力者が五〇〇人を超えたらしい。それ以外にも血生臭い話が多々あったそうだ。そういうことがあっても強姦は後を絶たないので、どこの街でも問題になっているそうだ。
俺の妻たちは大丈夫だろうか? こんな話を聞いていると心配になってくるじゃないか! と思ったら、強姦の現場を見つければ、ノータイムで殺し、被害にあった娘を見れば、親身になってあげて復讐を手伝っているのですから、あなたの奥さんたちは心配ないですよ!
って言われた。強くても心配になるのは、夫として当たり前やろ!
対策としては【強姦が発覚した場合は拷問の後に公開処刑する!】という事もトイレの看板と一緒に設置している。初めはそんなことないだろうと、犯行に及ぶ者もいるだろうが、本当に実行されればここでは、命の危険にかかわることだと認識されるだろう。
これと一緒に【強姦されたと嘘をついて冤罪にさせようとした女性は、奴隷娼婦にならせます】という文言も一緒に記載している。
最終的な判断は、ノーライフキングのダンジョンを掌握した時にゲットした追加機能で、一年内であればダンジョンで何が起こったかを、見ることができる機能が増えたのだ。
これで嘘も見抜けちゃうんだから、冤罪は限りなく減らせるだろう。ディストピアにはないがゴーストタウンには、司法局も作っている。そこで働くのは基本的に精霊に任せて、公平に裁いてもらおう。
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