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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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2186/2519

2186話 呼び出す必要あった?

アクセスありがとうございます。

 妻たちも昼間からお酒を飲むつもりは無いらしく、お茶セットを注文して話を始めたみたいだな。全員甘い物が好きなようで、お菓子の注文もしている。


 妻たちは運動を良くしているから分かるが、グリエルたちの奥さんもスタイルが崩れてない気がする。やましい気持ちは全くないのだが、この世界でお金持ちの専業主婦だと、比較的ポッチャリさんが多い気がするんだけどな。


「シュウ様、言いたいことは分かりますが、私たちの妻はシュウ様の奥様のおかげで、今や私たちより腕っぷしが強いですよ」


 グリエルから言われた一言で、大体の事を察知した。


 俺の妻たちは良く運動をする。ジムもそうなのだが、戦闘訓練もなかなかのレベルで行っているのだ。それのおかげということは、グリエルたちの奥さんもそれに付き合って、レベルが上がっているということだろう。


 チラッとレベルを見させてもらったが、グリエルたちがレベル500に対して、奥さんたちは600を超えており、スキルも軒並み10になっている。これじゃあ、グリエルたちじゃ敵わないな。


 こいつらは庁舎の仕事などをしているが、奥さんたちは日中時間があるから、妻たちと運動することもあるのだろう。グリエルたちは、簡単に死なないようにレベルを上げただけだから、訓練した奥さんたちには勝てないのは当たり前か。


 腕っぷしの問題だけではなく、3人の奥さんたちは全員、夫を尻に敷いているタイプなので、精神的にも立場が上だったりするみたいだな。昔はそうでもなかったのに、今は奥さんたちの方が色々と強いみたいだな。


 俺も同じだとケラケラ笑っていると、妻たちに怒られたのでこの辺にしておこう。


 まず雑談を始める前に、グリエルたちはビールを注文した。これはこの世界で作られているモノではなく、日本のメーカーの物だ。3人とも好みが違うようで、メーカーの名前を言って注文している。お酒の名前だと思ってメーカーの名前を言っているあたり、面白いところではある。


 一応、地ビールみたいな形で、ブラウニーたちが作るビールもあるのだが、価値が高いので量を飲みたい場合は、1DPで半ダースは買えるメーカー品を注文するようになっていた。ちょっと贅沢したい時が、ブラウニーたちのビールということらしい。


 まぁ、地球の企業って本当に凄いよな。特に日本の企業の飲食物の努力はビックリする。高品質で大量に生産する技術って、本当に凄いもんな。


 よく言われるケースでは、チョコレートがあるだろう。


 日本で1コインで買える板チョコ等は、世界では考えられないらしい。高品質で低価格。上を見れば美味しいものは沢山あるが、あの値段でここまでの高品質を維持するのは、無理だと言われている。だけどそのせいで、高級チョコレートの浸透が薄かったりするらしい。


 安くて美味しい物があるのに、高いお金を出して買おうと思う人が少ないのだとか。他にも、日本人の口に合わせて作られているかいないかで、購入する人が増減するからな。


 個人的な話をすれば、俺は高級料理より、居酒屋とかの料理の方が好きだったりする。雰囲気もあるだろうけど、口に合うものが多いんだよね。


 俺はまだお腹がいっぱいなので、簡単に食べられる……枝豆あたりを注文しよう。グリエルたちがビールなら、枝豆も食うだろう。


 グリエルたちは始めにと言って、最近の庁舎での出来事などを話してくれた。


 庁舎の中で、何組かカップルができていて、そのうちに2~3組が結婚を考えているらしい。給料的には、どちらかが働いていればお金に困ることは無いので、子どもができたら退職を考えているのだと言っていたと教えてくれた。


 めでたい事ではあるが、庁舎って人で不足だったりするんだよね。優秀な人材が集まるから、出向という形で他の街へ行ってもらったりするので、人手が少なくなってしまうのだ。帰ってくるならいいんだけど、大体が領主代行に引き留められていて、帰ってこれないって言うね……


 そんな状況で人がへっても困るので、追加の人員を雇わないとな……とグリエルは渋い顔をしている。学校卒業する子たちに目をつけているようだが、卒業はもう少し後で、学ぶ時間も必要だから間に合うのだろうか?


 すぐに子どもを産むわけじゃないから、大丈夫かな?


 少し他愛のない話をして、今日感じた治療師たちの状況について話してみた。


「そう言われると、治療師たちは一見休みが多く見えますが、決まったシフトで働いていて、交換もあまりしていなので、自由な時間はかなり少ないですね。彼女たちの今までの苦労を考えると、この状態でも天国のような物でしょうが、かといって働く時間の調整は……難しくないですか? ゼニスさんどうです?」


「ん~、治療師たちの不満ってあまり聞いたことがありませんね。だれそれに付きまとわれているといった、人間関係であったり、引き抜きされたくないが強引に連れていこうとする人たちの相談位で……今までの環境を考えると、現状でも恵まれているのだと感じているのでしょうね。配慮が足りませんでしたね」


 そういって色々考えてみるが、人を増やして人員に余裕を持たせて、シフトをある程度自由に組めるようにするべきか? といった話が出るが、すぐに増やせるものでもないし、意識改善も行う必要があるので難しい……


「実験的に、その支部の治療師たちを全員休みにして、ブラウニーたちの店に招待するって言うのはどうだ? そうしたら、少し意識改善につながらないか? あの店は贅沢で多少高いけど、予約が困難ってことで価値が高い店だしな」


「休んでいる間に人が来た場合はどうするんですか?」


「新しく数人の治療師部隊を作って、そのメンバーに行ってもらうとか考えてたんだけど、どうかな? これなら全体の人数を増やすより簡単にできるだろ? 妻たちに相談して俺も協力すれば、実験はできると思うけど、悪くないんじゃないか?」


 3人がうなりをあげるが、現状できる事と言えばこのくらいしかないだろう。こいつらを強引に呼んでみたが、よくよく考えれば分かった事なのに……まぁ、たまにはこんな時間があってもいいよな。パワハラも激しいが、その分楽しんでもらえれば……


 しばらく、あーでもないこーでもないと4人で話し合った結果、治療師は同じ境遇の人たちを採用しているので、必要数に達したら新しく俺の言った治療師部隊を作ろうという話になった。その間に、俺や妻たち、他にも回復魔法が使えるメンバーで、治療師たちを休ませて支部のみんなで何かできればと計画することになった。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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