表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2425/2519

2425話 偽の情報もあった

アクセスありがとうございます。

 副官たちは、順調に情報を入手しているようだな。


 手に入れてはいるけど、有用な情報はあまりなさそうとのこと。


 勇者とダンジョンマスターが共に行動している、という情報が今回最も有用な情報だったかもな。勇者の能力も大したことは分からなかったし、ダンジョンマスターの能力は聞かなくても俺が知っているからな。


 俺より後発か先発かは分からないが、俺よりダンジョンマスターの能力が上だとは考えられないので、そこは考えなくてもいいだろう。


 だって、チビ神が一番存在値が高くなっているってことは、ダンジョンマスターとして俺の能力が一番高いってことだからな。


 はて? よく考えたら、これ以上必要な情報って何があるんだろうか?


 麻薬や無幻爆弾は、危険であることは知っているが、どういうモノなのかは知らされていないので、大した情報が得られないんだよな。


 今回、矢面に立って戦うのは、SSランク冒険者たちになるので、しっかりと情報を提要できるようにしてやらないとな。


 持っていた毒薬やら麻薬は、持たされた指揮官クラスの人間や勇者の仲間には、もしこぼしたり容器を割ってしまったりした場合は、火を近付けて熱すると成分が変質して問題なくなるそうだと説明をされているらしい。


「さて、この情報は信じられると思うか?」


「怪しいでござるね。なんというでござるか、広範囲にばら撒くための手段に聞こえるでござるからな。実際に試してみればいいのではござらんか?」


「死刑囚は……必要ないか。実験に使える人間が沢山いるから、そいつらで実験するか。一般兵だって、やらかした事の重大さを考えれば、死刑に相当するだろうしな。今までの蓄積した犯罪を考慮すれば、殺されても文句は言えんだろうしな」


「戦争の責任と言えば、指示を出したり指揮を出した人間がとるものでござるが、今回はさすがに度が過ぎているでござるからな」


 妻たちやスプリガン、暗部からの情報では、今回の街の被害を抜いても、5桁近い人間が被害にあっており、今回の街をいれればかなりの数が被害にあっていることになるので、作戦に従事した人間は死罪が妥当だろうとのこと。


 ただ、レベルが高いので奴隷の首輪をつけて、強制労働で死ぬまでこきを使うと言う線もある話だと。


 そこらへんは……被害の受けた国と言いたいところだが、住人を捨てて逃げる貴族を領主にしていたので、信用できるとは思っていないから、王国に丸投げかな? 半分くらいは貰って後で、生贄にするか、強制労働か考えるかな。


「捕まえたのはシュウ殿でござるから、半分も渡す必要はないのではござらんか?」


「SSランク冒険者は、金で勇者とダンジョンマスターを何とかする要因だから、俺たちが気にする必要はないが、その後に来る王国の騎士団たちに、目に見える成果が無いと後で面倒そうだから、渡してやった方が後々面倒がないだろ」


 バザールの言う通り、渡す必要はこれっぽっちもないのだが、後でグリエルたちが聞かされる愚痴の事を考えれば、これ位渡しておいても問題ないだろうと考えている。


 もっと言えば、生贄は無くても問題ない。自分で魔物を召喚できるので、そいつらを殺させるのでも問題なかったりする。金を払うなら、全部渡してしまってもいいんだけどね。さすがにただで全部は良くないだろう。


 金は全部今回従事した兵士たちに分配できるので、ボーナスという形で渡せれば、今回戦闘はしていないが死ぬ可能性があったので、少しは報いてやらないといけないと思っている。


 バザールが、拷問の終わった一般兵を連れてきた。


 かなり疲弊しており、もうやめてくれ、何でこんなことをされなきゃいけないんだ、などと言っているので、


「お前たちは、街を襲って住人を連れ去ったよな? その時に、邪魔になる人間を殺さなかったか? その人間たちが、殺さないでくれって言ったはずだけど、お前らは殺したんだよな?」


「確かに殺したが、お前たちには関係ないだろ! なのにこんなことをしていいわけないだろ!」


「お前って、バカなのか? お前たちが襲った街だって、お前らと戦争してたわけじゃないだろ? なのに襲って殺して連れ去った。連れ去った先が、どんなにいい場所だったとしても、お前らのした行為は盗賊と変わらないんだよ」


「シュウ殿、待つでござる。例え戦争でも、街を襲って住人を連れ去るのは、さすがに条約を考えると問題ありでござる。それに、こいつらの集団は国として認められていない武装集団でござるから、盗賊と変わらないでござるけどね」


「ただの犯罪者に選択肢はないってことだ。それに俺は、お前らが次に標的にしていた街の領主だから、無関係でもなかったりするんだけどね」


 いい笑顔でそういってやった。


 そこまで言われても、罪を認めない奴らだったので、ちょうどいい実験台として使ってやろう。


 10人ごとに別けて、5つの薬剤を試すことにした。


 薬剤をこぼし火で炙りしばらく経つと、5つの薬剤全部が効果を発揮したのか、毒薬の3つのグループは、泡を吹き痙攣して、汚物をまき散らしてから死んだ……


 麻薬の2つは効果が倍増でもされたのか、無幻爆弾を運ぶ奴隷たちより、ヤバい状況になっていた。


「麻薬って、こんなに効果を発揮するものでござるかね? 全員が涎を垂らして、危ない表情をしているでござるよ」


 俺も正直驚いた。麻薬ってこんなんだっけ? 使ったこともなければ、使っている人を見たこともないので、俺には映画でたまにあるワンシーンしか、分からないのだ。あれだって、本当にあの通りかも知らないので、どうなのやら。


「これで分かった事は、勇者やダンジョンマスターは危険性を伝えてはいたけど、使い潰すつもりだったっポイな。こうなると、勇者とダンジョンマスターは、歩調を合わせているっていうのが正しいかもしれないな」


 情報は集まってきたが、麻薬や毒の対策は、SSランク冒険者たちにあるのだろうか? ないのであれば、ダンジョンのような限られた空間だと、致命的なのだが大丈夫だろうか?

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ