325話 サウナあがりはコーヒー牛乳
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ダンジョン農園の視察(笑)が終わり、することがなくなったので他に違う事をしようか悩んだが、悩んだ末に今日は何もしない事にした! 明日は鬼人たちがあの謎の雲の下に行くので、状況が動き結果次第ではかかりっきりになる可能性があるのだ。今日の残りの時間はのんびりする事にした。
何かしていないと落ち着かないのは日本人としての血だろうか? そういえば、俺は事ある毎に妻たちやグリエル、ガリアに「もっとのんびりしないのですか?」と言われるのだが、十分のんびりしてると思うんだよな。自分たちの方が何倍も働いているのに、俺が何かをするとそう言ってくるのだから不思議だ。
まぁこの世界で俺は自由なので、そういうこと言われても無視ですけどね! だって俺の街で何しようと、他人に迷惑かけなければ自由だよね? むしろ多少の迷惑だったら目をつぶってもらえる立場だし!
夕食までは……後ニ時間ほどだろうか? 微妙に手持ち無沙汰な時間だな。久々に家に帰ってきたんだからサウナにでも入ろっかな?
そう考えたら無性にサウナに入りたくなったので、着替えなどを準備してサウナへ突撃することに決めた! では、まずは服を取りに行かないとな! って君たち! 俺の心を読んで服を準備するってどういうことだよ! しかも何で俺の服を持ってるんだ? 俺自分の服ってそんなに持ってた覚えないんだけどな。しかもほとんどが自分の腕輪の中に入っていると思ってたのに、不思議だ。
着替えを受け取り、気を取り直してサウナに突入じゃ!
俺が普通に服を脱いでると、いつの間にか集まってきた妻たちも服を脱いでいた。お前ら本当にいつの間連絡とりあってたんだ? ついでに言うと、ニコたちスライム組にハクたち獣組の従魔たちも勢ぞろいしている。
この人数が入っても問題ないサイズのお風呂を準備しているから問題ないのだが、何故みんな一緒に入るんだろう?
まずはサウナに入って一気に汗を出そう! 意気込んで中に入ると不思議な光景が目に入った。なんかさ、今日ってこういうシチュエーション多くない?
入って目に入ったのは、スライム型ゴーレムたちがニコたちみたいに体を寄せ合って、おしくらまんじゅうをしていたのだ。ニコ! お前たちはこんなことまで教えたのか? そもそもニコたちが教育したとはいえ、ゴーレムなのに何でサウナに入る思考が身についたのか謎過ぎる。
まぁ見つけたのでついでに、明日から朝は食堂に来て食糧を受け取ったらいつも通りに行動してくれと伝えた。冒険者にあったら一人ずつに朝受け取った物を渡すようにも指示しておく。
指示している間に準備しておいた魔核と収納の腕輪を装着してやる。これは装着じゃなくて体に取り込んだだけだな。透けた体の中に収納の腕輪が取り込まれている形だ。
きちんと理解したか心配になるけど、俺が作ったゴーレムなので特に問題はないはずだ。
初めは高めの温度、一〇〇度のサウナに十分ほど入ってそのまま水風呂へ突入する! 体に悪いコンボではあるが、体に悪いからこそ気持ちいというべきだろうか? そうめっちゃ気持ちいのだ! 本当はここでキンキンに冷えた飲み物がほしいのだが、それを一気に飲むと腹を下すので、常温に温めたスポーツドリンクをコップ半分ほど補給した。
もう一度サウナに入ろうとすると、従魔たちに引っ張られ体を洗ってくれとせがまれる。さすがに一人で洗うのはしんどいので、湯船に仲良くつかっていた年少組を呼んでスライムと狐たちを洗ってもらう。
オオカミたちは一人で洗うには時間がかかってしまうので、湯船から様子を見ていた中から七人呼んで四匹のオオカミ達たちをニ人がかりで、時間をかけて洗う事になった。風呂好きな子たちだから手間がかかるけど、せっかくのモフモフをいい状態で保ってほしいところだ!
毎日夜には誰かに毛をすいてもらっているので、毛もツヤツヤだ。
お風呂に入ってサウナじゃなく従魔の体を洗って汗をかいてしまった。シャワーで体を流してからタオルで水気をしっかり拭いてからサウナへ入る。サウナに入る前に体についた水気を拭くのはマナーだからな! 俺はニ度目以降のサウナは我慢して長く入る事はしない。気まぐれに入って汗を流して水風呂へ、次に湯船に入ってのんびりとする。
一時間ほど堪能してからお風呂から上がって、腰にタオルを巻きつけた状態で腰に手を当ててコーヒー牛乳を一気に飲み干す。年少組はすでにあがってコーヒー牛乳を飲み終わっていたが、他のメンバーは俺の姿を真似てバスタオルを体に巻き付けて腰に手を当てコーヒー牛乳を飲んでいた。
夕食も済んで後は寝るだけになったのだが、まだ眠くないので何かをして遊ぼうと考え、召喚リストでゲームや遊び道具をパラパラとながめていると、懐かしいゲームがリメイクされていた物が目に入ったので、やってみる事にした。小さい頃に近くの中古屋で安く売ってたので、買ってやった本当に懐かしいゲームだ。
そのゲームは、タブレットやスマートホンでできるファ〇ナルファ〇タジーⅢだ。ファ〇コン時代のゲームを知らずにゲームをやれば、新しく作られたゲームだと思うくらい映像は別物になっていた。システムはほとんど変わっていなかったので凄い懐かしさを感じるゲームだ。
熱中してしまったようで気付いたらみんな寝ていた。時計を見ると夜中のニ時を回っていた。夏休みに初めに宿題を済ませて残りは、ゲームして徹夜をして怒られていた昔を思い出すな。あの時してたのは、同シリーズのⅩとかⅫだったけどな。
そろそろ寝ないとな、明日は鬼人族の事もあるからな。そだ、起きてからやればいいじゃん! という事で寝よう、ハクは誰かの抱き枕になっているようで見当たらなかったので、近くで饅頭になっているニコを引き寄せて、抱き枕にして眠りについた。
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