2153話 ウルの側付きは?
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一日目の作業が終わり、拠点へと帰る。大人は馬車ではなく徒歩で、子どもたちはスライムに乗って移動している。ウルは、少し大きくなったダマの背中に乗っている。ん~ウルは一人で行動することもあるから、ウル専属の従魔でもどうだろうか?
ウルの事を相談するならミリーかな? 少し移動してミリーに聞いてみた。近くにリンドもいたので、話に加わってくる。
「専属はいてもいいかと思うけど、本人は欲しがるのかな?」
「ウルの専属って、今はケットシーだけだろ? 近くにはいつもスライムたちがいるけど、あいつらは専属じゃないし、気の赴くままに近くにいるだけだからな。何もないとは思うけど、何かあったときに守ってくれる従魔がいると、こっちは安心するんだよな……」
「1人だけもらったら、ウルがミーシャたちにズルいって言われないかしら?」
「それはあるんだけど、その内ミーシャたちにもつけるつもりでいるから、もう少し大きくなったらってことじゃダメかな?」
「ん~あの子たちの反応は、想像し辛いからね……とりあえず、ウルに聞いてみるのもいいんじゃない?」
つける事には反対していないが、本人やミーシャたちの反応が気になるという感じだな。っとその前に聞いておかないといけない人がいたな。アマレロさんやい、いずれ子どもたちに従魔をつけようと思うけど、まず初めにウルにつけたいんだが、どう思う?
シルキーたちの中ではすでに答えがあったようで、聞いてすぐに返答があった。ウルには早めにつけるべきだとのことだ。もちろん理由も教えてくれた。ウルは頑張りすぎてしまうので、面倒を看る必要のある従魔がいれば、少し緩和されるのではないかと考えているらしい。
それに、俺たちに言われるより、従魔たちにやめるように態度で示されたら、さすがに無理はできないのではないか? と考えたそうだ。一番は、ウルの身の安全のためなんだけどね。1人で危ないところに行くことは無いが、護衛は必要だと考えているみたいだな。
俺だって、明確な危険が無くたって、絶対に監視の意味も込めた護衛がつくからな。
シルキーたちも許可してくれるみたいなので、ウルにさっそく聞いてみよう。念話でダマをこちらに呼んだ。
「お父さん、用事って何?」
「ウルは最近ミーシャたちから離れて、1人で行動することが増えてきただろ? だから、専属の従魔をつけようかと思ってるんだけど、ウルは専属つけられるのは嫌かな?」
「専属? 私だけの従魔って事? うん……嬉しいけど、ミーちゃんたちに悪い気がするんだ。私だけもらうのはどうなのかな?」
「ミーシャたちにもそのうちつけるけど、1人で行動するわけじゃないし、あの子たちにはいつも俺の従魔が誰かしら張り付いているから、まだ早いと思う。でもウルは行動範囲が広がって、色々な所へ行っているだろ? だから、専属がいてもいいと思ってね。どうかな?」
「ウー姉、従魔もらうの? いいな~」
っと、ウルがこっちに来て話しているのが気になったのか、スミレに聞かれてしまった……聞かれたところで、悪いことを話しているわけじゃないので、問題ないんだけど、ミーシャやブルムにも話が伝わるよね。
いいな~、と3人は言っているが、自分たちも欲しいとは1回も言わなかった。ミーシャたちも分かっているようで、自分たちにはまだ必要ない事、ウルは自分たちと違うことを始めたから、護衛が必要だということ。俺は3人の頭を撫で、ウルに再度聞いてみた。
3人が問題ないと考えているなら、つけてもらおうと思うと答えてくれた。
「さて、問題になるのは、ウルにつける従魔を何にするかだよな。何か希望はある?」
いきなり言われても困るだろうが、一応聞いてみた。さすがに困ってしまったようなので、召喚できるリストと外見を見れるように、ウルのタブレットへデータを送信する。ミーシャたちも欲しがったので、一緒にデータを渡しておいた。
4人で並んであーでもないこーでもないと相談を始めた。ミーシャたちは、今すぐもらうわけではないが、今から候補を考えるようだな。
4人の中では、やはりモフモフが人気だな。ただ、犬タイプか、猫タイプか、狼タイプか、それ以外か……かなり悩んでいるな。でも、キツネが出てこないのは、良くあいつらの性格が分かっていると思うな。
キツネは……とにかく悪戯好きなので、護衛には向いていないんだよな。そうなると気まぐれな猫もっておもうが、あいつらは別で常に近くにいることも問題ないからな。
急がなくていいから、ゆっくり決めるんだよ。
4人が騒ぎながら選んでいる姿は微笑ましい。ただ、4人ともが途中で、スライムも専属でつけてほしいといってきたので、自分が一番かわいがっている子たちを、4匹くらいつけるか? あんまり多いと大変だからな。
ウルはともかく、ミーシャたちは3人で行動するだろうから、12匹になるんだよな。さすがにそれは多いか? いや、ベッドに抱き枕で2匹、近くで守る1匹、周囲を警戒する1匹で、1人に4匹ついていれば完璧だな。
そこに、ケットシーと専属従魔がつくから、守りは大丈夫だろう。そういえば、ケットシーもモフモフだけど、それじゃダメなのか? あ~小さいのは小さいのでいいけど、大きいのも欲しいとな……我が娘たちながら、贅沢なことだな。
ウルは、始めすごく悩んだ様子だったが、俺に一言……お父さんに付き従ってる従魔じゃなくて、沢山いる従魔のうちから選んでもいい? と聞かれ、始めの頃から一緒だった従魔たち以外なら、本人たちが了承すれば問題ないぞ! と答えると、晴れ晴れした様子になる。
心当たりの子がいるのかね? 大きなモフモフとなると、そう数はいないと思うけど……クロやギンたちの子どもとかかね?
ウルがどこかに連絡をして、2分後くらいにキャンキャンと高い鳴き声が無線から聞こえてきた。
子犬か?
俺が混乱している側で、ウルは映像を繋げて写しだされている真っ白な狼……これってフェンリルじゃん! しかも体長は2メートルほどだから子どもだろう。大人になればまだまだ大きくなるけど、大丈夫なのか?
そう思ってたのだが、この固体はこれで大人なのだそうだ。それを聞いた俺は、さらに混乱することになった……
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