2444話 焚火の楽しみ!
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夕食が終わり、沖縄発祥のタコライスの事を思い返す……
ブラウニーたちが作っているし、こっちの世界の物を使っているから、完全再現とはいかないだろうけど、美味かったな。ピリッと辛いんだけど、また食べたくなってしまうあの感じ。
ただ辛い食べ物とは違うんだよな。あれだな、カレーに近い辛さと言えばいいのかな。辛いけどまた食べたくなる美味さがあるんだよな。
でも、個人的には夜じゃなくて、昼とかに食べたい料理だな。
どんぶりに入れて食べたいけど、多分沖縄ではそういう食べ方じゃなくて、平皿かあってもカレー皿くらいの深さの入れ物で食べているっぽいんだよな。どんぶりじゃダメなのかね?
燃費が悪くなった体は、お腹がいっぱいでも食事の事を考えると涎が垂れてくるんだよな。
やめやめ、こんなこと考えてたら腹が減るだけだな。ただでさえ食事の量多いのに、もっと食べる量が多くなってしまうのは困……らんか。食事に関してはブラウニーたちが管理してくれているから、問題はないか。
もう寝るか。
色々考えるの早めて、そのまま寝ることにした。
まだ早い時間なので、妻たちと子どもたちは、大きなテレビでアニメの映画を見ているから、邪魔をしない様にな。
久々に大の字に寝る気がするな。大きなベットを独り占めして、大満足で寝るのだよ。
気持ち良く寝ていたと思うが、急に苦しくなって目が覚める。
目が覚めると同時に、俺に何が起きているのかを理解する。
シンラ……何でお前は俺の顔に張り付くんだ? 苦しいからやめろって言ったよな?
でも、子どもたちの声が聞こえているので、朝ってわけじゃないはずだ。こういう時は、大体俺の方が早く起きるから、子どもたちの声は聞こえないんだよな。
背中の服を掴んで顔から引っぺがすと、満面の笑みで手足をバタバタさせながらこっちを見ている。
「えっと、どういう状況?」
近くにいた妻たちに聞いてみた。
どうやら、俺が一人で大の字に寝ているのを見て、シンラが俺の体によじ登り、いろんな所から登って最終的に顔にたどり着いて満足しているようだということだ。
全く意味が分からん。
シンラは宙づりにされているが、関係なく楽しそうな様子だな。
まぁ、イジメているように見えるのか、プラムとシオンの2人から猛攻撃をくれっているけどね。3人の温度差が激しくて俺が風邪ひきそうだよ。
シンラと一緒にプラムとシオンを抱きかかえると、2人は満足そうな顔になったので、問題はなさそうだな。
「でさ、今何時? 23時か。寝る前に俺の事を起こしたってだけか?」
「違うよ! 遊んだ後にいっぱい寝ちゃったから、まだ眠くないの。だからとーたんを起こして、一緒に遊ぼうかなっておもったの!」
笑顔でミーシャにそういわれたら、遊ばないわけにはいかないよな。
何をするかと思ったら、遊ぶといってもゲームや体を動かしたりするわけでもなく、焚き火をしながらのんびり夜空を見ようという感じらしい。
キャンプの楽しみということで、俺が子どもたちに教えた焚き火か。
この時間から、焚き火を開始するのか。
つけ方を前に教えたけど、覚えているかな?
ミーシャたちがシンラたちに教えながら、焚き火を付けようとしている。
シンラたちは指示の通り、麻紐を解してモコモコにしたものを3人で一生懸命作っている。見守っているのはミーシャで、スミレとブルムはカエデとリンドのもとへ行き、フェザースティックを作ってもらっている。
フェザースティックは、ある程度の太さの木の棒を、ナイフを使い燃えやすいように薄く削った物と言えばいいのかな? 乾燥した松ぼっくりがあれば、あれが着火剤の様に燃えるのだが、ここには無いからこうやって手間をかけて、その手間を楽しんでいる感じだな。
キャンプは、不便を楽しむのも醍醐味だったりするんだよな。グランピングは、その不便な部分を全部取っ払って、野外泊を楽しむ物なんだよね。
俺の偏見はあるけど、多分こんな感じやろ。
麻紐の準備ができたところで、その上に重ねるようにフェザースティックを3本おき、その上に細めの木を。そして段々に太い木を入れていく形だな。
準備できたようで、ファイヤースターターを使って火をつけようとしている。
プラムとシオンはヤル気がないないのか、その辺は全部シンラに任せているな。
シャッシャと擦っているが、力が足りないから火花が飛ばないので、ミーシャが後ろから手伝っている。
火花が飛ぶようになり3回目に火花が飛び移り、麻ひもが燃え、その火がフェザースティックに燃え移り、細い木……薪に燃え移る。
このまま楽しもうか。
俺の座っている場所に子どもたちが集まって来て、ギューギューになる。なんか幸せだな。
薪を投入するのはシンラの役目だな。
日本の夜空を再現しているので、星座を説明していく。魔法を使って星を繋げる。プラネタリウムみたいな感じだな。
それなりに楽しんでもらえたので、ちょっと満足している自分がいる。
焚火と言えば、焼きマシュマロでしょう。長めの棒を使ってマシュマロをさして、子どもたちに渡していく。
近すぎると燃えてしまうので、遠火でじっくり焼く必要があるんだぞ。
上の子たちは俺の言うことを守って、遠火で焼いているのだが、下の子たちは……見事に燃やして炭になっていた。
泣きそうな顔をしているので、もう1個渡してやるが、近くにし過ぎるので、妻たちに手の位置を調整してもらっている。
焼けた上の子たちのマシュマロは、チョコビスケットに挟みスモアを作る。
美味しそうに頬張っている姿を見た下の子たちが、早く食べたいと焚き火に近付けてしまうので、妻たちが一生懸命話している姿が微笑ましいな。
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