2209話 施設の下見
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ブラウニーたちに強制的に話し合いを中断させられ、おやつを食べることになった。
頭を使ったので、甘い物を準備してくれたようだ。そういえば、グリエルもガリアもおじさんだが甘い物が好きであり、俺とおやつを食べる時は、ケーキなどをぺろりと食べてしまうくらいには好きなようだ。
というか、この世界の人たちって、極端な味付けでもない限りは、好き嫌いなく食べる人が多い気がするんだよな。俺の周りには、その日の食事にも困っていた人たちが多いということもあるが、それを差し引いても多い気がする。
今日は、俺の好物であるチーズケーキだ。
少し甘めに作られたチーズケーキなのだが、レモンの酸味もあって甘みとマッチして美味い。普段と違うチーズケーキを準備するなんて、今日の事を予想でもしていたのだろうか? 話し合いを始めてから作り始めては間に合わないので、先に準備していたのを出したのかな。
リフレッシュした後に、先ほどまで設計していた施設を拠点の地下に作った。
3人も時間は問題ないということで、作った施設の見学へ行くことにした。妻たちも誘いたかったのだが、みんなはまだ話し合いの真っ最中なので、同行は拒否されてしまった。代わりと言ってはなんだが、レイリーと副官を呼んで意見を聞くことにした。
「これがシュウ様の言っていた娯楽施設の完成形ですか……運動できるスポーツジムが少し小さく感じるのは、気のせいでしょうか? スーパー銭湯は、ディストピアにあるのと同じくらいな気がしますが……」
「思ったんだけどさ、ここの兵士たちって普段は訓練してるだろ? それなのに休みの日まで運動をしたくなるかなって思ってな。普段と違う運動……水泳できる場所なんかは、広く場所を取っているぞ」
レイリーと副官たちは、自分たちの一日の行動を思い返して納得した。いつも訓練しているのに、休みの日まで体を酷使する兵士はいない。遠征に来ているので休むことも仕事の一環であるため、そう言った施設は利用する人が少ないだろうと思い至ったのだろう。
水泳で全身運動をしてもいいが、度が過ぎなければ普段体を酷使している兵たちには、いい体やすめになるので広く場所を確保している。
スポーツジムの水泳以外の場所は、ここに腹炊きに来てくれる人たちに対しての、娯楽施設に近いからな。
それに、兵士たちは結婚したいランキングで上位を走り続けているから、出会いの少ない兵士たちにもいい機会になるだろう。ただ、ここに働きにくる人たちは、何かしらお金に困って事が多いので、それが負担にならないか心配である。
訓練一辺倒の兵士もいるから、質の悪い人たちはここに呼ぶつもりは無いので、いい出会いではあると思うんだよね。
言葉にしたらあれだけど、うちの兵士たちって結構金持ちなんだよね。自分が理由じゃないのに苦労している人たちで、正確が歪んでいない人たちは、幸せになってほしいんだよね。
「なるほど。遠征に行くことを拒否する兵士はほとんどいませんでしたが、更に出会いが無くなると嘆いていた兵士たちには、とても嬉しい話かもしれませんね。お金でもなんとかできる事でも、兵士の家族になれば福利厚生で家族にも、良い治療をしてあげられますからね」
「確かにそうですね。自分の事に時間を取れずに働き詰めの人もいますし、家族に病気やトラブルがあって、仕事中心の生活をしている人は、少なくないですからね。そういう人たちの中で、正確がいい人と兵士たちが結ばれるのは、嬉しい事ですね。苦労していた分、しっかりと支えてくれそうですしね」
副官二人が、兵士たちのメリットと、働きに来る人たちのメリットを話していた。
「確かにいい事ではあるが、兵士たちが家族になれば治療を……みたいなことを言わないか心配ですな。確かに契約書にも、兵士募集の時にも打ち出してはいる方針ですが、それを利用する奴が出てきたら困りますな」
レイリーは、特典の話を餌に食いつかせようとする兵士がいたらと考えているみたいだ。
「その話をして立場を利用するようなら、兵士をクビにすると通達を出せばいいんじゃないか? 兵士になってもらう時の契約書に、人々の模範となるように心がけるみたいな項目あったよな? それを適用して、ふさわしくない行動として認定することを通達すれば、バカな事をする兵士は減るだろう」
「本当ならゼロを目指したいのですが、数千人もいれば、1人くらいは問題を起こす可能性はありますからね」
兵士たちへの対策はこれで問題ないだろう。来る人たちにも、しっかりと注意を促しておかないとな。
「シュウ様、兵士たちにも通達を出すとして、働きに来てくれる人たちには、正確に話をしておくべきではないですか? 兵士たちとくっ付いてもらえるのは、こちらとしても嬉しいわけですので、良い人がいれば積極的に行動してもらってもいいとか、許可を出してはどうでしょうか?」
む? 働きに来てくれる人たちの事を考えているつもりだったが、兵士たちを少し上に見た話しをしていたな。本来対等であるべきだ。優劣をつけてはいけないよな。
それに、兵士の家族の福利厚生は、1つの付加価値だったりするわけで、それを魅力に感じる人だって絶対にいるだろう。それだけで決め手になる人はいないだろうから、働きに来てくれる人たちに積極的に動いてもいい許可は、ありだと思える。
もちろん仕事をするだけでもいいけど、いい出会いの機会として利用してもらえればうれしいってことだな。
スーパー銭湯とスポーツジムは、他と大して変わらないので軽く覗くだけで終了する。次に娼館のエリアに行くが、
「人がいないのでピンときませんが、エリアが少し大きくありませんか?」
「それなんだけどさ、娼婦とか男娼って出来高払いに近いだろ。最低限生活できる給料の支給はしてるけど、稼ぎたいならお客をつかんで稼ぐ仕事だろ。でも、ここに来てもらうからには、基本給に当たる部分を高く支給しようと思ってね」
そうすれば、人が来なかったとしてもいつも以上に稼げる人もいるし、相手にする人が多ければいつも以上に簡単に稼げることになる。足りなくなるってことが一番の心配なんだよな。爆発させるつもりだったのに、相手がいなくて不発……違うところで爆発した! というのが最悪の想定だ。
気に入った子がいなくて、自分から不発にしたなら多少は我慢できるだろう。危なそうな奴がいたら報告するように言ってあるし、可能な限り兵士たちの暴走を抑えられたらいいんだよね。
「お酒飲むところは、ありかもしれませんね。自分たちで注文しに行って金を払って席に自分で運ぶ。小さな店ではできませんが、大きく色々な店があれば、実に効率的な気がします。お酒を飲んで羽目を外しすぎないことが心配ですが、そこはシュウ様にリビングアーマーなんかを置いてもらえたら、抑止力になりそうですね」
確かにトラブルが怖かったけど、抑止力になる何かがあれば、トラブルも減らせそうだな。いい案だ。
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