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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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2442/2519

2442話 みんな自由だな

アクセスありがとうございます。

 妻たちに笑われていようが、お腹が苦しくて動く気にはならないので、妻たちの笑いは無視する。


 それにしてもパンって、腹に溜まると膨らむのかね? 食事が終わった後より胃がきつい気がするんだが……もうだめ、寝てしまおう。


 食べ過ぎて寝るということは今までもあったけど、ここまでお腹が張った事は無かったので、正直混乱していたというのもあり、意識を手放すことにした。


 寝る間での少しの間、クスクス笑う妻たちの声を聞きながら、恥ずかしさをこらえることになる。




 どれくらい経ったか分からないが、俺はお腹の上に重さを感じて目が覚めた。お腹の調子は良くなっているので、それなりに時間が経ったと思う。


 俺のお腹の上にいるのは目を開けなくても分かる。シンラだ。


 俺の左右にプラムとシオンがいて、俺の肩のあたりを叩いている。シンラを離せってことらしいが、シンラが勝手に俺の腹の上で寝ているだけなのに、離せって言うのは違うと思うぞ! 言ってやれシンラよ!


 こいつが俺のいうことを聞くわけでもなく、お腹の上で器用に寝返りをうった。


 おい! うつ伏せになって寝るんじゃない!


 うつ伏せ自体は良いけど、お前がその体勢で寝ると……あ~遅かった。何故か分からないが、こいつはうつ伏せで寝ると、大量に涎を垂らすんだよな。いつもはプラムとシオンに挟まれて寝ているからうつ伏せで寝ることはないけど、1人の時に良く寝返りを打ってうつ伏せになるんだよな。


 その時のシンラの顔の周りが大変なことになるからさ……今日はスライムたちがベット替わりをしていなかったから、対応が遅れて俺の服が被害にあってしまった。


 この状態なのに、プラムとシオンは返せ返せと言ってくるので、可能なら引き取ってほしいのだが?


 笑っていた妻たちが、さすがに笑っていられる状況じゃなかったようで、やっと助けを出してくれた。


「はぁ~、俺の服が……まだ乾いていないからいいけど、着替えないといかんな」


「ついでに、もう一度お風呂に入ってきた方がいいんじゃない? 汚いってわけじゃないけど、雑菌が繁殖しちゃうんでしょ? だから、お風呂へ入って着ちゃいなよ」


 ミリーがシンラを回収して、リンドがプラムとシオンを回収してくれたようだ。そして、カエデが俺の側でお風呂へ入ったらどうかという感じで話があった。


 そうだな。寝汗はかいていないけど、シンラの涎攻撃を受けたからな。


 今日は既にお風呂を堪能しているから、また長い時間入りたいという感じではない。ちゃちゃっと体を洗い、少しだけ湯舟に浸かりお風呂から上がる。


 戻ってくると子どもたちの元気な声が聞こえてきた。上の子たちも下の子たちも声が聞こえているので、姉弟で遊んでいるのかな。


 どこで声がしているのか分からなかったので、探してみよう。


 子どもたちの声が聞こえてきたのは、以前に遊ぶスペースとして作ったエリアにいるっぽいな。スラックラインとかがある場所だと思う。


 やっぱり近付くにつれて声が大きく聞こえるので、おそらく間違いないと思う。


 ミーシャたちがたまにやっているけど、その時と違う声の感じなんだよな。シンラたちが遊んでいるかのような声だな……って、シンラたちが遊んでいた。


 ミーシャたちみたいに自由自在に跳ね回っているわけではないが、落ちずにラインを沈ませたりして上下して遊んでいる。その様子が面白くて3人とも笑っているようだな。


 ミーシャたちとシンラたちが3対3なので、1人ずつが様子を看ている感じだな。


 もちろん下にはスライムたちがひしめいているので、ちょっと不気味ではあるが子どもたちを守るために待機してくれている。


 ミーシャたちの時にも思ったけど、この子たちも体幹というかバランス感覚かなりいいよな。普通ならピョンピョン跳ねるのも難しいはずだ。プロの人とかは、ありえんだろ! というような動きをするけど、実際やればあんな動きはできなというのが分かるだろう。


 普段どんくさく見えるシンラでも、足を踏み外して落ちそうになっても、ラインにしがみついて落ちないように頑張り、また上に戻ることができるんだからすごいよな。体の小さな子どもだから出来る動きかもしれないけど、逆さ吊りの状態からラインの上に戻るって普通に凄いよな。


 俺もレベルが上がったおかげで、スラックラインとかを問題なくできるのだが、シンラたちはまだレベルを上げていないのに、この身体能力だから驚きだよな。


 ミーシャたちがスラックラインをやったのは……多分レベルを上げた後なんだよな。そう考えるとやっぱりこの子たちってすごいのかもな。


 下の子たちで一番身体能力が高いのは、シオンっぽいな。面倒を看てくれているミーシャの動きを真似しているので、かなりすごい事なんだろうな。


 ここで遊び始めて1時間ほど経っているようなので、子どもたちもかなり汗をかいている。でもそこらへんのコントロールはブラウニーたちがしていてくれているので、水分補給は出来ているようだな。


 子どもたちに合わせて飲み物を準備しているので、子どもたちも嫌がらずに水分を取っている。本当ならスポーツドリンクとかを飲ませたいけど、好みがあるようなので、子どもたちの好きな飲み物を調整して飲ませているらしい。


 ミーシャとシンラはスポーツドリンクが好きなようだけどな。


 子どもたちが休憩するのに合わせて、俺はタオルを準備してシンラの髪の毛を拭いてあげる。


 妻たちもいつの間にか集まっており、子どもたちの面倒を看てくれている。


 妻たちも久しぶりにスラックラインをやるのか、自分たちの分を準備しいるな。


 俺がいなくても問題なさそうだな。ってことで、俺はハンモックでのんびりしておこう……と思ったのに、子どもたちの守りネコ、ケットシーたちに占拠されていた。少し離れた場所のハンモックには、家にいるはずのネコたちが占拠しているので、俺の寝るハンモックは無かった。


 これは仕方がないので、自分で椅子を準備してそこで子どもたちの声を聞きながら、本でも読むかな。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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