表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2313/2519

2313話 色々な可能性

アクセスありがとうございます。

 大薙刀を振るっては、どの動きが違う、この動きは良かったんじゃないか? といった内容を話し合いながら、無理のない動きを模索していく。


 基本の型となるものに、人間の体の動きを考えていないものは相応しくないと、3人の意見が一致したので、不自然な動き無理な動きは極力取り除いている。


 バザールは基本が骨なので、自分でも振るって無理のない動きを調べることはできないが、配下のスケルトンに武器とスキルを与えて、色々振り回させて動きを観察することもしている。


 スキルをカンストさせたスケルトンと同じ動きをしてみたが、ビビビッと来ることは無かった。多少動き亜衰期はするが、その程度だったから真似するのは止めて、自分たちで動きを探る形にシフトした。


 綾乃は、運動に関してはポンコツ過ぎるので、動きをトレースできる人造ゴーレムを持ってきて、俺やスケルトンたちの動きを覚えさせ、今まで蓄積した他の武術の動きを取り入れられないか、検討している。


 同じ動きをしていてもビビビッと来る時と来ない時があるのは、何が違うのだろうか? 寸分たがわぬ動きとは言わないが、型としてまとめようとしているので、かなり完成度は高い動きだと思うのだが……


 多少ビビビッと来る確率が増えた気がする。それも100回に1回が99回に1回程度の変化だから、本当に気がするだけなのかもしれないけどね。


 15時でおやつの時間が過ぎたが、もう少し後で食べることを話しているので、もう少し頑張ってから休憩だな。


 基本的に大薙刀の重心から見て、刃から離れている方を持って振るっている。だけど、長巻に近い扱い方をするなら、重心から刃側を持って振るうのもありなのだろうか?


 俺のステータスに合わせて刃を大きく作ってあるが、柄には鉄芯が入っているので刃の所には重心がない。鉄芯を入れていなければ、おそらくは刃の根本付近に重心が来ているくらいには刃が大きく作られている。


 そんな大薙刀を短く持つ……でいいのかな? 重心より刃側に左手を添える。


 ……


 おや? 持っている感じが、長巻と全く違うな。物によっては似ている物があると思うのだが、俺が先日使った長巻の感覚と違う……


 そりゃ武器の形状が違うなら、当たり前だろうと思うけどそうではないのだ。


 俺が使っていた長巻は、重心が刃の部分にあるやつだったんだよな。柄は刀みたいな造りで長くなっているだけで、俺の大薙刀のように鉄芯が入っているわけではないので、俺の使っている大薙刀と大分違う位置に重心ある。


 刀も重心は刃にあったな。重心が柄にある武器で使ってたのは、おそらく槍だけかな? 棍棒の場合は、柄だけというよりは、全体が攻撃する場所であり持つ場所だからちょっと違うよな。


 俺がスケルトンたちの動きを真似てもしっくりこなかったのは、そういう事だったのかもしれないな。本来の薙刀とは違う位置に重心があるせいで、同じ動きをするには無理があるのかもしれない。


 今まではそれをスキルが補ってくれていて気が付かなかったが、改めて考えてみるとかなり納得できる内容だな。


 即席栽培の所為で、基本をスキルに頼り過ぎていた部分があったのだろう。本来なら、スキルを覚えたりLvを上げる過程で色々覚えていくはずなのに、そこをDPで済ませてしまっていたので弊害があったのだろう。


 スキルが無くなってすぐに気付けなかったのは、スキルからの知識や技術に頼っていたことや、特注の武器を使い続けていたせいで、そこら辺の判断ができなかったのだろう。


 俺たちが始めた型の作成は、薙刀のスキルでも亜種の型の可能性が高いかな。そもそも大薙刀って言う武器がこの世界には無いので、俺と同じような武器を使うためには特注する必要がある。その上、重量が増えてしまうが柄に鉄芯を入れないと、同じような動きはできないだろう。


 この武器で他の人間が訓練してても、薙刀のスキルは覚えられないんじゃないだろうか? そういう意味では、亜種になると思った。


 今更メインの武器を槍に近い長巻に変えるつもりはないので、この武器で訓練を続けてこの武器を使い続ける。


 短く持っても持たなくても、突きという攻撃の選択肢があるので、狭い場所で振り回すことができなくても、攻撃の手段は一応ありそうだな。


 まぁ、それなら刀を選ぶか……大薙刀をしまって素手というか、手甲を装備していれば徒手格闘にすぐに移行できるか。刀もありっちゃありだが、始めから動きを確認していくなら、スキルの補正が消えているから多少手間はかかるがありなのではないだろうか?


 大型の敵であれば、打撃や浸透勁などで攻撃して、俺より少しデカいくらなら、投げ技なんかも攻撃手段として増えるから、ちょうどいい気がする。


「ねえ、シュウ。浸透勁の話を聞いて思ったんだけど、攻撃スキルって使えるの?」


 おや? そういえば、スキルを使っていなかったから、使った時の事を全く考えていなかった。頭には思い浮かんでいたのに、何で盲目に使えると思ってたんだ?


 綾乃に言われて、攻撃スキルを試してみた。


 結論を言うと、まったく使えなくなっていた。攻撃スキルは、発動すると強制的に攻撃の動きをしてくれるのだが、それが無くなっていたのだ。普通に同じことをするよりは、結構攻撃力が高くなっている。


 同じく浸透勁も使えなくなっていた。


 攻撃スキルの動きは自力で再現できる。そういう意味では、スキルが無くても浸透勁を使うことができるはずである。その方法は分からないので、確認したいことリストにでも入れておこう。


 攻撃スキルは使えなかったが、聖拳や魔拳は普通に使うことができた。この2つは攻撃スキルというよりは、付与魔法に近いスキルだからかな? 強制的に体を動かすわけではなく、拳に属性の効果を付与するだけだからな。


 それなら、対象に触れて発動するだけの浸透勁も使えそうではあるが、対象に触れた状態で体の中を強制的に動かされているのかもしれない。魔力を使って攻撃してたりするのかね?


 今日はタイムアップみたいだな。


 ブラウニーたちがおやつの準備を始めたので、今日の訓練はここで終了。綾乃とバザールも協力してくれてありがとな。訓練は明日も続けるから、気が向いたら来てくれ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ