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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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2214/2519

2214話 適正にかける相談相手

アクセスありがとうございます。

「シュウ君、シンちゃんたちも一応船に乗ったことあるよ。もっと小さい時だから覚えてないだろうけどね。良く動くようになってからは、危なっかしくて連れてけなかったけど、今ならちょうどいいかもね。何日か区切りでディストピアに帰って来てくれれば、私たちも一緒に行けるしね」


 妻たちに相談したところ、ミリーが色々説明してくれた。シンラたちも船に乗ったことあったのか。ただ船に乗って遊ぶだけだから、海の上を動く家にいるだけみたいな物なんだよな。景色は変わり映えしないし、魔物も多いし、気分だけでも……


 って、クルージングで景色を楽しめるような場所を作ればいいのでは?


 俺ってば天才! マイワールドなら魔物を完全に排除できるし、環境次第だけど好きな動物を放し飼いにすることができる……


 そうなるとこっちにはない、動物園とか水族館とか作るのもありか?


 ディストピアとギリギリでゴーストタウンなら、広められるかな……でも、この世界の人が水族館を見て、和んでいる光景が思い浮かばん。食料が泳いでるみたいな感じになりそうだ。


 それに動物園はないけど、俺の従魔と触れ合ってる子どもたちは、ふれあい動物園より上を他の新鋭るような物だしな。興味なさそうだな。


 やっぱり楽しめるのは、景色くらいかね。


「シュウ君、色々考えるのはいいけど、百面相になってて不気味よ」


「っといけない。まだ詳しくは決めてないけど、ゲートで行き来できるようにするから、別にディストピアに帰ってこなくても、門との行き来はできるぞ。もっと言えば、ディストピアの家くらいにはゲートを繋げる予定だから、何か用事があればすぐに帰ってこれるよ」


 船とかにゲートを設置できないと思っていたのか、妻たちは交代交代で船に乗るつもりだったようだ。


 日帰りも可能だと分かると、また話し合いを始めてしまった……何のための話し合いか分からないが、昨日みたいにピリピリしていないから、放置でも問題ないだろう。


 俺は、景色の相談をするために、バザールと綾乃に会いに行くことにした。


「はぁ? インドア派の私に聞いても、そんなの分かるわけないじゃん! おうちサイコー! 太陽は最低! 結論として、コタツミカン最強!」


 コタツミカンが強いのは分かるが、何でそれが結論なのかは俺には分からん。


「某に聞いても、数百年穴倉に閉じこもっていたでござるから、外の景色を見ただけで感動したでござるよ。自然の色はいいでござるな」


 根本的な問題として、こいつらに相談したことが間違いだった。


 動物園や水族館の話をしてみたが、自分たちがそんなところに行くことがあると思っていたのか? みたいなことを聞かれてしまった。動物園に関しては、モフモフたちが近くにいるから興味ないと……従魔たちも可愛いからな。


 相談する相手は、子どもたちにしてみよう! シンラたちはともかく、ウルやミーシャたちなら、写真を見せれば見てみたいと答える景色があるかもしれない。


 ブラウニーたちに子どもたちの様子を聞いてみると、そろそろ昼食なので食堂に集まってくるだろうとのことだ。昼食を食べ終わったら、子どもたちとスキンシップを取りながら、キレイな景色の写真でも見せてみるか。


 朝食を食べそびれていたので、お腹が空いていたはずなのだが、いつの間にか空腹の事は忘れて違うことに没頭していたな。


 食堂へ戻ると、シンラたちは追いかけっこを止めて、スライムクッションに埋まりながら、タブレットでアニメを見ていた。そのタブレットを保持しているのは本人たちではなく、スライムたちなので疲れた様子などは見せていない。


 ん~、大人が使うと小さく見えるタブレットでも、子どもが使うと大きく見えるな。相対的なものだから、理解はできるが……何というか、お得感があるな。


 食堂にも大きなテレビはあるのだが、そこで見ないのは治療師たちの子どもに配慮しての事らしい。ピーチがみるならテレビではなく、タブレットで見るように言ったようだ。


 治療院の生活も、一般的な家庭から見ればかなり裕福な生活だが、それでもここでの生活よりは低くなってしまうのは仕方がない。その高くなった生活水準でも、いくつもの街のトップである俺や俺の家族ほど高くなることは無い。


 大型テレビが置かれているのは、領主代行の館やゴーストタウンくらいで、他の関係各所にはほとんどない。関係各所にはパソコンが支給されているので、治療院にもある。でも、そういったパソコンではアニメなどは見れないので、一度見せてしまったら続きが気になってしまうだろうから、見せないようにしている。


 そろそろ食事の時間だということで、ブラウニーにタブレットを取り上げられたシンラたちは、良く分からない体操モドキのような動きをして、体を伸ばしている。


 指定された席に着くと、食事を食べ終わるまでここを動かん! といった雰囲気を纏いだした。シンラってなんでこんなに食事にこだわるんだろうな。食事前のこいつって、いつもこんななんだよな……何がしたいんだろうな。


 昼食は、ポトフにパンがベースで、各種サラダが出された。


 俺の食事としては質素だが、料理しているのがブラウニーなので、めっちゃ美味い。こんな食事でも、治療院の子どもたちからすれば、サラダの分だけ豪華なようだ。


 だけどな、このポトフ……シチューにするとめっちゃ美味いんだぞ。何でか分からんが、ブラウニーたちの作るポトフは、そのままでも美味いのにシチューにしても美味いという、謎の仕様なんだよな。


 そのシチューは、夜に出てくるぞ。パンにつけても美味いし、ごはんと一緒に食べても美味いぞ!


 食事が終わり、食事休憩をするために各々くつろぎ始める。


 俺は、ウルとミーシャたちを呼んで、相談を始めることにした。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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