表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2413/2519

2413話 対応はどうする……

アクセスありがとうございます。

 地球の道具を使われた場合のことを考えていなかった俺たちは、戦争になった際の厄介さを考えさせられることになった。


 ガソリンが燃えることによるダメージは、ある程度レベルの高い人間からしたら大したことはない。だけど、全身火だるまにされた後の酸欠はどうにもならないため、窒息死で死んでしまう。燃えている状態でも高速移動ができれば、息は吸えるかもしれないか?


 魔法の火とガソリンの火では何が違うのかわからないが、肉体に与えるダメージが2つで違うんだよな。Lvの低い魔物であればどちらでも変わらないのだが、あるLvを超えてくるとガソリンの火ではダメージを負わずに窒息死で死ぬようになった。


 これは人間にも適用されるようで、投石機なんかでガソリン入りのツボをばらまかれたら、何人の兵士が窒息死で死ぬかわからない。それだけではなく、毒のツボでもかなり厄介なことになる……


 ある程度知性のある魔物を使って、放射性物質をばらまいたらこちらとしては致命的なダメージを負うが、相手は知性のある魔物が被曝するだけで、敵の人間には影響ないようにしておけば、こちらを殺すことは可能だろう。


 さすがに、土地に濃く残る放射性物質は使わないだろうが、毒くらいは普通に使ってもおかしくないと思う。この世界なら、消毒するために一面を焼け野原にしたところで、咎められることなんてないからな。


 ある程度の毒であれば、万能薬で中和できることは確認しているが、俺の知らない毒で万能薬がきかなかったら、かなり悲惨な状況になってもおかしくない。それこそ、クダスンデスのような毒じゃないけど毒のような効果を発揮するものもあるので、注意が必要だったりする。


 こればっかりは対策をすべて考えるのは、不可能だろう。だけど備えないわけにはいかないので、どうすればいいのか頭を悩ませることになる。


 俺たちは悩んだが、どうにもならないと頭を抱えることになる。


 生身の人間である以上、どんなに頑張って対策をしても限界があると思い知らされる。もっといえば、対策をすればするほど身動きが出来なくなってしまう感じだな。


 ただ、俺たちにはそれを解決する方法もあるのだが、それをレイリーが良しとするかは分からない。


 俺たちが出せる対策方法は、パワードスーツにマスクをつける方法で毒も放射能も遮断する方法と、生身の人間を使わない方法だな。


 レイリーからすれば、今回はどちらも使いたくない方法だろうが、敵が地球の危険物を使うとなれば話は別だと思うが……どう判断するんだろうな。


 毒でも呼吸によるものと皮膚からも侵入するものがあるから、マスクだけでなんとかなるとは言えないんだよな。


 俺たちの頭が限界に達したところで、レイリーから連絡が入る。


「わざわざすいません。ガソリンや燃えるものに関してはおそらく何とかなると思いますが、問題は迫撃砲や毒、それとよくわかりませんが放射能というものが厄介ですね。対策は考えてみましたが、どれも万全とは言えません。そもそもどうしてもいいのかわからないです……」


「俺らも頭を悩ませているから、知らないレイリーたちが対策を思いつかないのは仕方がないかと思うよ。俺たちが出せる対策としては、パワードスーツとマスクの着用か、そもそも人間を使わない方法なんだよな。レイリーの考えからは逸れてしまうけど、本当にこれしか思いつかなかった」


 その考えに至った内容まで、細かく話している。


 その中には、知識がないから難しい内容の話も多いが一貫していえることは、対策を重ねれば重ねるほど身動きがしづらくなるというものだ。


 レイリーは頭を悩ませるが、戦争の経験をさせたいが、一方的に殺されるような経験をさせたいわけではない。


 兵士は時間をかけて育てる必要があるというが、本当にその通りだとおもう。その間のお金も馬鹿にならないが、ディストピアでお金は気にする必要は今のところないから、この時間というのがネックだ。


「敵軍にそれらしきものがあった場合は、今回の作戦をシュウ様にとっていただくことは可能でしょうか?」


「それはかまわないよ。むしろ、そういうのがあるのに無策で突っ込むのなら、レイリーの指揮官としての資質を問う必要があったかもしれない。対策があったなら話は別だけどね」


 少し安心した様子を見せるレイリー。自分で今回の戦争は前に出ないように言っていたせいか、頼ることにすこし後ろめたい気持ちがあったようだな。


 ダンジョンマスターと勇者ということで色々想定してはいたけど、ダンジョンマスターの召喚能力をあまくみてたよ。自分で召喚できるんだから、相手だって召喚できるんだよな。そう考えると、無数に考える必要が出てくる……


 向こうもダンジョンマスターがいると分かれば、生ぬるい攻撃はしてこないだろうから、最悪の事態も想定する必要があるだろう。


 基本的になんにでも対応できるように、S級スケルトンと人造ゴーレムを配置することにした。


 状態異常がきかない最強のコンビだな。片方はアンデッドで骨だけ、片方は生物ですらないので状態異常も何も関係ない。機械でもないので、壊す以外に止める方法がないのが人造ゴーレムだったりする。


 後は、可能な限り魔物は使いたくない。相手に勇者がいるので、魔物特効が本当に怖い。ただただ経験値をあげるようなものだからな。


 可能な限り、相手にうま味を与えないようにしないとな。


 魔物を大量に使われた場合も考えておかないと、今ある数だけでは対応ができないかもしれない……どうするべきか。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ