表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

263/2519

263話 ダンジョン強化終了

アクセスありがとうございます。

 クリエイトゴーレムによるダンジョン強化は目途がついたので、今度はダンマスとしてのスキルで用意した物でダンジョンの強化を図ることにした。


 現在ディストピアのダンジョンには三十一階以降にしかトラップは存在していない。特に四十一階以降にならないと致死性のトラップは存在しない。そこまで深く潜る冒険者は今の所いないが、三十一階以降下に行けば行くほど凶悪かつ見つけにくくなっているので油断して死なないようにと促している。


 一応三十一階以降に潜る際は冒険者ギルドで特別な訓練を受けるように通達している。受けるも受けないも自由であるが、ディストピアの人間であれば受けない人間はいないだろう。


 今回攻め入られた事で少し考えを改めた。地下通路にもトラップを仕掛ける事にしたのだ。勇者たちが来るルートとして一番可能性の高いのは、俺が作成した地下通路からだ。中には樹海を通ってくるものもいるだろうが、俺が掌握してから樹海にも手を加えてある。


 獣系や虫系でスニーキングの得意な魔獣をたくさん解き放っているのだ。こいつらは野生の魔獣とは違うので、こちらの命令を忠実に守ってくれるという事がとても使いやすいのだ。野生の魔物に紛れた俺の息のかかった魔獣、何とも便利な存在だ。


 地下通路に準備したのは、スイッチ式の落とし穴だ。回避されないように一キロメートル程の長さの落とし穴を複数用意している。登れないように五十メートル程の穴にしてあり、空いている時間は五秒ほどにしてある。スイッチはもちろんスプリガンの皆さんのいる部屋に設置している。


 落とし穴の先は樹海のどこかに出るようにダンジョンが作られている。本当は出口のないダンジョンを作りたかったのだが、それはダンジョンの規約に反するため作成ができず樹海に出口を作ったのだ。落とし穴でつながっていても一方通行なので無理という判断だったようだ。


 俺のダンジョンは掌握したエリアがすべてくっついているが、独立してダンジョンの判定があるようで対勇者専用ダンジョンは作成に苦労したよ。


 樹海に出口を作りはしたが、入口ではないため入ることは困難を極めるつくりになっている。樹海に入って見つけにくい出口を見つけて、入りにくい出口から入るモノ好きなんて俺くらいだろう。


 対勇者専用ダンジョンのハードは問題なく完成した。中に入れる魔物も決定した。通常の獣系の魔物や人型の魔物では勇者の相手にはならないので、姑息な戦い方をする魔物を中心に配置してある。


 例えばレイス系の魔物だ。このタイプの魔物は地上では大したことないが、ダンジョンでは非常に厄介な魔物に代わるのだ。ダンジョンの壁の中から攻撃を仕掛けてくるのだ。魔法も使うし特殊な武器による攻撃も厄介だ。


 厄介ではあるのだが最も注意すべき点は、壁の中にいる敵に対して攻撃方法がほとんど確立されていないのだ。魔法も魔法剣も魔剣も壁の中にいるレイスに対して、有効打をなかなか与えれないのだ。なので大量に召喚している。


 召喚したレイスたちは普段、対勇者専用ダンジョンに併設したLvあげ専用ダンジョンで日々過ごしている。DPでレベルを上げるより効率がいい事が分かったので、こういう形をとったのだ。Lvが三〇〇近くなればそいつ一匹でSランクに近い脅威になるのだから頑張ってほしいところだ。


 そういえばレイス系って隠密とかに向いてるよな。今度上位のレイスが召喚できるようになったら、ちょっとSP的な何かを考えてみようかな。


 一通りダンジョンの防衛強化は終了したな。ダンジョンの強化自体は思った以上に楽にできたけど、配置する魔物や人造ゴーレムには時間がかかりそうだな。


 その人造ゴーレムだが機械に近い情報を蓄える機能があるためか、二回程度武術のDVDを見せるとゆっくりだが動きを模倣できるようになるようだ。それを五体の試作人造ゴーレムが動きを調整して自分にあった動きに変えていくそうだ。


 魔力で動いているので疲れ知らずのノンストップでその作業が行われる。一ヶ月もあれば動きの方は問題ないだろうとガルドが言っていた。人間のように滑らかに動ける、人造ゴーレムがこんなに短期間でできてしまうとは。


 魔物にしたらどの程度のランクになるんだろうな? 少なくともAランクは間違いないかな? 使ったDPだけで言えば一体に対して、通常のAランク平均のDPの十倍は使ってるからな、強くあってほしいものだ。力だけで見ればシュリを超えるだろうから、シングル冒険者ともタメを張れるはずだ。


 それに自重がどういう風に影響して、戦闘時の判断能力がどの程度あるかも強さに関わってくるからな。そのうち人造ゴーレム同士の模擬戦もさせていれば、とてつもない事になるかもしれないな。連携を取らせて集団戦をさせるものいいか?


 なんかこのゴーレムを見てると、メカカスタマイズゲームのアー〇ードコアを思い出すな。はっ! 今度はパーツ毎に分けてくっ付けるタイプでもいいのでは? 他にもウェポンアームみたいな腕を武器で作るのも悪くないな。


 リアルであのゲームを体験できるわけか。これはみんなも巻き込んでオリジナルゴーレムを作るのも悪くない。そのためにはいろんなパーツを作ったりしなきゃいけないか……


 そういえばこのゴーレムって自分で操ったりできないのかな? 自立型も悪くないけど、やっぱりメカカスタマイズだけじゃなくて、自分で動かしてこそのロボットだよね。


 なんかの小説にあったドッペルゲンガーに意識を憑依させるのでもいいし、コントローラーで操るのでもいいし何かないい方法があれば試してみたいものだ。


 充実な日々を送っていると、グレッグの領主代理から連絡が入った。


 内容を要約すると、帝国の偉い人が来たのでどうしましょうか? といった内容だ。別にグレッグに悪くならないように適当に相手をしてあげてと伝えたら、グレッグをのっとった俺に用事があると言われたそうだ。


 乗っ取ったとは人聞きの悪いことを! 火の粉を振り払ったらついでに領主の座がついてきただけだ! なんかめんどくさい感じがするが、俺が行かないとダメだとグリエルたちが判断したので久々にグレッグまで出向くことにした。

読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ