表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2147/2519

2147話 壁を作っていくぜ!

アクセスありがとうございます。

 手間と時間がかかるが、壁の作成は進んでいく。クリエイトゴーレムを使えるのなら、こんな苦労なんてしなくていいのにな。DPで全部作るって話もあったけど、修理の事を考えると、こっちの造りの方が修理がしやすいので採用されている。


 人造ゴーレムたちが段ボールを運ぶように、自分たちより重い石の塊を持ち運び、積み重ねていく光景はなんともチグハグな印象を受けるな。頭では理解できているんだけど、あんなに重い物を軽々と持ち上げていると、良く分からない気分になってくる。


 だからと言って問題があるわけではないが、とてもむず痒い感じがして……なんかやだな。視覚から入ってくる情報と知識が、一致していないからこそ起こるこのむず痒さ。嫌ではあるが、我慢しないといけないな。


 人造ゴーレムたちの行動を監視しながら、DPで弧を描くときに使う石を召喚できないかと、色々チャレンジしてみたが、俺が欲しいと思うような僅かな調整は無理だった。普通の街なら気にならないような石なら、問題なく作り出せるのだが……


 1ミリメートル単位で調整できるわけではないので、召喚できる石を積み上げていくと、弧が大分急になってしまうので、今と同じものを積んだ後の、俺の魔法で調整するしかないようだ。


 できればあまり隙間を作りたくなかったが、隙間は魔法で埋めて強度を出せるようにしないとな。


 それにしても、こんなに綺麗な壁を作っても良かったのかね? 時間が足りず俺たちだけで作ることを考えると、ここまでキレイな物でないと、作れないんだよな。もしくは、雑に作るしかなくなってしまうので、後々の事を考えると、一択だったな。


 本来壁は、マンパワーを前面に出して、時間をかけて作る物であるが、今回は作るまでの時間がかなり短いので、それに合わせた作り方をすると今回の方法か、魔法で強引にすべてを作り出して、魔力回復で腹がタポタポになるか……それくらいしか思いつかない。


 不穏分子や工作員がいなくて、難民が全員俺の領民になるのであれば、DPで作った壁とかでもよかったんだけどな。


 難民の街は今の計画では最終的に取り込んで、街の周囲で農作物を作ってもらうことになっている。今はぎゅうぎゅうに押し込めるような形で家を作らせるが、最終的にはこの周囲にさらに村のような物を作り、移住させて、広範囲で食料生産をさせようと考えている。


 食料なのは俺の領地内で、エリアごとに区切った時、食料自給率が一番低いのがここなのだ。元々帝国から切り取った土地で、肉以外の食料は他の街に頼っていた地域なのだ。ちょうどいいので、自給率をあげるために難民には頑張ってもらおうかと思っている。


 仕事を考えた時に、一番与えやすい仕事が農業だということもある。農業だって知識は必要だし、大変なので苦労はするが、指導する人間がしっかりいれば、素人でもある程度の食料を畑で作ることは可能だ。


 難民の街の総意で、俺の領民になってくれるのであれば、DPを使っても問題がなくなるので、農地を作る時はダンジョンマスターのスキルをフルに使えるようになる。それでも、していいことには限りがあるので、全てをDP任せには出来ないけどね。


 さて、もう少し進むと弧の起点となるべき場所に着きそうだな。一度人造ゴーレムたちの動きを止めて、中央にいるリンドに連絡をいれる。


「リンド、そろそろカーブにさしかかると思うんだけど、場所の指示をお願いしていいか?」


 しばらくして、


『ちょっと待ってね、5分もあれば対応できるから、少し休憩してて』


 了解なのだが、DPで石を作り出して人造ゴーレムたちに石を積ませ、魔法でくっつけているだけなので、そこまで消耗していないんだよな。多少頭が疲れているだけなんだよな……


 5分じゃガッツリとした休憩は出来ないから、甘い物でも食べるか。


 甘い物、甘い物……収納の腕輪の中を探してみるが、気分に合うような甘い食べ物が無かった……ケーキなど甘い物は入っているのだが、今俺が食べたいのはチョコレート系の何かなんだよな。


 ガッツリチョコレートでなくともいいのだが、チョコレートがメインのお菓子が食べたい。考えたら、無性に食べたくなってしまったので、諦めるという選択肢が消えた。


 自分で召喚できるということもあり、諦めないのなら召喚するしかない!


 今の気分に合ったチョコレートを探していく。


 ポッ〇ーやトッ〇が初めに目にはいったが、こういう感じじゃないんだよな。これだと、クッキー生地って言うのかな? その部分の主張が強すぎる。


 他にも色々な種類のチョコレートのお菓子が表示されている。次に目にとまったのは……クラン〇ーだ。地球にいた頃は好きで、良くホワイトチョコレートのやつを食べてたっけな。


 これも悪くないんだけど……他に目にとまるものが無ければ、これにしよ……あっ!


 12個入りのチョコレート菓子が目にはいる。これも好きだったな。ホワイトチョコやイチゴ味などの俺が好きな種類も多く、当分補給に食べてたな。


 これを発見してしまったので、俺は12個入りのホワイトとイチゴを召喚した。


 あ~これこれ、久々に食べたけど美味いな~クラン〇ーも気になりはするけど、今回はこっちが正解かもしれないな。サクサクは無かった方が、今の俺の気分に合ってる。


 1つ口に入れて、ブラウニーたちが用意してくれていた紅茶を飲む。甘い物に合わせるための紅茶だったので、口の中がさっぱりとする。チョコレートの風味も残っているが、紅茶の風味とマッチして、非常にオシャレな時間っぽくなっていた。


 冷たいが水出し紅茶ではなかったので、ほのかに苦みと渋みがあり、それがまたチョコレートに合っていて、ついつい手が止まらなくなってしまいそうだ。


 召喚した2箱の内半分をすぐに食べてしまう。気付いたら6個ずつ食べており、無意識にこれだけ食べていたことに自分でビックリする。


 ビックリするけど、止められない……


『シュウ、お待たせ。場所を確認するから、目印になるように人造ゴーレムたちを等間隔で移動させて』


 リンドから連絡が入り、何とかとどまることができた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ