2429話 奴らが来るまで
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SSランク冒険者が移動を開始して2日目、この様子だと明日の夕方には門に到着して、何事もなければそのまま街へ移動して、街に泊まるかそのまま兵舎へ向かって話を聞いて移動するか、どちらかだろうな。
やはり何度話を聞いても、サキュバスが引き出してくれた情報以上の物は出てこなかった。
勇者の仲間も知らないってことは、やはり色々秘密にしていたんだろうな。秘密主義なのか、勇者の仲間だと思わせているだけなのか、とにかく情報がないので教えれることは増えなそうだな。
大隊長・中隊長・小隊長が全員で拷問をしているので、この2日でなんとか全員の拷問が終わり、後は戦争が終わったら半分を引き渡すくらいだろうな。
バザールもスケルトンの操作で疲れているようだな。こいつが疲れている姿を見るのは、久しぶりだな。
それだけ数がいたし、途中で手伝ったとかいう話もあったから、今度ねぎらってやろう。
拷問も終わったので、隊長たちは野営地へ戻して、念のためにSSランク冒険者たちの警戒をしてもらっている。俺も一応ダンジョンマスターだし、冒険者ギルドも俺がダンジョンマスターだと知っているだろうから、何かあるかもしれないと考えている。おそらくないけどな。
次の日の昼に、レイリーから伝える情報の最終確認があったが、3日前と大して変わらない内容だった。追加で話せることはないし、仕方がないことだが……本当に情報が少ないな。
おっと、レイリーにSSランク冒険者たちに渡す万能薬を忘れてたから、持って行ってくれ。昔スキルのLv上げをしていた頃に作った万能薬を15本渡しておいた。1本で6時間は効果が持続するから、1人5本なので、最大で30時間無効にできる数だ。
もっと持っているが、これでも多いと思っているので、過剰に渡すのもよくないだろう。
俺たちがお願いしたわけでもないが、状況を見る感じでは俺たちも冒険者ギルドに協力しているように見えるだろうな。
ほかにも、協力しないと敵とみなされるかもしれないので、ある程度は協力しているように見せないとな。
間違っても非協力的だと言われて、街に破壊工作をされるのが今一番困るシナリオなんだよな。勇者の仲間たちに破壊工作をされたくないと、色々対策を考えていたけどな。結果として街への被害の危険性が減ったのに、SSランク冒険者が敵になったら意味がないからな。
「シュウ殿、大分疲れているように見えるでござるが、大丈夫でござるか?」
「そんなことないけど、そんな風に見えるか?」
「そうね、骨も疲れているみたいだし、少し休憩をとったほうがいいと思うわ。私はあんたたちが頑張っている時でも、時間に余裕のある私は休ませてもらってたから、少しなら私が見ててもいいわよ。何かあったら関係なく呼び出すけどね」
ん~、俺も疲れているように見えるらしい。そこまで疲れているとは思っていないが、見る人によっては疲れているように見えるんだな。
「そうだな……SSランク冒険者が出発したら、俺たちも休むか? 大丈夫だとは思うけど、やっぱり気になるからな」
「もし危なそうだったら、半強制的に寝るように言うからね」
無理やり休ませるほど疲れているように見えないが、そのランクに格上げされる可能性はあるって感じか。
「本格的に休むのは、SSランク冒険者が出発したらにするけど、街に車で時間もあるし少し休憩するよ」
バザールは残るようだが、俺は少し休憩させてもらうことにした。
本当はディストピアに戻って、子どもたちにあって癒されたいけど、そのまま出てこれなくなりそうなので、家に戻らずにのんびりとしよう。
というか、寝るか。
ゆっくり寝ているつもりだけど、眠りが浅いのかすぐに目が覚めてしまっていたから、ちょっと寝ておこう。
寝る場所は……マイワールドのキャンプエリアにするか。あそこに確か、ハンモックをこの前つくったから、のんびりとできるだろう。
キャンプエリアに行く途中でブラウニーに遭遇したので、よく寝れそうな飲み物をお願いしておいた。
ダンジョンマスターの能力を使って、昼間だった明るさを夕暮れくらいの明るさまで引き下げて、のんびりすることにした。
ハンモックに揺られていると、俺のリクエストの飲み物をブラウニーが運んできてくれた。
でもさ、このチョイスってどうなんだろうか? 少し甘くしたホットミルク……確かに眠くなるようになる気はするけど、こういう時はハーブティーかと思ってたんだよな。でも、落ち着くから、これで何の問題もなかった。
なんかわからんけど、ホットミルクってほっとするんだよな……はっ! 駄洒落じゃないぞ! たまたまだからな!
チビチビとやりながら全部飲み終わると、眠気が襲ってきたので、身をゆだねることにした。少しだけ休憩するつもりだったけど、これだとがっつり休んでるのと変わらん気がするけど、気にしなくてもいいか。
なんとなく周りの音は聞こえているので、深い眠りではないが、邪魔するものもなくのんびりと眠りについた。
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