表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

268/2519

268話 戦争の準備

アクセスありがとうございます。

 さて戦争の準備を始めようか。ギャロップの街をマップ先生で精査する。兵士たちのレベルは、平均値五十以上? あれ、高くね? フレデリクとか二十未満だった気がするんだが? そういえば、グレッグに来た奴らって、レベル一〇〇超えてたよな。


 いくら樹海が近いといっても、魔物と常に戦えるほど近いわけじゃないのに、なんでこんなに高いんだ?


 帝国の他の街はここまで平均レベル高くねえのにな。もしかしてダンジョンがあったりするのかもな。そうじゃなければ、ここまでレベルが高い人間が多い理由がないもんな。調べてみる限り衛兵や一般の兵は他の街とたいして変わらない。ハリアーに聞いてみれば問題ないだろう。


 やっぱりあったか、しかも帝国に秘匿し続けていたらしい。昔のダンジョンマスターが街中に作ったんだろうな、それにしてもよく秘匿できたもんだな。現地産の勇者ならぬ、現地産のダンジョンマスターでもいたのかな。それがこの街の領主の関係者や騎士団の上位の人間だった? というところだろうか。


 だから自信をもって攻め来ようと思っているのだろう、それに兵士の数が他の街のより多いんだよな。さすがにドワーフの兵士達も苦戦するかな? レベルは圧倒的にドワーフの方が多いが、数が七倍近いからな。


 ドワーフたちの兵士が二〇〇に対してギャロップは一五〇〇。さすがにレベルが倍あっても、ドワーフたちに死人が出るかもしれないな。


 リンドにその事を伝えると「あ~大丈夫、絶対に死人は出ない」と言っていた。おそらくケガ人は相当数出るだろうが、絶対に死人が出ないと断言していたのだ。よくわからないがリンドがそういうのだから、何かがあるのだろう。


 それにしてもいくら力が強くてタフとはいえ、この人数差で死人が出ないと断言できる理由って何だろな? 娘たちなら俺も断言できるんだけどな。レベルにすれば五倍以上離れているし、ステータスであれば、考えるのもバカバカしいほどの差がある。装備も天地の差だ。


 でも、ドワーフたちは違うんだぞ。なのに断言できるって相当な自信と信頼だよな。俺に断言できるのと同じように何があるんだろう。今回の戦争は全部ドワーフに任せる予定だからな、楽しみにさせてもらおうか。


 リンドから兵士の編成を聞いたら頭痛がした。全員重装甲の前衛職ばかり、しかも指揮官としてリンドがつくそうだ。リンドの装備とレベルが加わるなら死人は出ないか?と思ったら指揮官はやるが戦闘には参加しないと言い出した。


 もし何かあって死人が出たとしても気に病むことはないと言っていた。だけどそんな事にはならないと笑っていたけどな。何なんだこの自信、刮目してやる。


 こっちの準備はほぼ終わっていた。食料に関しては全部俺が準備している。といってもディストピアから取り寄せただけだけどな。ギャロップ側の準備は、戦闘予想地域には多分後二週間程だろうか? あれ? 街に残す兵士予想より少なくね?


 出陣してこっちに向かってくる兵士の数は二〇〇〇程だった。リンド、本当に大丈夫なのか? とおもってチラチラ見ているが、問題ないと親指を立てていた。その後に下手なウィンクと投げキッスをして、いろんな意味で台無しだよ! しかもそれって古くないか?


 次の日にドワーフの先発隊、隊長クラスになる人がグレッグに到着した。ってお前らかよ! 老ドワーフたちが、がやがや言いながら借り切った宿に到着した。


 本来なら借り切るようなことはよろしくないのだが、隣町から商人の来る数が減って高めの宿の人入りが少なく、借し切ることができたのだ。


 これって明らかなギャロップの嫌がらせだよな。ジャルジャンの時も思ったけど、この世界って隣町の嫌がらせに物流を止めるって方法が一般的なんだろうか? 反感くらって戦争になる可能性だって高いのにな、それでも何かしないと気が済まないのかな?


 作戦は驚くほど単純。重武装のずんぐりむっくりなドワーフたちが、自分の体を隠せるほどデカい大盾を持って壁をしながら前進、リンドのようなロリドワーフとショタドワーフは体重が軽くて大盾を使えないからという事で、ガントレットを装備して得意武器をもって遊撃のようなことをやるようだ。


 魔法に対しては何の問題もないらしい。ドワーフは土精霊の加護があるので、魔力が低くても土魔法なら自在に使う事ができる。ドワーフの土魔法は守りにはめっぽう強い、だから問題はないと言っていた。


 土魔法の使い方がうまいってやつか。数ある小説でも土魔法は、比較的攻撃に向かない魔法と位置付けられてることが多いよな。その反面守りに回ると強固になる事が多い。


 土木魔法って呼ばれることもある小説があったな~俺達みたいに壁を作って街を守るなんて言う事もあったな。どういう風な戦闘になるか楽しみだな。


 特に何があるわけもなくギャロップの兵士たちが戦闘予定場所に迫っていた。ドワーフたちの二陣は老ドワーフたちがついてから一週間後に到着していた。次の日から戦闘予定場所に足を運んで、何やら作業をしていた。罠とかかな? 真正面から戦うとは言ったけど何をする気だろう?


 そういえば、宣戦布告みたいなの無いな。向こうからしたら戦争準備もしてない奴らにまけると思ってないのかな? 相手の戦力もばっちりと把握したうえで、リンドが問題ないって言いきってるんだけどな、かわいそうなギャロップの兵士の皆さん。


 ドワーフたちの準備はどんどん進んでいく、ぱっと見何をしているのかよくわからない。


 戦争は明日、どうなるのやら?

読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ