表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2389/2519

2389話 苦しいからヤメレ

アクセスありがとうございます。

 お腹がいっぱいになった俺は、ゲームするエリアで横になることにした。シンラたちの邪魔にならないように隅の方で……と思ったが、シンラも食べ過ぎて隅の方で寝転がっていた。珍しい事にプラムとシオンの2人も食べ過ぎてシンラの隣で寝ている。


「こういう所は、本当に似てるわね」


 様子を見に来たカエデが俺たちの様子を見て、そんなことを言う。分かってたけど、わざわざいうことも無いと思うんだけどな。


「シンちゃんが食べ過ぎるのは予想していたけど、プラムとシオンも一緒に食べ過ぎで寝るとは思わなかったわね。この子たちは、シンちゃんの食べる物に興味があるだけで、食事自体は美味しければ何でもいいとおもってたわ」


 俺も同じこと考えたわ。プラムとシオンって、シンラの物に興味があるだけだと思ってたけど、今日の様子を見る限り、お肉も好きなんだな。


「ご主人様、お肉だけではなく、食事にもしっかりと興味がありますよ。食事の好みに偏りはありますが、好き嫌いは無く出された物はしっかり食べています。今日は好きなお肉が食事に出てきたので、食べ過ぎたのだと思います。熱い鉄板を使っていましたので、取り合いもしておりませんよ」


 そういえばシンラの食事を奪ってなかったな。多分前に危ない事をして、シルキーたちに怒られたんだろうな。それで、危ないものを使う時は、こっちのいうことを聞いてくれるのだろう。


 シンラたちの鉄板は熱いと言っても、保温できるだけでそこまで熱くはないが、危ない事は危ないとしっかりと教えてくれてくれたのだろう。


 ミーシャたちは大丈夫だとは思っているが、弟妹たちが食べ過ぎて寝込んでいるのを心配して、近くで様子を見ている。ゲームはせずに近くで本を読んでいるが、チラチラとシンラたちのことを見ているから、心配なんだろうな。


 3人が全員寝込むことなんてなかったから、気になるんだろう。上の子たちは感染症で寝込んだことはあるのだが、下の子たちは初めてだからな。誰か1人が、体調を崩すことはあっても、3人同時はないか。


 心配されている理由が食べ過ぎによるダウンって言うのが、なんともいけないけど、俺の子どもって感じだよな。


 ミーシャたちも良く食べるけど、食べ過ぎたことは無かったっけ?


 そう考えると、この子たちは食い意地がはってたりするのかね?


 家族が多いと、おかずの取り合いがあったりするって話だけど、うちでは余っても保存できるから取り合いになるってことがないんだよな。今日みたいに1人ずつにオカズが準備されることもあれば、大皿で準備されることもあるけど、無くなれば補充される。


 朝食に限って言えば、ビュッフェ形式なので自分でとるのを選べるからおかず戦争には縁がない。


 唯一おかず戦争ではないが、俺の食べるものが押し付けられることはあるな。ミーシャたちが料理をした時は大半が俺の胃袋におさまる。作っている量は多くないし、俺のために作ってくれているので、多少無理をしても食べるようにしている。


 毎回俺というわけではなく、妻たちにも作っていたりする。好みによって、作る相手を変えてる感じだろうか? 作った物で好みに合わせて配膳していたりする感じか?


 お腹が苦しい。お肉だけで2キログラムだから、余裕かと思ってたけど、案外お腹にずっしりきていて苦しいぞ。


 食べている時はそうでもなかったのに、食べ終わったあたりからかなり胃袋が厳しくなったな……お腹に入って膨らむような食べ物でもないけど、何でこんなに苦しいんだろうな。


 もっと食べても平気な時はあったのに、今回はなんでダメだったのか分からないな。


 でも、苦しいけど満足感はかなり高い。


 いつの間にかシンラがコロコロと転がって俺の近くへ来た。プラムとシオンはお互いに抱きつく形で、少しお腹が苦しそうにしている。抱き着いているから苦しそうってわけではないはずだ。


 抜け出してきたシンラが何をするかと言えば、俺のお腹の上で垂れなんちゃらみたいな感じで、ぐでーっとしたかったらしいが、俺もお腹が苦しいから勘弁してもらいたいのだが?


 そんなことを聞くやつでもなかったな。少し時間が経っていて、先ほどまでの苦しさは無いが、それでもシンラに乗られると、うってなるから加減してくれよな。


 二日酔いに苦しんで床をはいつくばっているような動き方で、俺のお腹の上に乗ってきた。お腹に乗られて気付いたのだが、乗られても思ったより苦しくなかった。お腹が苦しいと言っているが、苦しく感じているのは胃の辺りで、腸の辺りは大したことがないようだ。


 シンラが落ち着くまでは……寝てしまうか。シンラが起きたら起こしてもらうようにお願いし、少し苦しんでいるシンラの背中をポンポンと撫でている間に、眠りに落ちていた。


 急に意識が覚醒して、何事かと周りを見渡す。


 俺が急に覚醒した原因は分からなかったが、シンラの顔が少し楽になっているような表情をしている気がする。


 少し楽になったなら、風呂に入れてやらんといけないが……どうするべきだろうか?


 シルキーたちに助言をもらって、もうしばらくは休ませてあげておいてくださいだってさ。


 俺の上でまだ寝ているので動くことは出来ないな。俺が寝ている間にプラムとシオンが起きて近くにきたと思ったのだが、2人とも寝ながらシンラの場所を探して、コロコロ転がっていたらしい。その様子も見てみたかったな。


 動けないけど重みがかかっても苦しくなかったのは、不幸中の幸いだろう。


 もう一度寝てしまおう……


 寝ようとして寝れなかった。俺は昨日の件もあるから寝てても何も言われないが、シンラたちは寝すぎてしまうと、夜に寝れなくなってしまうので、無理やりにでも起こすべきだだってさ。そのついでに起こされてしまい、もう一度寝ることができなかった。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ