2386話 自由過ぎる
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小言を言われている最中に、面白い事があった。
笑ってはいけない場面なのに、その空気をぶち壊し俺を笑わせようとしているのかとさえ思った。
それが何かというと、俺が反省の意を込めてシンラたちがゲームをするエリアで正座をしていて、妻たちは見守る時に使っているソファーにかけている状況で、小言を言われていた。
何を思ったのか、シンラが妻たちが小言を言っている前で、腕を組み俺の方を見ていたのだ。それだけだったらまだよかったのだが、何故かドヤ顔で鼻を膨らませていたため、思わず笑いそうになってしまったんだよな……
全く、違う意味で我慢させられるこっちの身にもなれよ。しばらく、ふんふんと頷いたりドヤ顔をすると満足したのか、立ち去っていったので本当に助かった。もう少し長くいたら、笑っていたかもしれない……
解放された……と言っていいのか、小言が終わるとタイミングよく昼食が準備された。妻たちはお弁当の様な物を受け取って出かけるメンバーもいた。俺と同じように食事を取るために残った妻もいるが、お疲れ様といった感じで生温かい感じでこちらを見ていた。
昼食は……あまり味が分からなかった。怒られるわけではないが、俺の体を心配して、こちらの事を思って言われるので、こちらとしても善意からの小言なので困ってしまう。精神的に参ってしまっているので、味が分からなかったのだろう。
精神的苦労を感じたことによる疲労の回復を図るために、寝ようと思ったが……先にお風呂へ入ろう。自分の一番リラックスできる場所で休んでから、寝ることにしよう。
今日の俺は贅沢をする! 有り余るDPを使って全部に入れないだろうが、知っている温泉を片っ端から召喚して並べていく。どうやって源泉を確保しているのかは不明だが、DPとダンジョンによる不思議パワーで可能にしているのだろう。
温泉だけではなく、サウナも専門誌などで紹介されている評判がいいというサウナを、いくつも作ってみた。時間はいくらでもあるので、長い目で見て利用していこう。
眠気は強いが、寝る前にすっきりしたいので、遠慮なく楽しむことにしよう。
新しく温泉マイワールドを作ったので、シルキーたちへ知らせておく。もし部屋に起こしに来た時にいなければ、向こうで寝ている可能性があるので予備に来てほしいと言っておいた。
前にも似たような施設を作ったのに、またですか? みたいなことを言われたけど、気にしない! だって、俺の数少ない趣味みたいなものだからな!
精神的に披露しているが、肉体的には眠いだけで元気なので……一発目はサウナに入ろう。ブッ君で小説を読むようなことはしないが、動画は流せるようにしているので、最近日本ではやっているらしいVチューバーとやらの歌枠でも聞いてみるか。
ネット発の歌手もいるんだな。俺がこっちに来る前だと、ニ〇ニ〇動画の投稿で歌ってみたで有名になった人もいたっけな? 歌ってみたって、〇ーチューブとニ〇ニ〇動画はどちらが先だったんだろうな?
全世界で利用されている〇ーチューブの方が早い気はするが、日本ではニ〇ニ〇動画の方が先に流行った気がするけど……どうなんだろ。
経過に興味はないので放置するとして、DPで召喚できるモノに過去のライブ映像や動画もあるから、本当に日本にいるのと変わらないんだろうな。
その中から、歌ってみた系に絞って検索してみた。
日本にいた時にあまり興味がなかったが、そんな俺でも知っているグループが出てきた。この人たちはVチューバーとは関係なく、もともと個人で活動している人たちが集まって、色々な曲をアレンジしてライブをしていた人たちだな。
でも、今回の目的ではないので、後で見れるようにリストへ入れておく。
ん~やっぱり、メジャーデビューというか、ランキングに入った事がある人たちから聞いてみるかな。
星が名前のモチーフになっているVチューバーかな? 同じ箱でサイコパスとか言われることもある、危ない人っぽいけど……歌は凄かった。歌を選ぶ気はするが、力強い歌声ははまると圧巻の一言だった。
歌声で世界観に強引に引きずり込む力強さがあり、魅力的な歌声だったな。
その他にも、色々なVチューバーがランキングで紹介されていた。全部は聞いていないが、サビの部分などをいくつも聞いてみた。
オリジナル曲と言われる、個人が自分のために作った歌を売りだしたり、動画として投稿したりしているモノを中心に聞いていた。
少し温度の低めのサウナなので、1回のサウナで大体1分ずつくらいを10曲ほど聞いて水風呂、というサイクルを3回繰り返して30曲ほど聞いた。同じ人の物も聞いてみたかったが、いろんな人がいるので今回は全部違う人で統一してみた。
歌の素人に上手い下手を評価できるほどの知識などは無いが、俺個人の話として言うなら……アイドルと呼ばれている人たちより、全然好みの歌声だったりするな。
特に多人数で歌っていると、一人ひとりがそこまで上手くなくても、そこそこ聞ける歌になるって言うからな。仲には本当に上手いと感じる人もいるけど、そう多くはないだろう。
それに対して、個人で歌を出している人たちは、独りで歌うことが前提なので、ごまかしがしにくい。歌が下手でもミックスする人の腕で上手く聞こえたりもするから、この人たちもそうなのかな?
そう思ったので、水風呂に入っている時に、生放送のライブも流してみたりして聞いてみた。
うん、普通に上手く感じる。仲には苦笑いをしそうになる人もいたけど、その人でも歌が合えば上手く感じるのだから不思議だった。歌う歌でこんなに歌い手の印象が変わるもんなんだなと感じた。
後半は、ライブの切り抜きを中心にランダムで流していたので、自分の好きな傾向が分かった気がする。
俺の基準はやっぱり、歌手や歌声ではなかった。歌声ではあるのだが、歌に合っているということが大事ということだ。前から自覚はしていたが、やはりということだろう。
好きな歌手でも、歌によっては拒否反応が出るくらいには好き嫌いが激しい。そんな俺でも、心地よく聞いていられる歌が多かった気がする。
多分だけど、色々な人の歌を聞いていないだけで、俺が好きな曲が沢山あるんだろうな。
食わず嫌いならぬ、聞かず嫌いってか?
今回一番印象に残ったのは、始めに聞いた星の人と同じ箱の、握力が異常に強い天使というキャッチコピーのライブ映像だったな。ロングトーンが印象的で、誰かのカバー曲だったみたいだが、自分の歌に再構築していたな。
なぞって歌うだけではなく、自分の物にして歌えるって、すごいな。こういったアレンジって、自分でするんだろうか?
体力的にも力尽きたので、歌を流しながら涼しいエリアにエアーベッドを置いて眠りについた……
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